【インタビュー】TETSUYA (L‘Arc〜en〜Ciel)、シングル2作同時発売「ラクなほうに逃げることを良しとしない」
■“これが芸術だ”って難しいものをつくるより
■分かりやすいものをつくるほうがいい
──「Make a Wish」同様、「Time goes on 〜泡のように〜」も歌の温度感や表情が絶妙です。2作のカップリングについてもお聞きしたいのですが、「lonely Girl」の異なるリミックストラックがそれぞれに収録されています。TETSUYA:ソロのシングルは、カップリングに前作のリミックスを入れることを恒例にしていて、今回もその流れを汲みました。ただ2作同時リリースなので、それぞれにタイプの違うリミックスを入れることにしたんです。そうすると、僕もファンも楽しめるかなというのがあったので。リミックスの方向性や人選は完全にスタッフに任せて、どういうものがあがってくるかは、僕も分からなかったんですよ。ただ、制作の途中で確認させてもらって、意見がある時は言うようにしています。
TETSUYA:Jazzin' parkさんのトラックは大人な感じですね。ダンスユニットとかでも歌えそうな仕上がりになっていて。DE DE MOUSEさんのトラックはかわいらしい。ドリーミィーで、ディズニーランドとかに合うような雰囲気というか。僕は両方ともすごく気に入っています。これのPV撮りたいくらいですから(笑)。
──撮ってほしいです(笑)。原曲もそうですけど、今回のリミックストラックはクリスマスシーズンに聴くとヤバそうですね。
TETSUYA:今年の冬はシチュエーションに合わせて一番合うトラックを聴いてもらえるといいな。
──同感です。10月に行われる東名阪ツアー<TETSUYA LIVE TOUR 2016「THANK YOU」>も注目です。
TETSUYA:毎年都内でバースデーライヴをしているんですけど、今年は初めて大阪と名古屋にも行くことになりました。バースデーライヴはいつもアットホームな感じでやっていて、それは今年も変わらないと思います。ただ、大阪や名古屋では初めていらっしゃる方も多いだろうというのがあって。普段のライヴとはまた違った雰囲気なので楽しみにしていてほしいです。
──バースデーライヴは、よりTETSUYAさんの人柄に触れることができますし、ステージと客席が近い会場という意味でも貴重です。
TETSUYA:いや、貴重でも何でもないですけどね、TETSUYAとしては。L’Arc〜en〜Cielのtetsuyaとしては貴重ですけど(笑)。
TETSUYA:そんなに大袈裟なものはないんですよ。今回こうやってリリース出来るのも、ずっと活動できているのも、僕の曲をいいねと言ってくれる人がいるからなんですよね。で、こんなことを言ってはいけないのかもしれないけど、正直なところ、僕はそこまで音楽にどっぷり浸かってないんです。音楽が好きか嫌いかと言われたら好きだけど、そこまで好きかなと考えると、そうでもない気がするんですよ。
──……かなりビックリしました。ただ、どっぷりではないことが、逆に良い方向に作用しているのかもしれないですね。
TETSUYA:自分ではそう思っています。僕はマニアックな音楽には興味がないし、知識としても知らない。それに、“たかが音楽じゃん”と思っているので。僕はヒッチコック映画監督が好きなんですけど、ヒッチコックはいろんなうんちくを語ってくる女優さんに対して、「きみ、たかが映画じゃないか」と言ったことがあるらしいんですよ。僕はヒッチコックのそういうところが好きだし、共感できるところがあるんです。音楽のジャンルがどうだとか、この音楽はマニアックだというようなことには全く興味がなくて、たかが音楽だと思っている。パッと聴いて、良いか悪いか、好きか嫌いかでいいんじゃないかと。だから、普段もそれほど音楽は聴かないんですよね。こういう性格なので、自分の中から出てきたものでも、単調に感じてしまったり、一度聴いただけでは覚えられないようなものは苦痛に感じてしまって。そういうものはその時点でボツですよね。僕はいつも自分がドキドキ ワクワクできるものや自分がパッと覚えられるものを作っていて、それがいいねと言ってもらえることに繋がっているんだと思います。
──なるほど。いい意味でリスナーと同じ感覚を持っているといえますね。
TETSUYA:リスナーの中でも、それ程音楽に興味がない、いわゆるライトリスナーですよね。僕は、自分が作る音楽がアート作品だとは思っていなくて。アート作品というのは、「この良さが分からないの? これが分からないヤツはダメだ」みたいなところがあるじゃないですか。僕は、そういうものにはあまり興味がない。だから画家で言うと、アンディ ウォーホールに近いというか。“これが芸術だ”って難しいものをつくるよりも、分かりやすいものをつくるほうがいいじゃんと思うんですよ。パッと聴いて耳から離れないメロディーのほうがいいじゃんと。
──難解なものよりも、そういうポピュラリティーを持ったもののほうが実は作るのが難しかったりしますよね。
TETSUYA:そう。僕には言い訳に聞こえるんですよ。ポピュラリティーのあるものが作れない人が言葉でいろいろ難しいことを言って自分の作品の価値を高めようとしたり、マニアックな方向に走る気がする。僕は負けず嫌いで、ストイックなところがあるので、難解さに頼る方向に行くのはイヤなんですよ。負けた気がするというか、そっちに逃げるのはラクじゃんと思ってしまうから。昔からよく言っていることですけど、黒ずくめのファッションというのは誰でもできると思うんです。黒い洋服を集めて、上下をコーディネートすることは誰でもできる。写真もそう。モノクロにするだけで、カッコよくてクールでアーティスティックに見えてしまうとことがあるじゃないですか。そういうことは簡単すぎて、逃げることになるから、僕はあまりしたくない。専門的な知識とかがなくてもいいなと感じるものが好きな自分と、ラクなほうに逃げることを良しとしない自分がいて、それが自分のつくる音楽にも反映されているんだと思います。
取材・文◎村上孝之
撮影◎小松陽祐
◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
◆BARKS『TETSUYAシングル2作同時リリース』特集ページへ
■New Single「Make a Wish」
【完全数量限定盤(オリジナルグッズ付)CD+DVD+GOODS】
¥4,600(+tax) UPCH-89270
DVD:「Make a Wish」Music Clip 収録
GOODS:TETSUYA オリジナル スマートフォンケース/カードケース セット
【初回限定盤A CD+DVD】¥1,600(+tax) UPCH-89271
DVD:「Make a Wish」Music Clip / メイキング映像 収録
【初回限定盤B CD+DVD】¥1,600(+tax) UPCH-89272
DVD:TETSUYA LIVE 2012“THANK YOU”(2012.10.3渋谷公会堂)より
「EDEN」/「wonderful world」ライヴ映像 収録
【通常盤 CDのみ】¥1,000(+tax) UPCH-80436
1. Make a Wish
2. lonely girl Jazzin’park Remix
3. Make a Wish -Instrumental-
※各形態異なるPicture Label仕様 ※CD収録音源は全形態共通
<全形態(通常盤のみ初回生産分)共通 封入特典>
CD購入者限定 TETSUYA TOUR 2016「THANK YOU」チケット予約案内封入(東京公演は、チケットの入手が困難な2階席が対象)
■Birthday Live Tour<TETSUYA LIVE TOUR 2016 「THANK YOU」>
Open/Start:18:00/19:00
(問)サンライズプロモーション東京 http://sunrisetokyo.com/ 0570-00-3337(10:00-18:00)
10月5日(水) 大阪 BIGCAT
Open/Start:18:00/19:00
(問)SOGO OSAKA http://www.sogoosaka.com/ 06-6344-3326(11:00-19:00 ※土日・祝日除く)
10月6日(木) 名古屋 ダイヤモンドホール
Open/Start:18:00/19:00
(問)サンデーフォークプロモーション http://www.sundayfolk.com/ 052-320-9100(10:00-18:00)
▼チケット
¥6,900(税込/ドリンク代別)
■New Single「Time goes on ~泡のように~」
【完全数量限定盤(オリジナルグッズ付)CD+DVD+GOODS】
¥4,600(+tax) UPCH-89273
DVD:「Time goes on ~泡のように~」Music Clip 収録
GOODS:TETSUYA オリジナル スタッキングマグ(2個セット)
【初回限定盤A CD+DVD】¥1,600(+tax) UPCH-89274
DVD:「Time goes on ~泡のように~」Music Clip / メイキング映像 収録
【初回限定盤B CD+DVD】¥1,600(+tax) UPCH-89275
DVD:TETSUYA LIVE 2012“THANK YOU”(2012.10.3渋谷公会堂)より
「Are you ready to ride?」/「蜃気楼」ライヴ映像 収録
【通常盤 CDのみ】¥1,000(+tax) UPCH-80437
1. Time goes on ~泡のように~
2. lonely girl DE DE MOUSE winter path mix
3. Time goes on ~泡のように~ -Instrumental-
※各形態異なるPicture Label仕様 ※CD収録音源は全形態共通
<全形態(通常盤のみ初回生産分)共通 封入特典>
CD購入者限定 TETSUYA TOUR 2016「THANK YOU」チケット予約案内封入(東京公演は、チケットの入手が困難な2階席が対象)
■<Christmas Dinner Show 2016>
OPEN 18:00 / Dinner 18:30 / Show 20:00
▼チケット
全席指定¥35,000(tax in)
TETSUYA Official Fan Club先行受付:9月7日(水)14:00〜
チケットぴあ一般予約:10月3日(月)〜
(問)グランドプリンスホテル新高輪 イベント係 TEL 03-3447-1121(AM 10:00〜PM 6:00)
http://www.princehotels.co.jp/newtakanawa/dinnershow2016/
■TETSUYAニコニコチャンネル「てっちゃんねる」毎週放送中
★TETSUYAラジオ型レギュラー番組ニコニコチャンネル「てっちゃんねる」
放送スケジュール:毎週土曜日放送
番組URL http://ch.nicovideo.jp/tetsuyachannel
出演:TETSUYA(L'Arc〜en〜Ciel)、やまだひさし
月額:\864(tax in)
◆ニューシングル特設サイト
◆TETSUYA オフィシャルサイト
◆TETSUYA オフィシャルFCサイト
◆L’Arc~en~Ciel オフィシャルサイト
この記事の関連情報
【ライヴレポート】Like-an-Angel、ツアー<L'Arclassic>ファイナルにビッグサプライズ「みんなのおかげ、ほんとに。幸せ」
tetsuya率いるLike-an-Angel、初ツアーのファイナルに元L'Arc-en-CielのSakura登場
tetsuya率いるLike-an-Angel、初のツアー開催
【ライヴレポート】tetsuya率いるLike-an-Angel、コピバン史上初の日比谷野音ワンマンで「楽しいって言ってくれるのが嬉しい」
【インタビュー】tetsuya (L'Arc-en-Ciel)、新ブランド始動「STELLA GEARはESPよりも上位ランクです(笑)」
TETSUYA (L'Arc-en-Ciel)、Xmasシーズンに3都市Billboard Liveツアー開催
【ライヴレポート】Like-an-Angel、謎のラルクコピバン<1st LIVE>に驚きと感動「みんなの想像の上、行ってた?」
tetsuya率いるL'Arc-en-Cielのコピーバンド“Like-an-Angel”、1stライヴ開催決定+ティザー公開
TETSUYA (L'Arc-en-Ciel)、ビルボードライブ2DAYSを7月開催