【インタビュー】Psycho le Cemu、「今がいちばんのピークだっていうところを見せたい」

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■あの頃のライブは定番曲ばっかりやってた
■怖かったんですよ



──では、振り切れたヴィジュアルについてぜひ。ひとりひとりのキャラクターの衣装、小道具のこだわりについて教えてください。

DAISHI:まず、今回のライヴのテーマはミステリーものです。昔からPsycho le Cémuでやりたいと思って温めていたアイデアで、僕は名探偵Dです。ヴォーカルなので探偵になっちゃったんですが、とにかく頭が偉いという設定(笑)。

seek:頭が偉い(苦笑)。

DAISHI:プライベートとは真逆の設定です(笑)。CDのジャケットはアニメですけど、その少年っぷりを見たとき僕はちょっと震えました(笑)。

──昔と変わってないですよ。実際も。

Lida:アニメじゃなく実写かと思いましたもん(笑)。

DAISHI:オーイ(笑)。衣装については「シャーロックホームズのパイプが大きかったらおもろいな」と思って、とにかくデカいパイプを作って欲しかったんですね。ミュージックビデオでは持ちながら歌わされてるんですが。

Lida:自分で持ちたいって言ってたやろ(笑)。

DAISHI:次の日に筋肉痛になりました(笑)。あとはサンバイザーみたいなのを被ってますけど、もともとはこれ帽子だったんですよ。でも、髪の毛が立ってるのが僕のイメージかなと思って改良してもらいました。

──ライヴでの役割は?

DAISHI:IQ200を超える頭脳を持っているので、やっぱり僕の知的なぶりをね(笑)。

Lida:知的なぶりってなんや(笑)。

DAISHI:僕はもういいです(笑)。YURAサマは?



YURAサマ:僕は怪盗プリンスですね。

──貴族系キャラは健在ですね。

YURAサマ:そうですね。盗んだお月さまを背負ってます。

──それで風呂敷がこんなに膨らんでるんですか?

seek:月にしては意外と小さいですけどね(笑)。

DAISHI:衣装として実現できるのかがすごく難しかったんだよね。

YURAサマ:そう。DAISHIくんのパイプじゃないんですけど、「風呂敷はデカければデカいほどいいんです」って言って、衣装さんも悩んでましたね。唐草模様が入ったときには「Psycho le Cému、キタ〜ッ」って(笑)。

DAISHI:唐草模様をこんなにカッコよく着こなす男はいないですからね。Lidaが着たら違う空気感になる(笑)。

Lida:うるさいわ(笑)

──ははは。怪盗プリンスの役割は?

YURAサマ:2枚目でお金に執着してます(笑)。

Lida:前回のキャラクターもそうやったな。YURAサマ、これ私服なんじゃないの?

YURAサマ:それじゃ、ただの泥棒(笑)。まぁ、DAISHIが探偵で残りの4人は怪盗なんですけど、4人も決して味方同士ではないので、それぞれいろいろな思惑を持って宝石をめぐってのストーリーが展開されていくんです。僕は3人に比べたら人間らしいポジションなので安心して見ていられるんじゃないかと。

──月を盗むことにも成功した怪盗プリンスにも、ただひとつ盗めないモノがあるということですが。

YURAサマ:そこはぜひライヴに来ていただいて(笑)。

──謎が明かされると。Lidaさんの場合は?



Lida:衣装をみんなで考えている中、だいたい僕がいちばん最後に決めることが多いんですよ。みんなの集中力がなくなった頃になぜか僕だけ自分で考えるんです(笑)。

seek:好きなのやったらええやんって(笑)。

DAISHI:前回もそのパターンでプロレスのマスクになったんですよ(笑)。Lidaの場合、「これ人間なの?」っていうキャラが定番化されている気がしますね。

Lida:「泥棒といえば、こんな雰囲気」っていうキャラクターを先にとられちゃうんですよね。僕の場合は怪盗といえども科学者。時間を盗む発明に成功したんですけど、その代償に右腕を失ってしまった悲劇の科学者です。

──見た目へのこだわりは?

Lida:髪の毛がオレンジ色になった。

seek:髪? どう考えても右腕なのに(笑)。

Lida:右腕はとんでもないことになってます。

──もはやロボットですもんね。

seek:どうやってギター弾くんでしょうね。

DAISHI:ミュージックビデオでは何の迷いもなく、ポッと取り外して弾いてましたけどね(笑)。

Lida:あれは本物の腕じゃなくて、ギターを弾くための腕なんです!

DAISHI:ああ、「コブラ」(漫画)みたいなもんなんや。

Lida:そりゃあ、そうよ。これじゃ生活できないもん(笑)。この右腕は怪盗の仕事をするために。

seek:ミュージックビデオでも右腕で宝石を引き上げてますね。

──このあたりのツールを百武スタジオ(『20世紀少年』や『バイオハザード ディジェネレーション』などの特殊メイク、造形、デザインを手がける)に依頼して作ってもらったんですか?

Lida:そうですね。今回、初めて造形物をメインに作っていただきました。

DAISHI:Lidaの右手とか左目とかね。

──ライヴではクレイジーなキャラ爆発ですか?

Lida:はい。マッドサイエンティストですからね。

DAISHI:手の付け替えのシーンも見られるかも。

Lida:付け替え、めちゃくちゃ早いので、見逃さないようにしてください(笑)。

──では、AYAさんは?



AYA:僕はラブリーキャットです(笑)。

seek:声、低くない?(笑)。

AYA:怪盗って聞いたときに猫しかないかなと思って。泥棒猫的な。

DAISHI:AYAくんはイメージがすぐ固まったね。

AYA:あたいは猫しかないって(笑)。

──だから、ピンクのお魚持ってるんだ。

AYA:そうですね。あとは今回、初めてマスクつけてます。キャットウーマン的な。いかにかわいく見せるかが今回の課題です。

DAISHI:ボートレースのCMに出そうなキャラ(笑)。

AYA:ラブリーキャットは人の心を盗めるんですよ。

seek:人をだましてね。

AYA:あとは変身できます。何に変身できるのかはライヴを見てもらってのお楽しみ。

──みんなラブリーキャットにだまされちゃうんだろうな。

AYA:はい。手玉にとります。

seek:色仕掛けでね(笑)。

──そんなseekさんは、とんでもないことになっていますけど。



seek:はい。僕は怪人3億面相ですね。百武さんに作っていただきました。顔型をとっていただいたので、僕の顔が大量生産できるということで今までのPsycho le Cémuで演じた歴代のキャラがいっぱい付いてるんです。

DAISHI:また子供が怖がりそうですよね。

──確かに(笑)。

seek:今回も巨大ですね。前回の着ぐるみのときは正直、ライヴがイヤだなと思ってたんですけど(笑)、あれに比べたら足元スッキリでベースも弾きやすい。

DAISHI:ミュージックビデオでも暴れてるもんね。

Lida:ただ、seek自身が自分の身体の幅がわかってないからガンガン当たってくるんですよ(笑)。

seek:ミュージックビデオ撮影のときも僕、何回もLidaさんをカメラの外に押し出しましたもん(笑)。

Lida:靴もめちゃめちゃ尖ってるんですよ。何㎝あるの?

seek:通常27㎝だけど35㎝ぐらい(笑)。

──ライヴでは危険キャラですね。

Lida:seekってたまにライヴ中、みんなが見えないところで僕のケツを蹴るんですよ(笑)。

DAISHI:今回の靴で蹴られたら、やばいな。(編集部注:実際の足元の様子は、是非ライブで目撃を)

Lida:今からヒヤヒヤしますよ。

seek:そのヒヤヒヤ感もライヴですから(笑)。役的には世界を破滅に導こうとしている気弱なセールスマンですけど、もしかしたら、歴代のいろいろなキャラが出てくるかもしれないですね。

──では最後にライヴの予感について。

seek:もうライヴまで1ヶ月切ってますからね。ずっと見続けてくれている人もいれば、初めて見る人もいると思うんですが、みんなに楽しんでほしいですね。

DAISHI:「あきらめないDAYS」は昔から見てくれている人たちにとっても新曲なので、両方のファンに向けてね。



seek:AYAくんの緊張はとれますかね?

AYA:今回は大丈夫です(笑)。前回はかしこまってたけど、自由に楽しくやれたらなと。

DAISHI:かしこまってたの?

AYA:ちょっと構えてましたね。

──Psycho le Cémuのライヴは演奏だけじゃなく、いろいろな角度から楽しめますからね。

YURAサマ:今回は前回と違って、新曲をリリースしてのライヴということもありますし、初めてミステリーというジャンルにチャレンジしますし、未来に向けて攻めていく内容にしたいと思っているのでお客さんにも楽しんでいただけたら。

Lida:みんなが言っているように、これからのPsycho le Cémuの可能性を示せるライヴにしたいし、ファンの方はもちろん、新しいお客さんにもどれだけアピールできるか。ある意味、バンドのキャリアを感じさせないライヴにしたいですね。最新のPsycho le Cémuで今がいちばんのピークだっていうところを見せられたらいいなと思いますね。

──10月2日は“FILE 1 夜空に舞う怪盗”で3日は“FILE2 盗まれたクロノス“と2日間、内容が違うんですよね。

seek:はい。片方だけ見ても楽しめますけどね。今の段階だと誰がウケそう?

DAISHI:やっぱりLida。

Lida:いや、いや、DAISHIとYURAサマのくだりかなと。今までになかった掛け合いがあるので。

DAISHI:3億面相のseekのひとり芝居とか、AYAくんが、どれだけラブリーなのかとかね(笑)。

AYA:あと今回、お客さんとやりとりするアドリブ的なところもあるので、あまり構えずに参加してもらえたら嬉しいですね。

seek:それとライヴで今までやったことがない曲をやります。Psycho le Cémuってそういう曲がいっぱいあるんですよ。

YURAサマ:なんでだろうね。

DAISHI:怖かったんですよ。あの頃は定番曲ばっかりやってた。アルバム出ても2曲ぐらいしかやってなかった(笑)。

──埋もれていた名曲も聴けるわけですね。

Lida:ミステリーというテーマに沿って「この曲なら合うんじゃない?」っていう曲を引っ張り出してやったら見えかたも違うんじゃないかと思うんですけどね。

DAISHI:「この曲なに?」って、みんなポカーンとする可能性もあるけどね(笑)。

  ◆  ◆  ◆

取材・文=山本弘子


ワーナーミュージック移籍第1弾シングル「あきらめないDAYS」

2015年9月16日発売(3形態)
■通常盤(CD)
WPCL-12226 ¥1,200(+税)
[収録曲]
1.あきらめないDAYS (作詞・作曲:Lida/編曲:Psycho le Cému&岡野ハジメ)
2.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜( 作詞・作曲:seek/編曲:Psycho le Cému&西寺郷太)
3.あきらめないDAYS(インストゥルメンタル)
4.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜(インストゥルメンタル)

■初回限定盤Aタイプ(CD+DVD)
WPZL-31077/8 ¥1,800(+税)
[収録曲]
Disc 1
1.あきらめないDAYS (作詞・作曲:Lida/編曲:Psycho le Cému&岡野ハジメ)
2.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜( 作詞・作曲:seek/編曲:Psycho le Cému&西寺郷太)
3.あきらめないDAYS(インストゥルメンタル)
4.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜(インストゥルメンタル)
Disc 2
1.あきらめないDAYS(Music Video)

初回限定盤Bタイプ(2CD)
WPCL-12227/8 ¥2,500(+税)
[収録曲]
Disc 1
1.あきらめないDAYS (作詞・作曲:Lida/編曲:Psycho le Cému&岡野ハジメ)
2.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜( 作詞・作曲:seek/編曲:Psycho le Cému&西寺郷太)
3.あきらめないDAYS(インストゥルメンタル)
4.VIOLETTA〜ヴァイオレッタ〜(インストゥルメンタル)
Disc 2
※2015年2月11日豊洲PIT公演より
1.激愛メリーゴーランド (ライヴ・ヴァージョン)
2.愛の唄(ライヴ・ヴァージョン)
3.クロノス(ライヴ・ヴァージョン)
4.春夏秋冬(ライヴ・ヴァージョン)
5.道の空(ライヴ・ヴァージョン)

[発売記念イベント]

9月16日 (水) 19:00 @HMVエソラ池袋 (DAISHI, seek, YURAサマ)
9月17日(木) 19:00 @タワーレコード新宿店
9月19日(土) 14:00 @ライカエジソン (DAISHI, Lida, seek)
9月19日(土) 17:30 @Zeal Link (DAISHI, AYA, YURAサマ)
9月20日(日) 13:30 / 16:30 @モラージュ菖蒲
9月22日(火・祝) 12:30 / 14:30 @イオンモール幕張新都心
9月26日(土) 13:00 / 16:00 @イオンモール土浦
9月27日(日) 13:00 / 16:00 @イオンモール日の出
10月11日(日) 16:00 新星堂 @モザイクモール港北店 STYLE’S STUDIO (DAISHI, seek, AYA)

※メンバー名が無い日程はメンバー全員参加となります。

<Psycho le Cému TOKYO MYSTERY WORLD 〜名探偵Dと4人の怪盗たち〜>

10月2日(金) 品川ステラボール
OPEN 17:30 / START 18:30
〜FILE 1 夜空に舞う怪盗

10月3日(土) 豊洲PIT
OPEN 16:00 / START 17:00
〜FILE 2 盗まれたクロノス

チケット好評発売中

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