【ライブレポート】LAID BACK OCEAN、“夜が明けた”ツアーファイナル

11月11日、LAID BACK OCEANが東京・代官山UNITにて＜LAID BACK OCEAN AUTUMN TOUR 2015 ‘それぞれの夜明けまえ’＞のファイナル公演を行なった。

◆LAID BACK OCEAN ライブ画像

照明が落ち、SEが流れメンバーが登場すると、YAFUMI（Vo）が「昨日までそれぞれだったストーリーが、今日はひとつになる気がします」そう話してライブがスタートした。1曲目の「MY STORY」から連続で繰り出されたアッパーな曲の後に、6曲目でこの日初のバラード「TOKYO ～no turning back now～」を披露。フロアに挙がるたくさんの手を見ていたら、なぜ人はライブで手を挙げるのだろう？と今更すぎる疑問が頭に浮かんだ。楽しくなったからとか、テンションが上がっているからとか、そういう理由ももちろんあるだろうが、序盤でYAFUMIが「掌を見せてくれ！その挙げてくれた掌を絶対裏切らないから！」と言っていたことから、ファンからメンバーへの信頼の証なんだろうなという結論に落ち着いた。

「イマワノ_ラヴ」では、「トゥットゥルルルー」という歌詞が画面に流れるタブレットをYUKA（Pf）が掲げたり、「僕のかわりに」でSEIJI（Dr）がアコースティックギターを弾き出したり、「サーチライト」にいたってはYAFUMIが照明の灯体をサーチライトに見立てて会場内を照らしたり。彼らの演出は斬新だ。見ている者を飽きさせず、次は何が起こるのかという期待を膨らませるのがうまい。

途中YAFUMIは、MCの内容を特に考えてこなかったと発言した。その理由は、どんな話をしようが最高の日にしかならないと思ったからだという。絶対的な自信をその一言で表現した彼は、今回3バンド（ファイナル以外の4公演は愛笑む、THE　Hitch Lowkeがゲストバンド）でツアーをまわってきたことについて「俺たちの今周りにいる仲間たちって、なんかすげーいい空気感が流れてんすよね。（ファンの）みんながその空気を蓄積してくれたらすごくいいなあと思って音楽やってます」と言い、続けて「来年メジャーデビューします！でも大事なのはこっからだからさ！こっからが戦いだから！」と意気込みを語った。

急きょ演奏することになったアンコールでは、「ピアノで踊れますか？」と本編でも披露した「カップラーメンジェネレーション」を“おかわり”。踊って踊って踊りまくるフロアにはたくさんの笑顔が溢れていた。

「俺は今日、この日を一生忘れないと思います！ありがとうございました！」──YAFUMI

text：BARKS編集部
photo：佐藤祐介