【インタビュー】Purple Stone、“ポイズン=愛”を歌うバレンタイン楽曲に「フィクションとは言い切れない」
■……僕は学生時代
■チョコは全然もらえなかったんです
──なかなかシャレにならない話ですね(笑)。keiyaさんとGAKさんもバレンタインにまつわる思い出とかあります?
keiya:一番最初の思い出はお母さんがチョコレートをくれたことです(笑)。5歳くらいの時にくれたのかな。
風麻:中学生くらいの時ってもらった個数を競わなかった?
keiya:競った(笑)。バレンタインが近づいてくると、みんなソワソワする感じで。で、競うとなると、義理チョコの数が重要になってくるんですよ、質より量だぞと(笑)。しかも義理チョコとなるとチロルチョコ一個とかもあるわけで、“これ、1個にカウントしてええんか?”みたいな(笑)。それで勝ったとか負けたとかはしゃぐんだけど、今考えるとくだらないと思いつつも、当時は超楽しかったよね(笑)。
▲GAK (G&Programming) |
keiya:えっ、嘘やろ?
風麻:それ、過去の“モテない感”を強調して、今の好感度を上げようとしてない?(笑)。
GAK:してません! 本当にもらえなかったんですよ。小学校1年生の時にもらったきり高校卒業するまで……だから12年間ですよね(笑)。
keiya:なんでやろ? GAKはカッコいいからモテたやろ?
GAK:全く。特に中学の時が一番モテなかったんです。僕は中学2年生くらいの時にミュージシャンを目指して髪を伸ばし始めたんですよ。その時は、ただ伸ばせば良いと思っていたから、前髪も横も後ろも、全部同じ長さの黒髪で(笑)。明らかに変じゃないですか。でも、当時自分では“あっ、片目隠れてカッコいい”みたいな(笑)。それこそ今だったらドライヤーをあてて、アイロンで巻いて、ワックスを付けてみたいにセットもするけど、当時は一切そういうことを知らないから、ロン毛のままジェルで固めていたんです(笑)。
keiya&風麻:それはなかなかやな(笑)。
GAK:うん、雨の日とか湿気でヤバいし、ジェルでテッカテカになっているしで最悪ですよ(笑)。学校では完全に浮いていたから、“久しぶりに女子に話しかけられた”と思ったら、「キモいって言われてるよ」と(笑)。
keiya&風麻:うあっ! それキツいな(笑)。
GAK:あれには堪えた。間違った長髪に気づいて修正したのが中学の終わり頃だったんですけど、イメージが定着してしまっているから遅すぎた。まぁ、高校に上がってからも全く振るわずでしたけどね(笑)。
▲6thシングル「ポイズンチョコレート」B-type |
GAK:「ブラスターボルテージ」(【A-type】収録)の原曲は去年の夏くらいに僕が作りました。2013年にリリースしたミニアルバム『NEXUS』収録曲「FORGERY」は、煽り倒して畳み掛けるような曲なんですけど、その後継曲がほしいと思って作ったんです。だから、敢えて「FORGERY」と同じ“ドロップB”チューニングで、同じようなフレーズを使っていて。そういう制限を設けたなかで、今の自分の引き出しでどこまで作り上げることができるかに挑戦しました。
──アグレッシヴチューンでいながらデジタリックな無機質感が独自の味わいを演出してます。
GAK:リフの裏でインダストリアル系のブレークビーツが鳴っていたりするんですね。しかも、結構高音域の強いループをずっと鳴らしているところにはこだわりました。あとは、昨今のラウドロックに通じるような、シンガロング的掛け声を入れたんですけど、そういう要素はあまりPurple Stoneの楽曲にはなかったのでやってみたかった。この曲もライブで盛り上がるでしょうから楽しみにしています。
風麻:歌詞は、GAKが明確なイメージを持っていて、「タイトルに“ボルテージ”という言葉を使ってほしい」とデモが出来たときから言われてたんです。でも、どうやってもサビの頭に“ボルテージ”という言葉がハマらない(笑)。なので、“○○ボルテージ”という造語でいこうと。“ブラスター”には“猛攻をかける、爆発物を使う、粉々に吹っ飛ばす”という意味があって、“ボルテージ”は“熱気、内にこもる力”という意味なんですね。“内にこもる力で猛攻をかけて粉々に吹っ飛ばすぜ”という意味を持つ「ブラスターボルテージ」というタイトルは、2017年に向けたPurple Stoneの姿勢そのもの。なので、歌詞の内容も“何事も恐れずに灰になって燃え尽きるようなライブや作品づくりをしていきいたい”という意思表示にもなっています。
keiya:ボーカル録りは、サビ頭の“♪ブラッブラッブラッ”というところですごく困りました(笑)。“♪ブラブラブラブラ ブラスターボルテージ”と言葉を繋げて歌うとポップスっぽくなって、“♪ブラッブラッブラッ”と切って歌うと洋楽ロックっぽくなるんですけど、どっちにも良さがあって。もう一生分くらい悩みました(笑)。もう疲れて、頭がボーッとなるくらいわけが分からなくなりつつ、一度頭から通して歌ったら“♪ブラッブラッブラッ”と歌っていたんですね。もうこっちでいいわ!みたいな気分もあったんですけど、今聴いても正解だったなと思います。
GAK:ギターはライブで演奏することを想定しました。この曲をライブでやるとなると熱が入るのは間違いない。そこで小難しいプレイをしてしまうと、冷静にならないといけない部分が出てくるじゃないですか。頭を真っ白にしてパフォーマンスできる曲にしたくて、要らないところは全部そぎ落としたシンプルなアプローチに徹しました。
風麻:「ブラスターボルテージ」は“どロック”な曲でもないのかなという気がしていて。そこにベースがドロッとした勢いを出したりすると王道ロックな感じになってしまうんですよ。それに、“ブラスター”という言葉が僕の中ではスターウォーズのライトサーベルのイメージで(笑)。煌びやかなイメージと、どロックにならないようなニュアンスで勢いを出すことを意識しました。
◆インタビュー(3)へ
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事の関連情報
Purple Stone、1年ぶり新曲は“ロック × エレクトロ × 歌謡ポップ”の純愛ソング
期待のV系バンドが出演、<ZEAL LINK TOUR 2018>
Pile、BUZZ THE BEARSら競演、ESP学園主催<COLORS OSAKA>3月に開催
【インタビュー】Purple Stone、1stアルバム完成「現時点での最高。同時にまだいける感覚も生まれた」
Purple Stone、シングル「ポイズンチョコレート」は甘い媚薬か毒薬か?
【インタビュー】Purple Stone、5thシングルは「“V系に対する挑戦”がテーマ」
【インタビュー】Purple Stone、新曲に「狂気と正気、歌舞伎町の二面性が面白い」
Purple Stone、ニューシングルは正気と狂気の「歌舞伎町バタフライ」
【ライヴレポート】FEST VAINQUEUR、少年記、Purple Stone、関西V系3バンドが注目競演