ローランドが2016年秋の新製品を大量投入、初のデジタル管楽器やDJコントローラー、Roland Boutique第2弾、BOSS「GT-1」や「KATANAアンプ」などを発表
ローランドが、9月9日から10日にかけて世界8都市からの中継で行ったオンライン・イベント「The Future Redefined(ザ・フキューチャー・リディファインド)」で新製品31機種を発表した。9日には国内でも新製品発表会を開催。名機を再現したシンセサイザー「TR-09」「TB-03」「VP-03」、プラグアウト・シンセサイザー「SYSTEM-8」、まったく新しいデジタル管楽器「エアロフォン AE-10」、ローランド初のDJコントローラー「DJ-808」、電子ドラム「V-Drums」の新フラッグシップ・モデル「TD-50KV」、折りたためるV-Drums「TD-1KPX-S」、BOSSブランドからはコンパクトなマルチ・エフェクター「GT-1」、ギターアンプ「KATANA」などがお披露目された。
オンライン・イベント「The Future Redefined」では、世界8都市からインターネットのストリーミング放送により、ライブ演奏やインタビューなどもまじえながら最新機種が発表された。リアルタイムに試聴したというRolandファン、BOSSファンも多いはず。同日、日本でも新製品発表会が開催され、数多くの新製品に触れることができた。ギター・アンプ、エフェクター、シンセサイザー、電子ドラム、デジタルピアノ、DJ関連製品など、幅広いカテゴリーの製品揃った今回のラインナップ。価格はいずれもオープンプライスとなっている。
■BOSSからマルチ・エフェクター「GT-1」と新ギター・アンプ「KATANA」が登場
BOSSブランドから登場した「GT-1」は、フラッグシップ・モデル「GT-100」の高品質サウンドを軽くてコンパクトなボディに凝縮したマルチ・エフェクター。ソフト・ギター・ケースでの運搬時にもケースや楽器を傷つけにくいエッジレス設計、3つのフットスイッチとエクスプレッション・ペダルの搭載、単三電池4本で最大7時間駆動など、持ち運びを意識した仕様。アコースティックギター・シミュレーターやピックアップ・タイプの変更が可能なギターシミュレーター機能、LOOP STATIONでおなじみのフレーズ・ループ機能も備える。USBケーブルでパソコンとつなげば、専用サイト「BOSS TONE CENTRAL」からトップ・ギタリストが作成した音色データをダウンロード可能。USBオーディオインターフェイス機能も搭載する。発売日は9月17日。
▲金属部のエッジに丸みを持たせたことで、ギターやケースに傷をつけることなく、スムーズにバッグに入れられるというデモも実演(左)。一緒に展示されたME-80とGT-100と比べるとそのコンパクトさがよくわかる(右)。
「BOSS KATANAアンプ・シリーズ」は、エッジの効いたロックサウンドを特徴とする、カスタム・スピーカーを搭載したギター・アンプ。BOSSアンプのフラッグシップWAZA AMP開発で得られたノウハウとBOSSのエフェクト開発の歴史で蓄積した知識、技術を受け継ぎ自宅からステージまで活躍するアンプだ。CLEAN/CRUNCH/LEADのアンプキャラクターに加え、WAZA AMPのから受け継いだBROWN、アコースティック・ギター専用のACOUSTICを搭載。55種類のエフェクトの中から、15種類を本体に記憶しておき、ボタンとつまみの組み合わせで最大3系統を同時に使用可能。専用エディターソフトウェア使用でさらに細かい音色の作りこみも可能。即戦力のプロ音色をダウンロードできる「BOSS TONE CENTRAL」も使用できる。ラインナップは「KATANA-50」「KATANA-100」「KATANA-100/212」「KATANA-HEAD」の4種類。50、100は12インチ(30cm)カスタム・スピーカーを1基、100/212は2基搭載。「KATANA-HEAD」はSPEAKER OUTに加え、5インチ(12cm)の小型・カスタム・スピーカーを搭載する。10月発売。
▲トップ・パネルにはアンプタイプ、GAIN、VOLUME、3バンドのイコライザー、エフェクト(BOOSTER/MOD、DELAY/FX、REVERB)、PRESENCE、MASTERボリュームを用意(KATANA-50はPRESENCE非搭載)。写真はKATANA-100/212。
▲WAZA AMPに続き、漢字を使ったアートワークのKATANAアンプ(左、写真はKATANA-HEAD)。BOSS製品のデモはROBERT MARCELLO(右)。ハードなロックサウンドからメロウなトーンまで、多彩なギターサウンドを聞かせてくれた。
■ローランド初のデジタル管楽器「エアロフォン」はサックスをベースに開発
これまでのローランド製品にはなかったカテゴリーとなるのが、サックスをベースに、最新テクノロジーから生まれたデジタル・ウィンド・インストゥルメント「Aerophone(エアロフォン) AE-10」。管楽器で好きな曲をかっこよく吹きたい人のための新しい電子楽器だ。サックス(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)はもちろん、木管、金管、弦、オルガンやハーモニカ、さらには尺八や二胡、バグパイプといったスーパーナチュラル音色を搭載。息の吹き込み具合、ビブラートのかけ方などで楽器音を操り、表現力豊かな演奏が可能。リードやブラスなどシンセサイザー音色も用意する。インターフェイスはサックスに準拠、サックスと同じ運指で演奏でき、左手のオクターブ・キーも装備。リコーダー感覚でも演奏できる。リード構造のマウスピースは内部に高感度バイトセンサーを装備し、噛む力でビブラートやピッチの調整も可能だ。
いつでもどこでも演奏できるのも大きな魅力。単3ニッケル水素充電池6本で約7時間駆動。ヘッドホンでの消音演奏に加え、音量調節付き内蔵スピーカーも使用可能。バンド演奏やステージはアウトプット端子からのライン出力で対応できる。また、インプット端子も用意されるので、スマホの音楽を再生しながらの演奏も可能だ。このほかUSBコンピューター端子を利用すれば、外部シンセサイザーのサウンドでの演奏や、コンピューターと接続して音楽制作への活用も可能だ。
デモンストレーションではサックスプレイヤーの藤本匡光がサックスに加え、オーボエ、フルート、チェロ、尺八などの音色で表現力豊かな演奏を披露。「音色が気持ちいい」「普段演奏できない楽器の奏者になった気分が味わえる」とコメント。運指については「サックスを吹いたことのない人はリコーダーの運指でそのまま吹ける、サックス奏者ならサイドキーはそのまま使えるので、短い時間で思い通りに吹けるようになる」とビギナーにうれしい一言も。
▲インターフェイスはサックスに準拠。本体にはINPUT端子、PHONES/OUTPUT端子、USB COMPUTER端子を用意。内蔵スピーカーは写真右の赤で囲んだ2カ所にある。
■歴代の名機を再現、Roland Boutique 3機種とプラグアウト・シンセサイザー「SYSTEM-8」
シンセサイザーでは、歴代の名機を最新のモデリング技術「ACBテクノロジー(Analog Circuit Behavior)」で完全再現した4機種がラインナップ。いずれも9月23日発売。
まずは昨年の「JP-08」「JU-06」「JX-03」に続くRoland Boutiqueの第2弾ラインナップが登場。電池駆動、小型スピーカー内蔵で場所を選ばずプレイできるという特徴はそのままに、今回も名機をコンパクトなボディに凝縮。オリジナルを思わせる、徹底的にこだわった外観デザインも魅力だ。
▲TR-909の操作子のすべてを大幅にサイズダウンしたボディに凝縮。
リズム・コンポーザー「TR-09」は、ダンスミュージックの定番ドラムサウンドとなっている「TR-909」の実機を徹底的に解析し、こだわり抜いて創り出されたサウンドを収録。オリジナルでできなかったリズムを走らせながらのライト・モードとプレイ・モードの行き来を実現。ライブ中のリズム書き換えも可能になった。MIDI入出力やUSB端子も装備し、パソコンとの連携にも対応する。
▲野太いむき出しのシンセ・ベース・サウンドとシルバーのボディはまさにTB-303。
ベース・ライン「TB-03」は、アシッドハウス登場以降、独特のシーケンスによるフレーズと太いシンセ・ベース・サウンドで人気を博した「TB-303」を再現したモデル。当時の機能やノブはもちろん特徴的な音色変化も再現。新たにステップ・レコーディング・モードによる音作りや、OVERDRIVEやDELAYなどの専用エフェクターを搭載。当時未対応だったMIDI、アナログ・トリガー入力にも対応、外部機器との連携を強化した。
「TR-09」と「TB-03」は、それぞれのカラーに合わせた専用ドック「Boutique Dock DK-01」が付属。設置時に傾斜をつけることが可能となっている。
▲VP-03のボコーダー操作にオプションのK-25mを組み合わせ。グースネックマイクは付属。
ボコーダー「VP-03」は、1980年初頭に一世を風靡したロボット・ボイスのブームを産んだ「VP-330」を再現。音楽的で明瞭度の高いボコーダーが特徴だ。「VP-330」で特に好評だった「ENSEMBLE」ボタンを搭載。独特のステレオ感を持ったコーラス効果で音色を暖かく拡がりのあるものに変化させられる。また、オクターブ・シフト、TUNEツマミとベンダーの操作により、「VP-330」ではできなかった音域での演奏も可能に。本体のサイズや使用感に合わせた「VP-03」専用設計のグースネック・マイクも付属する。オプションとして、「Roland Boutique」の設置に便利な専用ドック「Boutique Dock DK-01」、25鍵ミニ・キーボード「K-25m」を用意。
AIRAシリーズの新機種として登場したのはプラグアウト・シンセサイザー「SYSTEM-8」。最新のアナログ・モデリング・サウンドを搭載した同くじ音源に加え、「プラグアウト」用シンセとして入手可能な歴代の人気モデルのシンセサイザー3台を本体にロード可能。合計4台のシンセサイザー・エンジンをライブや音楽制作で活用できる。今回新たに開発された「JUPITER-8」と「JUNO-106」のサウンドをプリロード。パフォーマンスモードでは、これら4台のサウンドを自由に組み合わせて音色を作成できるので、「SYSTEM-8」独自音源のBrassと「JUPITERー8」のStringsを重ねて演奏するといったことも可能だ。両手を使った鍵盤演奏やシーケンサー使用時にも安心の8音ポリフォニック仕様で、鍵盤はベロシティ対応の49鍵キーボードを採用。ポリフォニック演奏に対応した新開発のステップ・シーケンサーは、和音入力だけでなく、パネル上のノブ/スライダーなどのコントロール情報の入力にも対応する。
▲2段積みで展示、迫力抜群のSYSTEM-8のデモ機(左)。今回の新モデル開発時に多くのアドバイスをしたという齋藤久師がアシッドなサウンドを即興演奏(右)。
■初のDJコントローラーはserato DJ対応&Rolandハードとの同期演奏も
DJソフトの定番「serato DJ」のSerato社と共同開発によるDJコントローラーが「DJ-808」。これによりローランドはDJ市場への本格参入を果たす。発売は9月下旬。
serato DJのコントロールするための専用ツマミやフェーダー、パッド、スクラッチ用のプラッターなどを装備、外部入力も備えた4デッキ対応のDJのコントローラー。ローランド歴代のTRシリーズに搭載されていた代表的なリズム・サウンドとTR-REC方式のステップ・シーケンサーを内蔵するのが、他社製品との大きな違い。TR-8と同様のACBテクノロジーによる代表的なリズムサウンドを、ステップ・シーケンサーとボリューム・フェーダーで演奏、serato DJと完全同期させることができる。さらにserato DJのサンプラーに読み込まれたサンプルをステップ・シーケンサーで演奏させるなど、本機ならではの機能を多数備える。また、ボイス・トランスフォーマー「VT-3」で好評のボイス・エフェクターも厳選して収録。いまや定番となったAUTO PITCHは、serato DJで再生される楽曲のキー情報を基に、自動的にスケールを設定させることができる。
加えて、USBケーブル1本でオーディオ信号と同期信号の送受信を可能にするAIRA LINKのプラットホームとしても機能。AIRAシリーズ、JD-Xシリーズなど最新のRolandハードウェアとserato DJを難しい設定をすることなく完全同期してリアルタイムに演奏できる。シンセの音はミキサーの3ch/4chに立ち上がるので、フェーダーでのボリューム操作やDJ-808内蔵エフェクトをかけるといった演奏が可能だ。
▲超低レイテンシーのプラッターを新規開発。フェーダーやノブはV-Mixerなどで培った技術を応用。中央奥のTR-RECステップ・シーケンサー、プラッターの手前のサンプル再生やCUEポイントのトリガーに使えるマルチ・カラー・パッドが鮮やか。
■TR-909デザインのターンテーブル&DJミキサー
イベントが開催された「909day」にちなんで、「TR-909」のデザインを踏襲したターンテーブル「TT-99」とDJミキサー「DJ-99」が世界で3000台限定で登場。「TR-909」の発売33周年を祝う「909セレブレーション」記念モデルだ。
「DJ-99」は、エントリーモデルながらも高品質なクロスフェーダー「mini innoFADER」を搭載、ハードなスクラッチにも耐えるDJミキサー。「TT-99」はダイレクトドライブを採用。存在感抜群のデザインでオーディオ用としても十分楽しめるターンテーブルとなっている。発売は12月予定。
■アコースティック・カホンに電子サウンドを重ねられる「エルカホン」シリーズ第2弾
▲EC-10M(左)と、アコースティック・カホンのサウンドホールに取り付ける付属の専用クリップマイク(右)。
ドラム、パーカッション関連製品ではまず「エルカホン」シリーズ第2弾となるカホン専用マイク・プロセッサー「EC-10M」(9月17日発売)が登場。アコースティック・カホンの音をマイクで拾って増幅し、それに内蔵音色を重ねて演奏することができるプロセッサーだ。
カホンのサウンドホールに付属の専用クリップ・マイクを取り付け、音源に接続するだけのカンタンセッティングで、アコースティック・カホンと電子サウンドを重ねた音色をPAミキサーやアンプに送ることができる。カホン演奏の基本である打面のエッジとヘッドを叩く演奏音を自動で解析、それぞれに設定された2種類のサウンドを発音。さらに本体のフットボタンA/Bを踏んで発音するサウンドと合わせて合計4種類の音色で演奏可能。フットボタンA/Bにアサインしたサウンドは、別売りのキック・トリガー・ペダルを接続して鳴らすこともできる。内蔵音色はタンバリンやジャンベ、スルド、シンバルなど16種類。演奏したフレーズをMIDI信号としてレコーディング、ループ再生することも可能だ。このほか、アコースティック・カホン用のプリアンプとしても使えるのもポイント。カホン専用に設計したコンプレッサーやエンハンス機能で、バンド・サウンドに埋もれないヌケのいいサウンドに調整できる。電池駆動対応、約500gのコンパクト設計なので、ライブに気軽に持っていけるのもうれしいところ。
▲2本のトリガー・ペダルを追加したセッティング例(左)。同様のセッティングでカホン+EC-10Mによるアグレッシブなパフォーマンスを披露したのは桝谷マリ(右)。
■V-Drumsには折り畳み収納できる自宅用とプロのステージ対応の最上位モデルが
電子ドラムの「V-Drums」(Vドラム)シリーズには、コンパクトに折りたたんで収納できる自宅用ドラムセット「TD-1KPX-S」(11月発売)と、フラッグシップ・モデル「TD-50KV」「TD-50K」(10月発売)が新たにラインナップされる。
「TD-1KPX-S」は、折りたたみできるコンパクトさと高い演奏性を兼ね備えた、ポータブル・タイプ。スタンドは、パッド類を装着したまま手早く収納、セッティングできるキック・パッド一体型の折りたたみ式。折りたたみ時は幅42×奥行61×高さ75cmのコンパクトさを実現。ペダルもまとめて収納できる専用キャリング・ケースもオプションで用意する。スネアとタムはすべてメッシュ・ヘッド仕様のパッドを採用、音源部の「TD-1」には楽しく上達できる練習機能、ロックやジャズなど15種類のドラム・キットを内蔵する。
▲ステージ上でキャリングケースからTD-1KPX-Sを取り出すデモを実演。驚くほどカンタンに取り出し&セッティングができる
▲フラッグシップ・モデルTD-50KVで迫力あるリアルなドラムサウンド、V-Drumsならではのエフェクティブなサウンドを演奏した熊谷徳明。
フラッグシップ・モデルとなる「TD-50KV」「TD-50K」は、新開発のドラム音源「TD-50」を中心に、新開発のセンサーを搭載。標準的なアコースティック・スネア・ドラムと同等の口径で設計されたスネア用パッド「PD-140DS」、ライド・シンバルと同等のサイズのシンバル・パッド「CY-18DR」を採用。マルチ・エレメント・センサーによりダイナミクスと打点位置の検出精度が格段にアップ。スネアではクローズド・リム・ショットが可能に、シンバルでは手のひらでのミュートが可能になった。従来にない生々しい響きと、強弱や打点位置による音色の変化などドラマーの思い通りの表現を可能にする、プロのライブやレコーディングにも対応するセットだ。最上位キットとなる「TD-50KV」は、安定したキック・ワークを約束する「KD-140-BC」と、22インチのアコースティック・バス・ドラムのシェルに取り付けて音源を鳴らせるキック・ドラム・コンバーター「KD-A22」を選択可能。「KD-A22」はビーターが打面に沈み込むような快適な演奏感が得られるとともに、安定したセンシングと静粛性も実現。一方の「TD-50K」はタムやバスドラムに小型のパッドを採用、コンパクトでプライベート・スタジオに最適なセット構成だ。
新音源「TD-50」は、SDカード経由でWAVファイルの取り込み、内蔵音色と同じように扱えるユーザー・サンプル機能を新たに搭載したのも注目。PCでのマルチトラック・レコーディングをケーブル1本で実現する、10アウト/4インのUSBオーディオとMIDI入出力機能、SDカードによるオーディオ再生やデータ・バックアップ機能も備える。
▲Vドラム音源のフラッグシップ・モデルTD-50(左)はドラムを構成するさまざまなパーツや、それらから発生するレゾナンスなどの要素を仮想的に合成してドラム・サウンドを一から再構築、ドラムの生々しい響きや自然な減衰、空気感をち密に表現する。写真右はアコースティック・バス・ドラムのシェルに取り付けられたキック・ドラム・コンバーター「KD-A22」。
■3モデルが揃ったデジタルピアノ&家庭で楽しめるミニグランドピアノ
デジタルピアノは3機種が登場。最新音源や鍵盤、新スピーカーを搭載。全機種にBluetooth機能を搭載し、スマホやタブレットに楽譜を表示、ペダルで譜めくりしながらの演奏も可能。「DP603」「FP-90」はBluetoothオーディオ機能にも対応、スマホ/タブレット内の音楽をピアノ本体のスピーカーから再生することもできる。
▲ポータブルモデルの「FP-90」はホワイトとブラックをラインナップ。デモ演奏は広田圭美。
ポータブルモデルの「FP-90」はスーパーナチュラル・ピアノモデリング音源、PHA-50鍵盤、パワフルなサウンドの4スピーカーを内蔵。ライブ・パフォーマンスに役立つ30個のレジストレーション、マイク・インプット機能も用意。カラーはブラックとホワイトをラインナップする。12月発売。
▲RP501R(左)と「DP603」(右)
「RP501R」(10月発売)はスーパーナチュラル・ピアノ音源、PHA-4スタンダード鍵盤、プログレッシブ・ダンパー・アクション・ペダルを搭載した家庭向けのの本格派エントリーモデル。カラーはクラシックローズウッド調仕上げ、ホワイト、ナチュラルビーチ調子上げの3色。「DP603」(12月発売)は奥行きわずか30cmのスリムでスタイリッシュなモデル。スーパーナチュラル・ピアノモデリング音源、PHA-50鍵盤を搭載。黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ、白塗鏡面艶出し塗装仕上げ、黒木目調仕上げ、ナチュラルビーチ調仕上げの4カラーを用意する。
▲デジタル・グランドピアノ「GP607」(左)とVアコーディオンのピアノ鍵盤タイプ「FR-4x」(右)
家庭のリビングで楽しめるミニグランドピアノも登場。デジタル・グランドピアノ「GP607」は、奥行き95cmのコンパクトなキャビネットに、4.1chマルチチャンネルスピーカー、ローランドの最新ピアノ音源、ハイブリッド鍵盤、ペダルを搭載。Bluetooth機能も備え、さまざまなアプリを使ったレッスン機能やゲームも楽しめる。黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ、白塗鏡面艶出し塗装仕上げの2色を用意。12月発売。
電子アコーディオン「Vアコーディオン」にも新モデルが登場(2017年1月発売)。「FR-4x」(ピアノ鍵盤タイプ)、「FR-4xb」(ボタン鍵盤タイプ)は、軽量でコンパクトながらもVアコーディオンの楽しさを凝縮した中型タイプ。最上位モデル「FR-8x」から継承した最新の音源を搭載し、アコーディオン音色やオーケストラ音源を強化。カスタムLCD採用で操作性も向上している。スピーカー内蔵、電池駆動(単3充電池10本)でどこでも演奏が可能。
▲映像関連の新製品として、省スペース設計のプロ仕様ビデオ・スイッチャー「V-1SDI」もラインナップ(左)。会場のロビーにはローランド傘下となったV-MODAのヘッドホンも展示(右)。
▲8月に発表となった、海外輸入ブランド製品(AUDIOFLYのイヤホン、Aston Microphonesのマイク、MunroSponicのモニター)、Roland/BOSSのアクセサリーなども展示。
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