モーニング娘。'16が初のヒューストン公演。<Anime Matsuri>10年のイベント動員記録を塗り替える

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アンコールが会場に響き渡り、いつしかそのコールは「ズッキ」コールへ。ニューヨークに引き続き巻き起こる「ズッキ」コール。ヒューストンでも鈴木の人気は形になって立証された。

アンコール1曲目は「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~」。日本の良さ・素晴らしさをハードなトラックをバックに伝えるこの曲、海外公演のアンコールに選ばれるのも納得の1曲だ。会場も再びヒートアップ。

曲が終わって、譜久村から観てくれた人に向けて英文の手紙が披露された。「I Promise. We'll Be Back!」で締めると会場は割れんばかりの拍手で包まれた。

そして最後に歌われたのは「One・Two・Three」。ヒューストン公演は今のモーニング娘。を象徴するナンバーで、大きな喝采とともに締めくくられた。

なお、終演後、公式に今回のライブは6000人以上の動員であったことが伝えられた。この数字は、これまでの<Anime Matsuri>10年間のすべてのイベントの中で最大の動員記録とのこと。

モーニング娘。の海外活動史、そしてモーニング娘。の歴史上においても大きな意義のある公演となった今回のイベント出演。初めて見た人も多かった公演だったが、非常に好意的に受けとめられていることを感じることができたし、余談だが、期間中本人たちが参加しないところでハロー!プロジェクトの歴史をレクチャーするパネル・ディスカッションや、非公式であるがハロー!の曲だけのクラブ・イベントが別の場所で催されたりと、これまで海外への発信を継続的行ってきた成果を確実に実感できた。

「自分が今までに見たことのないものだった。動画サイトでは見たことはあったが、実際見るのとでは全然違った。パフォーマンス、ステージング……すべてにおいてこれまで体験したことのないものだった。この空間を共有できたことを幸せに思っている」── モーニング娘。のライブを初めて生で見たアメリカ人

あと、たくさんの人(一般人、スタッフ含め)から「ヒューストンに来てくれて本当にありがとう」と言われたことも印象的であった。

最後にファンからの感想でこのレポートを終えようと思う。

「またアメリカに来てくれたことも本当にうれしいが、これを機に同じ趣味を持つ仲間・同じ思いを共有できる人と再会し集まる機会を作ってくれたことに本当に感謝しています。」── 現地ファン

ライブを終えてのモーニング娘。'16各メンバーのコメント

譜久村:
会場がとても広かったので、どれくらいの人が来てくれるのかわからなかったのでドキドキしていましたが、私達のことを待ってくれていた人、初めて私達のライヴを見る人もたくさんいて、多くの人に今のモーニング娘。を見せることができてすごくうれしかった。

実は思っていたより緊張していました。他のメンバーより話すことも多いし、覚えた英語のMCも多かったし(笑)。でもファンの皆さんのやさしい応援や反応をいただけて本当にうれしかった。ライヴ途中から「ライヴを終わりたくないな」と思っていて、ライヴが終わってハケた瞬間に寂しくて泣いてしまいました。

また絶対にヒューストンでライヴをやりたいし、世界のいろんな国でライヴをやりたいと改めて思いました。

生田:
私にとってアメリカでのライヴは2回目でしたが、ヒューストンのほうが私に対する歓声が多かったような気がしました。(鈴木)香音ちゃんを超えることはできなかったけど(笑)。

是非ワールドツアーを実現させたい! その思いがさらに強くなりました。

鈴木:
私にとってモーニング娘。として最後の海外公演になるので、とても楽しみにしてきました。

まさかアンコールで「ズッキコール」が起こるとは思わなかったし、とてもうれしかったです。

今まで海外の方からたくさんの素敵な思い出をもらってきたけど、今回の公演で新たに素敵な思い出が増えました。ありがとうございました!

飯窪:
<Anime Matsuri>ということで、モーニング娘。のファンの方もコスプレしていたり、モーニング娘。もアニメも好きな人がいつもより多かったので私にとって「アニメとアイドルの融合」という最高の空間でした。私の好きなもので埋め尽くされた空間が本当に心地よかった。

あと、私は「ハニー」とファンの方に言われるんですけど、本場の「ハニー」をたくさん聞くことができました(笑)。

石田:
サイン会などで「AYUMIのダンスを楽しみにしているよ」と多くの人に言われたので気合い入ってたんですけど、前半は力が入りすぎていたと思います。ちょっと硬かったかな、と。でも後半は素で楽しめたし、見に来てくれた人にも楽しんでもらえてると感じました。ことばを超えたパフォーマンスを通じて「楽しんでね、私も楽しんでるよ」ということがちゃんと伝えられたと実感しました。

「恋愛ハンター」で新しくもらえた自分のパートや「冷たい風と片想い」でのソロダンスのパートでステージの真ん中に立った時大きな歓声があがったんです。とてもうれしかったし、ちょっと自分に自信も持てました(笑)。

佐藤:
正直ニューヨークの時のほうがリアクションが大きかった気がします。それはニューヨークのときは私達のことを知っていて好きでいてくれる人ばかりの前でのライヴだったからで、今回のように私達のことを知らない人もたくさん見てくれている、というライヴはまた新たな経験になりました。

ライヴが終わった後に、すれちがうたびに「今日ライヴ見たよ」「とてもよかった」って言ってくれる人が断然増えて、ライヴをすることで認知度が上がったことを実感できたんです。不特定多数の前でライヴをやることの重要性を感じたし、今後海外や日本でもそういった機会を増やしていけたらと思います。

工藤:
くやしかったのは、もっとメンバーが英語を話せれば、その時の素直な気持ちも言葉にして伝えることができるのに……って思って。私ももっと英語を勉強したいって今まで以上に感じました。

ライヴは自分的には反省すべきポイントはいくつもあったんですけど、すごく盛り上がってくれた。モーニング娘。'16として前に一歩踏み出せたなって感じることができました。

小田:
一番うれしかったのは「モーニング娘。'16を知らない方がたくさんいた」ということ。今回のライヴを通じて私達や私達の音楽に興味を持ってくれた人が増えたなって実感できました。ライヴの途中からでも会場に入ってきてくれる人がたくさんいたし、私もそれをステージ上で見ることができた。「もっと入ってきて! ここ楽しいよ!」って心の中で呼びかけながらパフォーマンスしてました(笑)。

尾形:
私にとって人生初の海外で、海外のファンに直接会うのは初めてでした。ファンだけでなく、他の方もとてもフレンドリーで面白い方が多く、視野が広がったし、いい経験になりました。

ライヴは声援が日本よりキーが高くて(笑)、大きな声援をたくさんいただきました。これから世界中の人に会ってコミュニケーションしていけたらと思います。あと英語をもっと勉強します!

野中:
アメリカは5年ぶりでとても楽しみにしていました。

ステージに上がった瞬間懐かしさと心地よさを感じることができて、ようやく加入する前のアメリカで生活していた自分とモーニング娘。としての今の自分が一本につながったなって感じることができました。ライヴが終わったらなぜだか涙が止まらなかった。たぶん感動とうれしさから来る涙だったと思います。これからもっと海外の人とのコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。

牧野:
始まる前から楽しみで楽しみでずっとドキドキしていました。

始まってからは曲が始まるごと、あおりやリアクションするごとに「キャー」って大きな声援をもらえて本当にうれしくって夢のような感じでした。

ぜひ世界ツアーをやってみたい!

羽賀:
私はツアーの初日の、曲が始まるごとに「お、この曲か」っていう客席のオーッという歓声を聞くのが好きなので、ツアーの初日が大好きなんですけど、今日のコンサートも1曲ごとに「キャー」っていう大きな歓声を聞くことができてとても楽しかったし、「Oh My Wish!」の私のセリフのパートの時も大きな歓声があがったんです。とてもうれしかったです。


光井(ライヴの途中のMCも担当):
海外はいろいろとバタバタして忙しいし、メンバーの緊張している様子やファンのリアクションなど、懐かしく思いながら同行していました。ファンからの質問をMCの中に盛り込んでいたので、事前にファンに質問したりしてコミュニケーションをとっていたんですけど、ファンの皆さんはすごく熱心だし、今回のライヴをとても楽しみにしている様子でした。自分がいることでメンバーとファンの距離を少しでも縮められたんじゃないかなって思います。

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