HARCO、20年の活動に終止符、これからは青木慶則で

ポスト

6月21日(水)に発売となるニューアルバム『あらたな方角へ』のリリースとともに、20周年をもってHARCOとしての活動に終止符を打つことが発表された。

◆HARCO画像

HARCO名義として“ラストアルバム”であることが電撃発表された『あらたな方角へ』は、前作『ゴマサバと夕顔と空心菜』の洒脱なシティポップ路線を引き継ぎつつ、より正統派な志向を感じさせる楽曲が垣間見えており、これまでのHARCOらしさと新しい横顔が交互に折り重なる構成となっているという。

2018年からは、HARCO改め、本名「青木慶則(あおきよしのり)」で再始動することとなる。以下はオフィシャルサイトにて発表された本人からのメッセージである。

   ◆   ◆   ◆

いつも応援してくれている皆さんに、大切なお知らせがあります。

1997年から20年間、HARCO(ハルコ)として音楽を続けてきましたが、この名義での活動は2017年いっぱいで終了することにしました。

そして来年からは、「青木慶則(あおきよしのり)」という僕の本名で、音楽活動を続けていきます。スタンスとしては今までと変わらず、自作の歌を歌っていきながら、楽曲制作などの仕事も続けていけたらと思っています。

突然のことで驚かれている方も多いかもしれません。僕も今の名前を貫く気持ちはずっとあったので、ここに至るまでたくさんたくさん悩みました。

実は活動期間半ばの10年前ごろから考え始めていた、「本名で活動してみたい」という憧れ。絵空事のような、現実とはほど遠い出来事だと感じていたのですが、ここに来てどうにも抑えられなくなっている自分がいることを、昨年から感じていました。

10代でデビューしたバンドの頃も合わせると、24年間、ひたすら曲を作ってきました。そうなると自分のことはたいてい表現尽くしたようにも思えるのですが、あらたな方角へ向きを変えることで、まだまだ際限なく、淀みなく歌が生まれてくる、自分はそういう人間だと確信しています。

そして決心したことがもうひとつ。来年からはしばらく、出来立ての未完成の曲や、ずっと好きだった誰かの歌を歌う、そんなライブだけを続けようと考えています。

その代わり、すでに決まっている7月の20周年東名阪ツアーや、下半期に細かく全国を回る予定の弾き語りツアーでは、HARCOの曲を惜しみなくたっぷり歌いますので、ぜひどこかで見に来てください。

ドアを開けて、街を越えて、山を越えて、海を越えて、またドアを開けて。「すべては地続きなんだ」とあらためて実感できたとき、HARCOの歌を再び歌い始めて、今の自分も感動するくらいのとびきりの新曲も、あわせて歌うことができていたら。

というわけで、20周年イヤーの2017年、ひとまず最後までよろしくお願いします。

   ◆   ◆   ◆

<HARCO LIVE TOUR 2017 20th Anniversary Special - HIKINGS ->

7月1日(土)名古屋 TOKUZO
Special Guest:カジヒデキ
7月8日(土)渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
Special Guest:山崎ゆかり(空気公団)、山田稔明(GOME THE HITMAN)、伊藤俊吾、ゲントウキ、Adi Nada
7月9日(日)大阪 Music Club JANUS 
Special Guest:ベベチオ、杉瀬陽子

HARCO『あらたな方角へ』

2017年6月21日(水)発売
UVCA-5005 2,916円(税込)
※祝☆HARCO 20周年、日本のポップス愛好者を唸らせた大名盤『ゴマサバと夕顔と空心菜』から2年、HARCOとしての20年間の活動のフィナーレを飾るラストアルバム。山崎ゆかり(空気公団)、山田稔明(GOME THE HITMAN)、伊藤俊吾、ゲントウキ、ベベチオ、Adi Nada、安田寿之らをゲストに迎えた、色鮮やかなポップソング集。
【収録曲】 全11曲:曲順未定
春のセオリー <山崎ゆかり(空気公団)、山田稔明(GOME THE HITMAN)と共作>
秋めく時間たち <伊藤俊吾と共作>
期待の星 <ベベチオ、ゲントウキと共作>
親子のシルエット
Monday Mornings
Let Me Out
ロングウェイホーム
北斗七星
あらたな方角へ
他2曲

◆HARCOオフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報