【ライブレポート】LACCO TOWER、地元高崎でTHE BACK HORNと“相思相逢”2マン
10月22日(土)、LACCO TOWERによる最新アルバム『心臓文庫』リリースツアー“心造旅行”の高崎clubFLEEZ公演がおこなわれた。ゲストにTHE BACK HORNを迎えた熱戦の一夜を綴ったオフィシャルレポートをお届けする。
◆LACCO TOWER/THE BACK HORN ライブ画像
LACCO TOWER「心臓文庫」リリースツアー“心造旅行”の高崎編が、初の共演となるTHE BACK HORNを迎えて開催された。同じシーンにいながら、なかなか共演の機会に恵まれなかったこの2バンド。ファン同士も両者の共演を望んでいたであろうこの公演、チケットは即日ソールドアウトを果たした。満員御礼の中、会場BGMには今回の心造旅行にゲストとして出演しているバンドの楽曲が流れ、否が応にも開演まで気持ちが高まる。
トップはTHE BACK HORN。山田将司(Vo.)の『高崎!こんばんは!THE BACK HORNです。』という言葉から「世界を撃て」でライブがスタートした。頭から超攻撃的なセットリストで攻め込み、1曲目からすでにハイライトのような熱気に包まれる。最初のMCで松田晋二(Dr)は『今日はこの高崎club FLEEZの超パンパンの!超満員の!明らかにTHE BACK HORNとLACCO TOWERで酸素が100%なくなるライブ!最初から俺たちも爆裂のテンションでいきますので!とにかく音楽は最高だなと!ライブ最高だなと!俺たち生きててよかったなとそんな時間にしたいと思います!』と意気込みを語り、強烈なギターリフの「罠」ですぐに沸点へ達しフロアは灼熱に。
10月19日に発売された新曲「With You」は、『何処までも二人でゆこう 何だって超えてゆけるよ』と唄うTHE BACK HORNが送るど直球のラブソングである。そして途中のMCでは、2012年から4年ぶりとなるFLEEZでのライブ、待ち望んでいてくれた2マンだったことや、LACCO TOWERの楽曲タイトルが全て漢字なので、THE BACK HORNも全て漢字のセットリストにしようとも思ったが、楽曲が偏りすぎてしまい新曲「With You」も披露できない、という弱点がある事に気づきやめたことも明かし、笑いが起こった。
ライブ終盤での「刃」ではフロント3人が最前線で煽り、ファンの拳が上がり大合唱。最後にトドメとばかりの「コバルトブルー」を投下し、LACCO TOWERへ最高の形でバトンを繋ぎ、4年ぶりの高崎club FLEEZのライブを終えた。
そして本日の主役、LACCO TOWER。SEの「狂想序曲」からの流れで始まる1曲目は、『10月22日!心臓文庫リリースツアー心造旅行!地元高崎club FLEEZ、お待たせ致しました!LACCO TOWER始めます!どうぞよろしく!』という松川ケイスケ(Vo.)の言葉で「罪之罰」により開演、一瞬にしてLACCO TOWERの色へと染め上げる。いまやライブの定番曲となった「奇妙奇天烈摩訶不思議」から、今回のツアーでの盛り上がりソングとしての立ち位置を得た「楽団奇譚」では、会場全体が一体となり熱狂の渦が押し寄せる。
松川と細川大介(Gt)の二人から始まる「蛍」では、しっとりと一つ一つの言葉がゆっくりと身体に入ってくるように届けられた。
「未来前夜」が始まる前に、松川は曲に対する思いを言葉にした。『【明日はきっと素晴らしいと、明日はきっと幸せだ】と、そんな大層なことは言えないけど【明日はきっと素晴らしいと、明日はきっと幸せだと一緒に思う】ことは出来るんじゃないかと思って、あなたたちのために書かせていただいた曲です。』──そう言って始まった「未来前夜」は、ツアーを通して曲全体のスケール感が格段に成長していると感じることが出来た。
後半のMCで松川は、今日はなんか感覚が違うなと思っていたら、今日の対バンのTHE BACK HORNが先輩で、このツアーで唯一控え室で敬語を使っているからなんだと話し、笑いを誘う。また、松川がTHE BACK HORNのDVDを重田雅俊(Dr)から借りていて、巡り巡って現在は細川が持っていることも判明したりと、THE BACK HORNへの愛を感じるエピソードも披露。また、真一ジェット(Key)が北海道で骨折をしていたことには会場でも驚きの一幕だったりと、地元高崎でのホーム感がある一日となった。
本編最後には、松川が『笑って帰るんやぞ!高崎!』と言い、出会いと別れを唄った「薄紅」が演奏された。アンコールでは、塩﨑啓示(Ba)が7〜8年前にTHE BACK HORNのライブに行き、そのまま打ち上げへ参加し、THE BACK HORNの松田と電話番号を交換して以来ずっと片想いだったのが、今回高崎での2マンライブが実現するという最高の形で両想いになって良かった、というエピソードを披露。アンコールにはそんな気持ちも込められているかのような「相思相逢」が演奏され、心造旅行 高崎編は終演した。
LACCO TOWERは今回のリリースツアー“心造旅行”で、アルカラ、感覚ピエロ、GOOD ON THE REEL、cinema staffなどとも対バンを果たし、10月28日にはMy Hair is Badと大阪ROCKTOWNにて2マンライブをおこなう。そして、ツアーファイナルは品川ステラボールでのワンマンライブ。心を造るツアー=“心造旅行”のファイナルを是非見届けて欲しい。
撮影:LACCO TOWER=Masanori Fujikawa
THE BACK HORN=新川真
11月12日(土) 品川ステラボール
OPEN/START 17:00/18:00
出演:LACCO TOWER
adv:¥3,800
■チケット一般発売
発売日:2016年9月3日(土)10:00~
e+ http://eplus.jp/
LAWSON http://l-tike.com/ Lコード:71997
ぴあ http://t.pia.jp/ Pコード:301-696
※SOLD OUT!!
問い合わせ
ホットスタッフ プロモーション
TEL:03-5720-9999 https://www.red-hot.ne.jp
12/4(日)『UNDER THE STAGE 10周年企画』@ 富山SOUL POWER
12/27(火)『LACCO TOWER 年忘れワンマンライブ2016「みんなが選曲 LTS93総選挙」@TSUTAYA O-EAST
2017年4月22日(土)、23日(日)@群馬音楽センター
OPEN 11:00/START 12:00
[出演アーティスト]
LACCO TOWER /Ivy to Fraudulent Game / Age Factory / cinema staff / Halo at 四畳半 / Rhythmic Toy World / and more
[チケット]
adv:¥5,500(税込)
通し券 adv:¥9,000(税込)
全席自由
2016年6月8日(水)発売
COCP-39561 ¥3,000(+税)
[収録楽曲]
1. 罪之罰
2. 未来前夜
3. 薄紅
4. 蜂蜜
5. 楽団奇譚
6. 蛍
7. 世界分之一人
8. 秘密
9. 珈琲
10. 相思相逢
■全曲作詞:松川ケイスケ/作曲・編曲:LACCO TOWER
◆LACCO TOWER オフィシャルサイト
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