【インタビュー】OLDCODEX、メロディックナンバー「Lantana」は多彩なエピソード付
■もっと泥だらけになってもいいんじゃないかなって。でも、こういうこと書きながら、
■俺は沖縄の海ではしゃいでボートに乗っちゃってたから変わってないなって。
──カップリングについても聞かせてください。「Dirt」はボーカルも新鮮な曲でラウドだけど陰りのあるナンバーですね。リズムセクションのたたみかけるようなプレイもキテるし。
▲「Lantana」初回限定盤 |
YORKE.:そうだね。
Ta_2:「Dirt」に関してはもとはもっとピースフルな曲だったんですよ。でも、「Lantana」に入れるならもっとテンポを上げたら面白いんじゃないかって、サウンドもテクニカルに攻めてみようって。ボーカルもふだんとは違うミックスなんだけど、それがハマって、これも今までのOLDCODEXとはまた違う色味が出たなって。
──勢いもあるし、歌のザラザラした質感も特色のひとつ。
Ta_2:そう。生でシャウトしたりスクリームするんじゃなく、あえて機械的にいじった、こういうアプローチの仕方もアリだなって。
YORKE.:最初にデモを聴いたときは’90年代に日本でよく流れていた感じの曲を思い出して、Ta_2の中にもこういうメロディがあるんだなって。で、俺も子供の頃の思い出がフラッシュバックして、“あの頃は水たまりにキャッキャ言いながら入ってたよな。でも、今はどうだろうな”って。
──“あの頃なら 無邪気過ぎて 水たまり 避けて飛び跳ねただろう”っていう箇所ですね。
YORKE.:そう。今は泥をよけることを覚えちゃったのかな。もっと泥だらけになってもいいんじゃないかなって。そういう自分に向き合うことから始めて書いた歌詞ですね。昔はラジオから流れていた言葉に励まされていて、その思い出が今も自分の背中を押してくれたりとか。そういうメンタルをこの曲のサウンドがひっぱり出してくれたのかもしれない。でも、こういうこと書きながら、俺は沖縄の海で(全国ツアー中に訪れた)はしゃいでボートに乗っちゃってたから変わってないなって。
──“無邪気過ぎて”って過去形になってますが。
YORKE.:はい。今も無邪気だった(笑)。
Ta_2:自ら飛び込んでいってましたからね。
──しかも、まだ骨折治りきってませんよね。
YORKE.:はい。ごめんなさい(笑)。
Ta_2:ライフジャケット着てはしゃいでるYORKE.が見えたときは「変わってね~!」みたいな(笑)。
YORKE.「俺、どうだ!」って感じだったもんね。
Ta_2:映画『トップガン』でトム・クルーズがF14(戦闘機)に乗る前みたいな感じ(笑)。
YORKE.:自分が強くなった気がした。
Ta_2:(爆笑)
YORKE.:俺もギリギリまで悩んでたんだよ。シュノーケルで魚と泳いだけど、スピードは感じないからさ。
Ta_2:俺がボートでガンガン走り回って楽しくて大爆笑してるの見てたからね。
YORKE.:そう。楽しそうで乗りたくなっちゃったんだよね。
Ta_2:あまりにテンション上がったせいか、「ヘッドギアの前後が逆ですよ」って言われてたもんね(笑)。
YORKE.:(笑)。
Ta_2:だから、「Dirt」で書いてる歌詞とは違って今も水たまりで飛び跳ねてる2人でした(笑)。
──(笑)。では、気持ちを取り直して「Good loser」を書いたときのエピソードは?
▲「Lantana」通常盤 |
──爽快感のある曲だからですか?
YORKE.:カラッとしたメロコアみたいなノリの曲にしたかったんだ。アレンジは絶対、峰くん(OLDCODEXのサポートを務めたこともあるギタリスト)にしてもらいたくて、今回のシングルに入れるに当たってAメロを変えたりとか、Ta_2が歌うから譜割りを詰めたほうが絶対にカッコいいなと思って言葉を足したりとか。歌詞からできた曲なんだけど、アレンジしてもらって、より世界観が広がった曲でもある。
──2人のボーカルのかけあいも含めて、いちばんライブの絵がストレートに浮かぶ曲ですね。
YORKE.:そうだね。でもライブで盛り上がれば盛り上がるほどこの曲の歌詞は切なくて。
──別れの場面と清々しい空のコントラストが切ない。
YORKE.:“she kept dreaming of the day”というところは、彼女はサヨナラから始まらない朝を夢見ていたっていう意味を含んでいるんだよね。ってことはサヨナラする朝を迎える関係の2人っていうことで……。自分にとってリアリティのある感情を広げて書いた詞ですね。きっと、みんなにもうまくいかない恋や仕事があると思うし。
Ta_2:俺もそういう気持ちはすごくわかるから。
──心情を重ねやすかった曲ということですね。
Ta_2:重ねやすかった。YORKE.の詞だけど、“俺はこうだったな”って思い出しながら。
──では、最後にツアーの手応えと8月に発売されるシングルの予告を。いいテンションで廻れているだろうことが、このインタビューからも伝わってきますが。
Ta_2:今(取材時)ちょうど8本終わったところなんだけど、すでに前回のツアーの後半に得ていた感覚があるんですよね。これからもっともっと進化していくんだろうなと思うとワクワクするし、ツアー中に「Lantana」がリリースされて、次のシングルも控えているから、ライブに遊びに来てくれた人がどういう想いで聴いてくれるのか想像すると、それもまたワクワクするし。
──エネルギーをチャージしながら廻れている感じですね。
YORKE.:まさにそうかも。沖縄では初めてフロアーに降りていったんだ。お互いステージと客席でフォーメーション組んで、また、それが良かったね。
Ta_2:目配せでOKみたいなね。
YORKE.:初めてフロアーからOLDCODEXを見て「こういうふうに見えてるんだ。けっこう楽しいな」って(笑)。ライブではそういう化学反応も起きるし、今はグワーッて熱くなって曲のパワーも増幅しているところなんだけど、もう1回クールダウンして20本目の追加公演まで持っていければ、ツアーを廻ってきた成果が見せられるんじゃないかな。
Ta_2:うん、初日の豊洲PITと追加公演のZepp DiverCity(Tokyo)は全然、違うものになりそうだね。毎回、いろいろなものをもらっているし、俺たちもその都度、エネルギーを出しきっているし。シングルとしてはとび抜けているものに毎回、挑戦していきたいと思っているので。
──ツアーで受け取った熱が次のシングルにフィードバックされそうですね。
Ta_2:うん。そういうものってホントに血肉になるし、こうやってバンドも強固なものになっていくんじゃないかな。
取材・文◎山本弘子
10th Single「Lantana」
TVアニメ『黒子のバスケ』第3期第2クール誠凛VS洛山編 ED主題歌
【初回限定盤】価格:¥1,800+税 品番:LACM-34348
1.Lantana 作詞:YORKE. 作曲:加藤 肇
編曲:OLDCODEX・加藤 肇
2.Dirt 作詞 : YORKE. 作曲:Ta_2 編曲:eba
3.Good loser 作詞・作曲:YORKE. 編曲:峰 正典
【DVD】
Lantana Music Video
Making of "Lantana" Music Video
【通常盤】価格:¥1,300+税 品番:LACM-14348
1.Lantana
2.Dirt
3.Good loser
<OLDCODEX Tour 2015 “ONE PLEDGES”>
5月1日(金)【東京】豊洲PIT
5月8日(金)【宮城】仙台Rensa
5月15日(金)【広島】BLUE LIVE 広島
5月17日(日)【静岡】SOUND SHOWER ark
5月22日(金)【富山】富山MAIRO
5月24日(日)【福井】福井県県民ホール
5月30日(土)【沖縄】ミュージックタウン音市場
6月6日(土)【札幌】Zepp Sapporo
6月12日(金)【大坂】Zepp Namba
OPEN 18:00/START 19:00
info:SOGO大阪 06-6344-3326
6月13日(土)【大阪】Zepp Namba
OPEN 15:00/START 16:00
info:SOGO大阪 06-6344-3326
6月18日(木)【名古屋】Zepp Nagoya
OPEN 18:00/START 19:00
info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
6月19日(金)【名古屋】Zepp Nagoya
OPEN 17:30/START 18:30
info:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
6月26日(金)【福岡】Zepp Fukuoka
OPEN 18:00/START 19:00
info:BEA 092-712-4221
6月27日(土)【福岡】Zepp Fukuoka
OPEN 15:00/START 16:00
info:BEA 092-712-4221
7月3日(金)【神奈川】川崎CLUB CITTA’
OPEN 18:00/START 19:00
info:H.I.P. 03-3475-9999
7月10日(金)【愛媛】松山市総合コミュニティセンター
OPEN 17:30/START 18:30
info:デューク松山 089-947-3535
7月11日(土)【岡山】岡山CRAZYMAMA KINGDOM
OPEN 17:00/START 18:00
info:夢番地(岡山) 086-231-3531
7月18日(土)【東京】Zepp DiverCity
OPEN 17:00/START 18:00
info:H.I.P. 03-3475-9999
7月19日(日)【東京】Zepp DiverCity
OPEN 15:00/START 16:00
info:H.I.P. 03-3475-9999
◆OLDCODEX オフィシャルサイト
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