【ライブレポ&インタビュー】人間椅子、<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>初登場「27年かかりました!」

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──お疲れ様でした。初めての<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>出演ということで、まずは感想をお願いします。

和嶋:日本のフェスっていっぱいあるじゃないですか。かつては僕ら全然そういうところに呼んでもらえなかったんですけど、ここ数年でちょっとずつ呼んでもらえていて、いい手応えだなと思いながら活動してきたんですけど。ようやく呼んでもらえて光栄です。日本全国からロック好きな人が集まるフェスだと思うんですが、いつも通りのステージができてよかったなと思っています。

鈴木:まったくいつも通りでした。実は、せっかく暑いなか観に来てくれているわけだし、いつも以上に、レッチリみたいに動こうかなと思っていたんだけど(笑)、そんなわけにはいかなくて。本当に暑いっていうのがありまして、身体が思う以上に動かなかったなと。でもだからこそ、いつも通りになってですね、リラックスしてできました。

ナカジマ:開放された空間で叩きまくれて、すごく楽しかったですね。幸せでした!

──人間椅子のステージ後に、10代〜20代くらいの若い子たちが「やばい! やばい!」って言っていましたよ。

和嶋:僕ら、いつも通りのステージをやったんですね。ワンマンだと全体が盛り上がる感じがあるわけですよ。でも今日は自分たちのことを知らない人が見ているわけで。わりと普通に見ている人たちもいっぱいいて、大丈夫かなと思う気持ちもあったんですけど、そういう反応があったんならよかった。

──ちゃんと伝わってるんだなと思いました。最初は、様子をうかがっているのかなっていう雰囲気も感じたんですが、腕を上げる人や身体を揺らす人が少しずつ増えていって。

鈴木:リハのときガラガラで、これはやばいなと思った(笑)。

和嶋:ぶっちゃけ、心が折れるかなと思いながらリハやってました(笑)。始まったら大丈夫だったね!

鈴木:かと思えば、まったくこっちを見ずに流れて行く人もいるわけじゃないですか。あー、これがフェスだなと。

和嶋:それ僕も思いました。まったく無関心の人がいて、そこでやるってことがフェスなんだなって。

鈴木:こんな爆音でやってんのに、ちょっとぐらい向いてくれてもいいだろうって(笑)。

ナカジマ:あははは(笑)。

──音に誘われて、スーッと入ってくる人も目につきましたよ。

和嶋:最終的にはね、あのエリアにお客さんがほぼいっぱいになったのでよかったです。

──鈴木さんにはBARKSで連載(◆【連載】人間椅子 鈴木研一の「ハードロック喫茶ナザレス通信」)もしていただいていて、ありがとうございます。ご自身の周りの方からの反響って何かありましたか?

鈴木:「鈴木さんらしい文章ですね」って言われます。褒め言葉なのかどうかわかりませんが、そう言われますね。うまく書こうとか、そういうのが無いからじゃないでしょうか。ただひたすら、ロックを伝えたいという想いだけで書いております。

──音楽の話ももちろんなのですが、鈴木さんが中学生のときから今に至るまでが解き明かされていくのですごく興味深いです。

鈴木:自分の頭のなかでは流れがあるんですけど、ずっと書いているとこの先ネタが切れるなと思って、少しずつ少しずつ“その時”の話題のことも書こうかなと思っていて。だんだんね、ロック少年がこうなる流れを踏んでいきたいんだけど、時々そうじゃない話を挟もうかなと。

──一番最新の記事は、西武球場にフェスを観に行ったときの話でしたね(◆【人間椅子連載】ナザレス通信Vol.9「夏フェス」)。暑いなか観に来てくれてる人のために楽しんでやりたいって書かれていましたが、今日は皆さん楽しまれましたか?

鈴木:それだけですね、もう。

和嶋:そうですよ! 演奏するのが一番楽しいのでやっているんですね、やっぱり。やるたびに新鮮だし、日常と違うことをやっているし。日常の延長なんだけどね。それぞれが練習して、楽器ができるようになって、曲を演奏するっていうこと。ああなんか本当にいいなあと思いながらやってますね。

──来年以降も、フェスへの出演を期待しています。

和嶋:はい! どしどしフェスには出たいです。これからも新しいお客さんに観に来てほしいです。

取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)

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