【2016年グラミー特集】神童ジョーイ・アレキサンダー、授賞式でパフォーマンス
日本時間2月16日(火)に開催される第58回グラミー賞授賞式で、今回初ノミネートを果たしたジャズ界の新星ジョーイ・アレキサンダーがパフォーマンスを行うことが決定した。グラミー賞史上最年少受賞を狙う12歳のジャズピアニストだ。
◆ジョーイ・アレキサンダー画像
昨年、ある新進ジャズピアニストのデビューアルバムがリリースされた。独特の解釈でアレンジが施された数々の名曲を奏でるピアノの音色に多くのリスナーは感嘆させられたが、実はもっと驚かされることがあった。なんとこのピアニスト、アルバム録音時はわずか11歳だったのである。
彼の名前は、ジョーイ・アレキサンダー。2003年6月25日にインドネシアのバリ島で生まれた。観光業の傍らアマチュアミュージシャンとして活動する父親とジャズファンの母親の元で育てられたジョーイは、幼い頃からジャズに興味を持ち、6歳になると父親から買い与えられたキーボードを駆使して耳コピした曲を自己流で弾き始めたという。そんなジョーイの才能に気づいた両親はジャカルタに転居し、彼をインドネシアのトップミュージシャンたちと交流させるようにした。
そして8歳のとき、ジョーイはジャカルタを訪れた巨匠ハービー・ハンコックの目に留まり、翌年ウクライナのジャズフェスティバルに出場して見事グランプリを獲得。その後ニューヨークに居を移したジョーイの噂は世界的トランペット奏者のウィントン・マルサリスの耳にも入ることとなり、2014年5月にアメリカで行われたショーで共演。これがジョーイのアメリカデビューとなった。
批評家たちから「驚愕のピアニスト」と絶賛されたジョーイは一躍大きな注目を浴び、2015年5月12日には満を持してデビューアルバム『マイ・フェイヴァリット・シングス』をリリース。これはインドネシア出身アーティストの作品としては初めて米ビルボード200にランクインするヒットとなり、晴れて第58回グラミー賞の最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされるに至ったのである。
ジョーイが弾くピアノは卓越したテクニックと豊かな表現力に溢れており、単に「神童」という言葉で片付けられない魅力に満ちている。同アルバム収録曲「ジャイアント・ステップス」は最優秀インプロヴィス・ジャズにもノミネート。ジャズファンはもちろんそうでない人たちも、ぜひ授賞式での彼の演奏に酔いしれて欲しい。
写真:FilmMagic
<WOWOWオンエア情報>
2016年2月16日(火)午前 9:00 WOWOWプライム
同日夜は、字幕版でリピート放送
★「第58回グラミー賞授賞式」※字幕
2016年2月16日(火)よる 10:00 WOWOWライブ
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