【2017年グラミー特集】人生の目的を生み出す、トゥエンティ・ワン・パイロッツ
タイラー・ジェセフとジョシュ・ダンからなるオハイオ州コロンバス出身のトゥエンティ・ワン・パイロッツは、アクロバティックなパフォーマンスとジャンルにとらわれないポップなサウンドが魅力で、近年最も活躍したグループのひとつである。
◆トゥエンティ・ワン・パイロッツ画像
アメリカ国内だけでなく世界中でアリーナツアーを行い、国際フェスティバルにも出演している。2012年に出演したFUJI ROCK FESTIVAL '12ではステージと客席を縦横無尽に動き回り、型破りなパフォーマンスで観客を魅了した。2014年にはSUMMER SONICに出演し、日本における知名度が一気に上昇した。
トゥエンティ・ワン・パイロッツの音楽は、ピアノ、シンセサイザー、ドラム、ボーカル、ウクレレなどを巧みに融合して作られる。彼らの音楽はロックにジャンル分けされることもあるが、通常のロックバンドのようにギターが表立ってフィーチャーされることはない。彼らの音楽はとても多くの要素が組み合わさっているので、このバンドの音楽を特定のジャンルにカテゴライズすることが難しい。しかし、多くのファンは彼らの音楽をポップのサブカテゴリーである“スキゾ・ポップ”と考えている。2015年にリリースされた4枚目のアルバム『Blurryface』からのシングル『Stressed Out』は、2017年グラミー賞の『最優秀レコード』にノミネートされた。
トゥエンティ・ワン・パイロッツのロゴは独特のデザインとなっている。そのロゴが持つ意味は、『Kitchen Sink』と呼ばれる曲に由来する。
「『Kitchen Sink』という曲は、人が自分の人生の目的が何なのかと悩み、自分の存在を正当化しようとしているということについて、僕が感じていることを表現したものなんだ。多くの子どもたちや僕らの年代の人たちは、人生の目的について深く悩んでいる。ロゴの本当の意味は、そういった人たちを勇気づけることなんだ」とジェセフは述べる。
ある人がジェセフにバンドのロゴの意味を尋ねたとき、「それは自分にとって何か意味のあるものなんだ。なぜなら、僕自身が自分にとって意味のあるものにしたからさ」とジェセフは答えた。ロゴの意味を開示しようとしまいと、自分だけが意味を知っている何かを作り出すということがポイントであり、それが人生の目的の始まりであるとも言う。
「自分にとっての人生の目的は、何かを作り出すこと。もし、部屋に一人でいて、このまま生きていくべきかどうか迷っているとしたら、自分だけが知っているものがあるのだから生きているべきだって自分に言い聞かせることができる。つまり、ロゴは人々を勇気づけるものであり、それこそが本当の意味なんだ」
トゥエンティ・ワン・パイロッツは、2016年に「Stressed Out」「Ride」そして「Heathens」と3曲をチャートに送り込んだが、いずれも年間を通してチャートに残り続けた。3曲合わせると、52週にもチャート1位を確保している。
第59回グラミー賞 ノミネート
・最優秀レコード
・最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス
・最優秀ロック・パフォーマンス
写真:Getty images
WOWOW番組
放送日:2月13日(月)午前9:00[WOWOWプライム]
●「生中継!第59回グラミー賞授賞式」
放送日:2017年2月13日(月)午前9:45[WOWOWプライム]※二カ国語版(同時通訳)
●「第59回グラミー賞授賞式」
放送日:2017年2月13日(月)夜10:00 [WOWOWライブ]※字幕版
◆グラミー賞授賞式特設サイト