オールインワン音楽制作ソフト「KORG Gadget」にMac版が登場、待望のオーディオにも対応
iOS用音楽制作ソフトとして人気の「KORG Gadget」が、ついにMac対応を果たした。すべてのガジェットを標準でフルラインナップ、しかも待望のオーディオ・トラックにも対応し、「KORG Gadget for Mac」として2月よりダウンロード販売がスタートする。
「KORG Gadget for Mac」は、iOS版で好評だった機能のすべてをブラッシュアップ。ガジェットと呼ばれるシーケンサー内蔵のシンセ、ドラム・マシン、サンプラーなどの楽器コレクションをすべて網羅。さらにプラグインとしてもあらゆるDAWで使用できる。また、Macの大きなディスプレイを生かした1画面完結のインターフェイスで、直感的に音楽制作ワークフローを実現。iOS版とのiCloud連携やAbleton Liveへのエクスポート機能も備える。
ガジェット楽器は30個以上におよぶすべてを網羅。強烈な個性のシンセサイザーや大容量でプロフェッショナルユースな高品位ピアノ、アコースティックでリアルなドラム・マシンやサンプラー、さらにバンダイナムコスタジオとの共同開発によるビデオゲームサウンド、KORG M1やARP ODYSSEYなどの往年の名機をソフト化したガジェットも最初から使用できる。これらは楽器カテゴリーや音楽ジャンルによってタグ付けされており、すばやく選択できるのもポイントだ。
▲オーディオトラック用に新たに搭載されたガジェット、Zurich。
待望のオーディオ・トラックは、ボーカルの録音などに使用できるオールマイティなZurich、多彩なエフェクトとアンプ・タイプを搭載したギター録音のためのRosarioという、新たに搭載された2つのオーディオ・トラック・ガジェットで対応。オーディオは録音のほか、既存のオーディオ・ファイルのインポートも可能だ。また、高品質なサンプルと16個のパッドを備えた新型ドラム・マシン・ガジェットRecifeも追加されている。
ユーザーインターフェイスは、すべての作業が1ウィンドウで完結しているのが特徴。Macならではの大画面を生かした4スプリット画面で、曲作りから音作り、エフェクト、ミキシングまでをシームレスに行える。また、新型MacBook ProのTouch Barにも対応、スケールに合わせたガジェット・キーボードで演奏や入力が行える。
ガジェットをプラグインとして使用できる「Gadget Plug-in Collection」が付属するのも大きな魅力。AU、VST、AAX、NKSに対応した壮大なプラグインコレクションで、好きなDAWで好きなガジェットが使用できる。KORG ModuleやiM1、iWAVESTATION、ARP ODYSSEiをモデルにしたガジェットも標準バンドル、即戦力となるサウンド/プリセットも完全網羅する(KORG iWAVESTATIONをガジェット化したMilpitasは次期バージョンで対応予定)。
エクスポート機能も多数用意。Ableton Live専用のプロジェクトファイルとして書き出せば、KORG Gadget上の各トラックがLive上でも各トラック/各シーンに配置された状態で読み込める。また、オーディオ・ファイル形式だけでなく、各ガジェットの音色設定を含んだMIDIファイル形式での書き出しが可能になったのもうれしいところだ。また、ReWireにも対応するので、愛用のDAWと組み合わせて使うことが可能。Ableton Link対応で、同じネットワークで接続した複数のデバイスや対応アプリ間での同期再生、ジャムセッションができるのも見逃せない。
製品情報
価格:未定
発売日:2017年2月(KORG SHOPよりダウンロード販売)
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