【インタビュー】Purple Stone、“ポイズン=愛”を歌うバレンタイン楽曲に「フィクションとは言い切れない」

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■これで売れなかったら、もう死のう
■と思えるくらいのものを

──スタイリッシュなハードチューンに仕上がっていますよね。【B-type】収録の「素晴らしきこの世界へ」は、華やかかつメロディアスなアップチューンです。

keiya:2014年くらいに僕が原曲を作って、GAKにアレンジを投げてたんですよ。それからずっと眠っていたこの曲を今回のシングルに入れることにしたんですけど、今のGAKの感覚や制作環境を活かしたくて、ギターを弾き直してもらいました。でも、ほとんど2014年当時のままだよね?

GAK:うん。ただ、keiyaが言ったように、ギターのバッキングとソロを録り直しました。ソロは“エレクトリカルパレード”をイメージした入り口から、詰め込んだフレーズへ、そして最後にハーモニーで締めるという、いい流れを作ることができたかなと思います。

風麻:いかにもバンドサウンドというアレンジだったり、ハードロック/ポップというか、メロコアっぽいところもあって。それは僕のルーツなので楽しくベースが弾けました。今までのPurple Stoneにはなかったタイプの曲というか、いつものPurple Stoneとはちょっと違ってベースラインが見えやすいところとかもいいなと思います。

keiya:自分が歌ったトラックを聴いた時に“自分自身が気持ちよくなっているな”と感じる場所があったんですよね。それはトゥーマッチだと感じてしまうタイプなので、そこをなくすために全部の箇所を直した後、フラットな感覚でもう一度頭から歌い直したテイクをOKにしました。

▲風麻 (B)

──歌の温度感が絶妙です。それに、“いろんなことがあるからこそ人生は素晴らしい”と歌っている詞もいいですね。

keiya:これまでのPurple Stoneのナンバーを振り返ってみると、“この曲を聴くと元気になります!”みたいな歌詞ってあまりないんですよね。「素晴らしきこの世界へ」は、朝学校に行く時とかに聴きたくなるようなものにしたかったから、恋愛だったり、暗い歌詞は避けたんです。個人的には人生を諭したり、“大丈夫だよ、前を向いていこう!”って無責任な歌詞は好きじゃないんですよ。だから、こんな景色もあるよねとか、物事はこんな風に捉えることもできるよねっていう歌詞にしている。つまり、自身の見方次第で、この世界は素晴らしいものですよと。2番サビの“雨の降る朝も 嵐の夜も きっとそこでしか見れない景色がある”という2行が、僕がこの曲の中で一番大事にしたいところ。それ以外は生きている中で感じることを沢山書いているんですけど、1行でも2行でも引っ掛かってくれるといいなと。そういう手法を採ることで、今までとはまた違った形で元気づけてあげられる1曲になったんじゃないかなと思います。

──なっています。もう1曲、【ポイズンtype】には「ポイズンチョコレート ポイズンver.」が収録されていますね。

keiya:僕らは良くも悪くも真面目に音楽やバンドをやってますけど、真面目過ぎると面白くないなと最近思っていて。もうちょっと遊び心を楽曲の中で出していってもいいかなと。「ポイズンチョコレート」のカラオケを使って僕がクッチャクチャにやり尽くしたのが「ポイズンチョコレート ポイズンver.」です(笑)。

風麻:歌詞もかなりヤバいことになってるじゃないですか(笑)。keiyaが書きたい歌詞があるって言うので任せたんですけど、夜中の3時くらいに「歌詞を書いたので見てもらっていいですか?」って電話してきたんですよ。「どういうこと?」と聞いたら、「いや、歌詞がヤバいかなって」と。見たら実際ヤバかったけど、すごく面白かったので「いいんじゃない」と(笑)。

keiya:ボツだろうなと思っていたら、アッサリOKが出たからビックリでした(笑)。Aメロの喋りは風麻のアイディアです。

風麻:アイディアというか、keiyaが「言葉が多すぎてハマらない」って言うから「そりゃ、そうでしょう」と(笑)。「だったら、喋ればいいじゃん」ってアドバイスして、こういう形になりました(笑)。

GAK:「ポイズンチョコレート ポイズンver.」はkeiyaがギターソロも弾いています。

keiya:せっかくだから、さっき話したアイディアを活かすカタチでギターソロも変えたくて、GAKに弾いてもらおうと思ったんですよ。そうしたら、「もう全然好きなように変えてもらっていいですよ」と言われ、「あれ? 俺が弾く?」と(笑)。好きなように弾かせてもらいましたが、苦情等は一切受け付けませんので、よろしくお願いします(笑)。

▲6thシングル「ポイズンチョコレート」ポイズンtype

──「ポイズンチョコレート ポイズンver.」の衝撃はかなりのものでした(笑)。さて、シングル「ポイズンチョコレート」から始まる2017年は、どんな1年にしたいと思っていますか?

keiya:去年の中盤辺りに“これがPurple Stoneなんだ!”というのが見えてきた感覚があったんです。「パニックパニック!」をリリースして、ツアーを廻って、みんなからもらった反応を受けて形になったのが「ポイズンチョコレート」。だから、ここからだな、今年は改めてのスタートであり勝負の年だなと。僕の中には大きな目標がひとつあるんです。それを実現できるように毎回いいライブをして、いっぱいいい曲を作って。そういう強い気持ちを持って、すべての活動に取り組んでいきます。

風麻:2016年末に新宿ReNY、年明けに大阪BIGCATでライブをしたんですね。高校生のときにライブをしたことがあるBIGCATは、そのとき“すごくデカいな”と思ったけど、この年明けはそこまでデカさを感じなかった。この勢いで、早くなんばHatchとかZeppとかでライブができるバンドになりたい。そのためには、今までのクオリティーを上回る音源を出して、“これで売れなかったら、もう死のう”と思えるくらいのものを作っていきたいんです。ライブも含めて、今年は攻めまくっていきます。

GAK:「ポイズンチョコレート」収録4曲制作後に、もっと音を良くしたいと真剣に思うようになって自宅の音源制作環境を見直したんです。今、新しい環境で新曲もすでに作っているし、それを良い形で披露できると思う。「ポイズンチョコレート」はその過渡期となる重要な曲で、今後のPurple Stoneの方向性が見えるかもしれないですね。2017年の僕らに期待していてほしいです。

keiya:「ポイズンチョコレート」はぜひともミュージックビデオをみてほしいですね。今回も僕が振付を考えてダンスをしているんですね。全編にわたって振りがあるし、難易度も高いので、ライブの時にお客さんがどこまで一緒に踊ってもらえるかなって、迷いもあったんです。でも、それぞれが一番楽しめるようにしてもらえばいいかなって。完コピにチャレンジしてもらえたら嬉しいし、少し覚えてくれるだけでも構わない。それぞれのやり方を受け入れ合って、みんなで楽しいライブ空間を作ることができたらと思ってます。

取材・文◎村上孝之



■6th Single「ポイズンチョコレート」

2017年2月1日(水)発売
【A-type】CCR-028 ¥1,000(tax in)
1.ポイズンチョコレート
2.ブラスターボルテージ
【B-type】CCR-029 ¥1,000(tax in)
1.ポイズンチョコレート
2.素晴らしきこの世界へ
【ポイズンtype】CCR-030 ¥1,000(tax in)
1.ポイズンチョコレート
2.ポイズンチョコレート ポイズンver.
3.ポイズンチョコレート instrumental

■ワンマンLIVE情報

2017年3月10日(金) OSAKA MUSE

■イベントLIVE情報

2017.02.05(SUN) 大阪・OSAKA RUIDO
2017.02.08(WED) 愛知・HOLIDAY NEXT NAGOYA
2017.02.12(SUN) 東京・渋谷REX
2017.02.17(FRI) 東京・新宿Zirco Tokyo
2017.02.19(SUN) 大阪・アメリカ村DROP
2017.02.25(SAT) 大阪・BIG CAT
2017.03.05(SUN) 東京・高田馬場AREA
2017.03.12(SUN) 埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
2017.03.19(SUN) 群馬・高崎CLUB FLEEZ
2017.03.25(SAT) 神奈川・新横浜NEW SIDE BEACH!!

◆Purple Stone オフィシャルサイト
◆Purple Stone オフィシャルYouTubeチャンネル

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