【インタビュー】J、10thアルバム完成「自分が出す答えはいつだって何かを射抜いていたい」
■永遠はないのかもしれないよね。だけど
■気持ちの中で絶対的なもの、絶対に忘れないものはある
──それとリードトラック「I know」は初めてライヴで聴いたときにメロディが強く鮮やかで、何ていい曲なんだろうと思いました。ミディアムチューンをリードトラックに選んだ理由も教えてください。
J:「I know」が完成したときには、まさに自分のロック観を表現した曲になったんじゃないかと思ったんですよ。当然、テンポが速くて派手で突き抜けた曲は大好き。だけど、ロックミュージックってそれだけじゃないんだよって。ミドルチューンであってもグルーヴ感、熱量は変わらないということを表現したかったし、この曲がリードトラックとして流れたときは、今までとまた違う角度からJっていうヤツを見てもらうことができるんじゃないかなって。実際、アルバムの3曲目にこの曲が来ることによって世界がガラッと変わるし、すごく好きな曲ですね。
──「I know」というタイトルに込めた想いは?
J:人ってなんとなく世の中に存在するネガティブもポジティブも知っていて、自分の人生に起こるであろうことも予測してるんじゃないかと思うんですよ。実は知らないことって、そんなにないんじゃないかなってことなんだけど、わかっているのに目的地に向かって進んでいかなかったり、わかっているはずなのに今の場所から飛び出していかなかったり、わかっているはずなのに言えなかったり、わからないふりをしたり。そういうことに対する想いを表現できたらいいなって。
──“時は止まりはしない”と歌っていますけれど、時間が止まってくれないことも、みんなが知っていますもんね。
J:そうそう。ホントは時間は待ってはくれないことを知ってるでしょ。そんな中、どういうことを思って、選んでいくんだろうって、そういうことを歌いたかったんだと思います。だからといって、こうしろっていう話ではなくて、そんな世界の中で息をしている俺たちは、今何を思うのかなって。
──実際、『eternal flames』はアッパーな曲ばかりで構成されているアルバムではない。「Immortal galaxy」や「with you」、「Jayne」のようなメロディアスでスケール感のあるロックも多いですよね。それは当初から思い描いていたこと?
J:そうだね。自分のロック観をここで打ち出さないと、10枚目に繋がる道のすべてが嘘になってしまう気がしてた。どんな表現でも自由に自分の熱量を伝えたいと思うし、今の俺たちの世代が鳴らすべき音は確実にあると思うしさ。俺自身、1970年に生まれて、1980年代、1990年代、2000年代を通ってきたわけで、現在まで音楽を聴いてきた人間が、プレイしなきゃいけない曲があると思った。そこから逃げずに佇まい自体がカッコいい音を作りたかったんだよね。時代がどうであれ、ブームがどうであれ、射抜くようなロックを鳴らしたかった。
──さっき、“eternal”について、ずっと聴けるかどうかが、音のジャッジになったという話をしてくれましたが、歌詞も”永遠”がひとつのキーワードになっていると思います。その永遠は、ずっと続いていく安定のことではなく、永遠に感じられる瞬間のことだったり、なくしかけても取り戻せるものというふうに捉えているのかなと?
J:永遠はないのかもしれないよね。なぜかというと、ずっと永遠に生きている人はいないわけだから。そういうものが存在するのかどうかもわからない。だけど、気持ちの中で絶対的なもの、続いていくもの、絶対に忘れないものはあると思うんだよね。それは仲間に対する想いだったり、愛する人に対する想いだったり、大好きなものに対する想いだったり、そういうもので満たされていたなら、例えば、自分が今、ふっと消えたとしても、それはすごく幸せなことなんじゃないかなと思う瞬間があって。
──うんうん。
J:そういう大切なものをみんな探しているんじゃないかなと思って、“永遠”という言葉に置き換えているんだけど、俺にとっては音楽が見せてくれるホントにありえない瞬間だったり、音楽が与えてくれた出会いだったり、もちろん別れも含めてね。昔、俺がLUNA SEAで作った曲「WISH」には“永遠を欲しがっても刹那を感じてる”という歌詞をつけたけど、それは自分にとってずっと追いかけ続けている何かなのかもしれないよね。
──では最後に9月5日からスタートする<J LIVE TOUR 2015-Live On Instinct->に向けて読者にメッセージを。
J:全国ツアーも約2年ぶりになるんですが、最高のアルバムが出来たので最高のライヴになると思います。遊びに来てほしいですね。新曲たちを各地でプレイして全国で騒げるのがホントに楽しみだし、また俺の新しい世界の始まりだと思うし。
──各地で炎を燃やしに。
J:着火しに行きます!(笑)。
取材・文◎山本弘子
■10th NEW ALBUM『eternal flames』
【CD(全11曲予定)】CTCD-20036 ¥3,000(+TAX)
【CD+DVD(Music Video)】CTCD-20035/B ¥3,800(+TAX)
【スペシャルBOXセット(初回生産限定盤)】CTZD-20034/B ¥10,000(+TAX)
CD+DVD(Music Video & ドキュメント映像)+「eternal flames」バンドスコア+最新撮り下ろし写真集
01. Verity
02. my answer
03. I know
04. Immortal galaxy
05. never gonna die
06. with you
07. wall
08. Rollin'
09. dream on
10. Jayne
11. Believer
<スペシャルBOXセット(初回生産限定盤)>
【セット内容】
豪華BOX仕様 / CD「eternal flames」 / DVD(Music VideoMusic Video+レコーディングドキュメント&MVメイキング映像) / 「eternal flames」全曲バンドスコア / 最新撮り下ろし写真集
※さらにファンクラブF.C.Pyro.では本日23:59まで、豪華スペシャルBOXにシリアルナンバープレートを施した、メモリアル・ヴァージョンの予約を受付中
■<J LIVE TOUR 2015 - Live On Instinct –>
(問)キョードー東北 022-217-7788
9/6(日)新潟LOTS 16:00 / 17:00
(問)キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
9/12(土)高松DIME 17:15 / 18:00
(問)DUKE高松 087-822-2520
9/13(日)広島CAVE-BE 16:00 / 17:00
(問)HIGHERSELF 082-545-0082
9/19(土)福岡DRUM Be-1 17:15 / 18:00
(問)キョードー西日本 092-714-0159
9/20(日)福岡DRUM Be-1 16:15 / 17:00
(問)キョードー西日本 092-714-0159
9/23(水・祝)札幌cube garden 17:00 / 18:00
(問)WESS 011-614-9999
9/26(土)金沢AZ 17:15 / 18:00
(問)キョードー北陸チケットセンター 025-245-5100
9/27(日)長野CLUB JUNK BOX 16:15 / 17:00
(問)キョードー北陸チケットセンター025-245-5100
10/3(土)名古屋BOTTOMLINE 17:00 / 18:00
(問)サンデーフォークプロモーション052-320-9100
10/4(日)梅田CLUB QUATTRO 16:00 / 17:00
(問) YUMEBANCHI 06-6341-3525
10/10(土)赤坂BLITZ 17:00 / 18:00
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
¥5,300(税込/スタンディング/当日ドリンク代別途 *新潟LOTSのみドリンク代無し)
◆J オフィシャルサイト
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