ローランドが<Musikmesse 2015>でセミ・モジュラー・シンセやギターシンセなど多数新製品を発表

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ローランドは、ドイツのフランクフルトで4月15日から開催のMusikmesse 2015で新製品を発表した。シンセサイザー、電子ドラムVドラム(V-Drums)、ギターアンプ、ギターシンセ、ワウペダルなど多彩なラインナップが勢揃い。同日よりローランドのウェブサイトで情報が公開されている。

シンセサイザーでは、アナログとデジタル両方のシンセエンジンを搭載した「JD-Xi」の上位モデルとなる「JD-XA」と、ユーロラック規格のモジュールとしても使えるセミ・モジュラー・シンセ「SYSTEM-1m」が登場。「JD-XA」は49鍵仕様でアナログ、デジタルともに4パート。アナログ・パートは本機のために新規開発。フィルターやアンプにいたるまですべてがアナログ回路で、デジタル回路をいっさい通さないドライ・アウト端子も装備する。


▲アナログ/デジタル クロスオーバー・シンセサイザーJD-XA(左)は1月のNAMMで参考展示されていた強力なモデル。同社初のユーロラック規格対応製品となるSYSTEM-1m(右)はCV/GATEでプラグアウト・ソフト・シンセSH-101やPROMARSのコントロールも。

「SYSTEM-1m」は、テーブルトップシンセ、19インチ・ラックマウント・ユニットとしても使用可能。スタンドアローンでの使用はもちろん、パネル上の数多くのCV、GATE端子でパッチングが可能、お気に入りのモジュラー・シンセの接続も可能だ。このほか、おなじくユーロラック・モジュールとして使用できるディストーション「TORCIDO」、ビットクラッシャー系エフェクト「BITRAZER」、モジュレーション・ディレイ「DEMORA」、ループ・レコーダー&スキャッター・エフェクトの「SCOOPER」も登場している。


▲ユーロラック・モジュールとして使用できるほか、テーブルトップとしても使用できる4種のエフェクト・モジュール。

Vドラムには新音源「TD-25」を中心に新ラインナップが登場。音源はフラッグシップ・モデルTD-30直系のサウンドエンジンを搭載し、キットの変更や音色のカスタマイズがパネル上のセレクターとつまみだけで操作できるのがポイント。キットはスネア、タムがすべてメッシュ・ヘッド仕様の「TD-25KV-S」「TD-25K-S」の2種類が用意される。


▲音源のTD-25(左)はトレーニングをサポートするコーチ機能も搭載。右はプロ・クオリティの表現力と演奏性を自宅でも楽しめるキットTD-25KV-S。

ギターアンプBlues Cubeシリーズには、2チャンネル独立EQを搭載した最大出力100Wのヘッド・アンプ・モデル「Blues Cube Tour」とキャビネット「Blues Cube Cabinet410」、ライブ用ギターアンプ「Blues Cube Artist212」、そして、Eric Johnsonが認めた極上のトーンと弾き心地を実現する、オリジナルのBlues Cubeの回路特性をモディファイする専用ユニット「Eric Johnson Blues Cube Tone Capsule」がラインナップ。


▲左から「Blues Cube Tour」、「Blues Cube Artist212」、「Eric Johnson Blues Cube Tone Capsule」。

BOSSのギター・シンセサイザーには、エフェクター感覚で使用できる新モデル「SY-300」が登場。特別なツールは不要、ギターを標準ケーブル1本で接続するだけで迫力のシンセ・サウンドが得られる画期的なモデルとなっている。また、同じくギター関連では、低ノイズ設計のフル・アナログ回路を採用したワウペダル「PW-3」も登場している。


▲これまでのギター・シンセサイザーの常識をくつがえすスタイルのSY-300(左)。ワウペダルPW-3(右)は、ギターの基本サウンドを崩すことなく、存在感のあるワウ・ペダルとして新たなサウンドが得られる。

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