【ライブレポート】Hysteric Lolita、欧州遠征で現地ファン熱狂
Hysteric Lolita(ヒステリックロリータ)が、7月1日から約2週間かけてフランスとイギリス、二国に股がる欧州遠征ツアーを行った。
◆Hysteric Lolita画像
今回の目的は「Smile for Children」と銘打ったチャリティーイベント開催のため、そして何より彼女達自身の成長のためである。“ゴシック・パンクロック発祥の地ロンドン”で自分達の音楽や技術、魂がどこまで通用するのかが試された。
まずはフランス・パリへと渡り、JapanFMブースに出演のためJapan Expo会場へ。ジャパンポップカルチャー好きの現地フランス人達と交流を果たし、その存在をアピールした。その後、パリ市内にてチャリティーライブ「Smile for Children in Paris」を開催。会場に集まったパリっ子達を唸らせるステージを披露し、フランスに大きな足跡を残した。
そして海を渡り、今回の本当の目的地とも言えるイギリスへ。ロンドン郊外にある有名レコーディングスタジオにて英ガールズバンドJOANovARCと数日に渡る合同合宿が行われた。慣れない英語でのコミュニケーションだが、言葉は通じなくとも音楽で通じ合い、確実に距離を縮めていったという。この合宿でVocal:Raniが初めて作詞・作曲に挑戦し、アレンジをJOANovARCと共同で行い、初UKレコーディングが敢行された。
7月11日には、ロンドン郊外のライブハウスClub85にてチャリティーイベント「Smile for Children in London」が開催された。Hysteric Lolitaと地元ラジオ局SG1Radioによる共催、Club85協力のもと実現した入場無料ライブで、集まった募金は全て開催国のUNICEF(国際連合児童基金)に寄付されるというものだ。
会場は熱気あふれるUKロックファンで埋め尽くされ、ライブスタート。まずはCircadian Rhythmが登場し、アコギとループマシン、男女2人のボーカルによりチルアウトな空間が作り出されていく。続くThis is Echoは、タイトなドラムの上で緩急使い分けるポストロック的なサウンドを紡ぎだすギター、女性Voがとてもチャーミングなバンドだ。そしてEcho Treeは、跳ね系の16ビートでファンキーなサウンドを聴かせてくれる。そして次に、スタジオ・レコーディングにてHysteric Lolitaと時間を共有したJOANovARCが登場。8ビート主体の飾りっ気の無いストレートで骨太なロックサウンドでフロアを圧倒、「ロックはこうやるんだ!」と言わんばかりに畳みかけ、ジャパニーズ有名ロックバンドのカバー曲まで飛び出し会場を更にヒートアップさせた。
ラストはメインアクトのHysteric Lolitaの登場だ。1曲目から満員に埋め尽くされた観客達は歌い、踊り、身体を揺らし、叫ぶ。フランスのライブで感覚を掴んだのか、異国のステージでオーディエンスをがっちり掴み、アンコールではJOANovARCと共同アレンジした新曲「生きる~ALIVE~」が2バンド共演で披露された。日英ガールズバンドが同じステージに立ち、言葉や国境の壁を乗り越え会場全体がひとつになった瞬間となった。
欧州遠征を経て進化した"TOKYO HARAJUKU GIRLS BAND"ヒスロリは、帰国後は休む間もなく各地のライブイベントに出演を果たす。
撮影:小原悠樹
◆Hysteric Lolitaオフィシャルサイト
この記事の関連情報
【ライブレポート】ヒスロリ、初の東名阪ワンマンのテーマは“人生”。「これがうちらのリアルです!」
ヒスロリ、「Cry No More」レコーディングを巡るミニドキュメンタリー映像公開
ヒスロリ、3rdシングル「Cry No More」に欧州遠征からの秘話
【ライブレポート】Hysteric Lolita、メンバー5人が揃った最初で最後のワンマンライブ。人時ら豪華ゲストも
【イベントレポート】ヒスロリ、自身出演の映画『MOONBOW』プレミアム試写会でライブ披露
ヒスロリ、タイアップ多数の初アルバム『≠Not equal』発売。ツアーも開始
ヒスロリ、人時(黒夢)プロデュース曲が先行配信開始。タイアップ続々
Hysteric Lolita、1stアルバム決定。リード曲は人時(黒夢)プロデュース
【ライブレポート】Hysteric Lolita、台湾フェス<搖滾台中>で見せた鮮やかな“華”