ブッチ・ヴィグ「ニルヴァーナ『Nevermind』のサウンドの90%はグロール」
ニルヴァーナの代表作『Nevermind』(1991年)をプロデュースしたブッチ・ヴィグ(現ガービッジ)が、『Ultimate Guitar』誌のインタビューで、同アルバムの制作時を振り返った。
◆『Nevermind』画像
レコーディングには16日しか掛からなかったが、ニルヴァーナのメンバーはスタジオに入る前、半年間毎日、曲を練習していたそうだ。ヴィグはこう明かした。「バンドのライヴ・パフォーマンスは恐ろしくタイトだった。一般に信じられているのとは反対に、彼らはテンションの低いやる気のない連中ではなかった。彼らはエネルギッシュなアルバムを作りたがっていた。デイヴ(・グロール)から、彼らは『Nevermind』のレコーディングに入る前、6ヶ月毎日、練習したって聞いた。ほとんどすべての曲を1~2テイク、もしくは3テイクでレコーディングしたんだ」
ヴィグは、そのグロールを「素晴らしいドラマー」と称え、こうも話した。「年中、“Nevermindのサウンドはどう作り上げたんだ?”って訊かれるけど、あの90%はデイヴ・グロールだ。ドラム用のマイクはいつものように設置していた。あれがデイヴのプレイなんだ。彼はものすごくパワフルだ」
また、カート・コバーンとの作業については、こう語った。「カートの気分の変化を見極めないとならなかった。彼はものすごく面白く、外交的でウィットに富んでいるときがあった。すごくドライなユーモアのセンスを持ち、すごく愛想がいいときもあるんだ。それが突然、スイッチが切れたみたいに、自分の中に閉じこもる。部屋の片隅でじっとしているか、1~2時間、スタジオを離れてしまうこともあった。戻ってきたとき、彼は再び集中していて、準備が整っていたりするんだ。だから、彼がオンになっている、レコーディングするのはいまだってときを見極めなきゃならなかった」
『Nevermind』は9月24日、リリース25周年を迎える。
ヴィグは6月、ガービッジの新作『Strange Little Birds』を発表。バンドは今週、ヨーロッパ・ツアーをスタートする。
Ako Suzuki
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