国内メジャーメーカー初。ビクターのデジタル部門が新レーベル「AndRec」設立
ビクターエンタテインメントの配信向けデジタル・コンテンツの管理、編成、プロモーションを主幹業務とする「デジタルビジネス部」が、新レーベル・AndRec(アンドレック)を立ち上げた。制作部門以外でのレーベル設立は珍しく、国内のメジャーメーカーでもデジタル部門によるアーティスト契約・育成から音源制作まで行なう音楽レーベルの立ち上げは初めてとのこと。なお、同レーベルヘッドには、同社デジタルビジネス部の今井一成 部長が就任する。
デジタルビジネス部の今井部長といえば、知る人ぞ知る、通称“アンドレ部長”。アンドレ、アンドレ……アンドレッ……アンドレック……AndRec!! いや、そんなひとりごとはさておき、同社デジタルビジネス部は、これまで、自社音源や映像のスマートフォンやPC向け配信業務の中枢を担い、WebやSNSを中心とするデジタルプロモーションなどによるアーティストや作品のヒット化をサポートしてきた(余談だが、BARKSもWebサイトなので、情報等々のやり取りはデジタルビジネス部と行なっている)。
近年、音楽配信市場でもサブスクリプション・サービスやハイレゾ音源といった新しいサービス、新しい技術が投入され、配信ビジネスは大きな変革期を迎えている。さらにスマホ利用の増大や、動画配信サイトの影響力など、市場を取り巻く環境自体も急速な変化をみせており、同社デジタルビジネス部では「そうした市場の特性に対応した、独自のコンテンツ制作やプロモーションを展開する新レーベルを設立することにより、変化に即したアーティストの開発・育成やヒットコンテンツの拡充を目指す」としている。
なお、AndRec第一弾アーティストはシンガーソングライターの丸本莉子で、特徴的な声質と音楽性を強くアピールするために、6月10日にハイレゾ配信で「ココロ予報」をリリースする。ハイレゾ配信によるデビューも国内初とのこと。
「音楽業界は、レコード制作からCD、音楽配信へと移り変わってきた長い歴史があります。スマートフォン時代に突入し、ライフスタイルそのものが大きく変わりつつある現在、音楽をコレクションしたいファンにはCD・ハイレゾ配信や配信シングル、気軽に場所を選ばず音楽を楽しみたいファンにはサブスクリプションサービスなど、そのライフスタイルに合わせて音楽を届ける事が大切であると考えるようになりました。私は、レコード会社に入社し、CDセールスからスピードスターレコーズ宣伝部を経て、デジタルビジネス部を担当してきた経験から、今一番身近であり、成長著しいデジタルマーケットの動きに注視し、そこから出発して制作・宣伝・営業まで一気通貫で行ってみようとAndRecレーベルを立ち上げました。第一弾アーティストの丸本莉子は、彼女のリアルボイスに注目してもらえるようにハイレゾ配信でデビューさせます。是非ご注目ください。」── 今井一成(AndRecレーベル長 / デジタルビジネス部 部長)
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