【インタビュー】SHINPEI(BREAKERZ)のソロMUSCLE ATTACK、アルバムに「自由度のあるチーム感」

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■身体を鍛えて身も心もマッスルになって
■「俺は無敵だぜ」って言いたいわけでもないんですよ

▲アルバム『ATTACK』初回限定盤

──SHINPEIさんが書いた「BURNISH HEART」や「クライボーイ」からは“つまづいたってとことん行こう”という熱いメッセージが伝わってくる。それは男子に特に伝えたいこと?

SHINPEI:さっきエネルギッシュに前に進んでいくという話をしたんですけど、それって身体を鍛えて身も心もマッスルになって「俺は無敵だぜ」って言いたいわけでもないんですよ。パーフェクトなんかじゃなくて、カッコ悪いところも情けないところもあるけど、それでもくすぶってないで、トレーニングして少しずつでも進んでいくのが人生なのかなって。転んだってダサくたって行こうっていうメッセージがいろいろな曲に詰まっていると思います。そういう感じが男のコっぽいのかもしれないですね。もちろん女子にも共感してもらいたいですけど(笑)。

──「BURNISH HEART」の重みと疾走感を兼ね備えているサウンドは胸がスカッとします。

SHINPEI:ありがとうございます。自分自身、そこにいちばんロックのカッコよさを感じているんです。重厚なリフなんだけど、メロディはキャッチーで最後まで聴きたくなるような曲を作りたい。いちばん重要視していることかもしれないですね。

HIDEHIRO:僕にとってはこのアルバムをわかりやすく言うなら第2期MUSCLE ATTACK。今回、収録されている9曲を1stアルバムの段階で俺たちが演奏しても、たぶんうまく表現できなかったと思うんですよ。それぐらい今の俺らじゃないとやれない曲が詰まったと思いますね。それはさっきSHINPEIが言ったようにツアーとかいろんなことを乗り越えたこそで。ドラマーとしてのこだわりですが、1曲は打ち込みなので、8曲叩いているんですけど、その内の7曲全部同じスネアを使ってる。それなのに、まったく音が違う。そこはちょっと若いドラマー諸君に聴いてほしいなと(笑)。

──1つのスネアでこれだけ違う音が出せるっていう。

HIDEHIRO:そう。叩き方やチューニングによって、これだけバリエーションが出るんだよって。

──HIDEHIROさんが作詞作曲している「THIS IS DIE(T)」はダイエットしないと呪われそうな曲ですね。

HIDEHIRO:はははは。そう来ましたか。まぁ、呪っちゃいますけどね(笑)。これはまぁ、俺の人間性が反映されてますね。メッセージというか叫びというか。

──贅肉は許さないみたいな(笑)。

HIDEHIRO:その通りです。

Shunp:聴いて“すみません”って思いました(笑)。

──同じく“すみません”と思いました。

SHINPEI:ははは。いいね。曲を聴いて謝られちゃうって(笑)。

Shunp:HIDEHIROらしい曲。2分30秒に満たないし、歌詞もたった6行(笑)。オンリーワンな曲ができましたね。

──Jongさんはアルバムをどう捉えていますか?

Jong:メンバーが言っていた通り、ツアーで磨かれたことによってこんなに幅広いアルバムができたと思うんですが、ここからまた新しいものが見えてくると思える仕上がりになったんじゃないかな。僕は「TWILIGHT」という曲で初めて歌詞を書いたんですけど、いい勉強にもなったし、大変すぎてハゲそうになった(笑)。

──ふふ。SHINPEIさんの気持ち、わかる!みたいな?

Jong:そうですね。SHINPEIさんも昔、ハゲそうだって言ってたことがあって(笑)、こういうことかって。自分の曲なのに言葉を乗せるって難しいんだなと。

SHINPEI:ははは。楽器を弾いたり、叩いたりするより歌うことや書くことって、みんなにとって身近なものじゃないですか。ゆえに表現の幅が無限大だし、共感を得るのも難しい。きっと壁が高いんでしょうね。

──「TWILIGHT」は洋楽ロックからの影響を感じさせるもので、歌詞が切なくて、アルバムのスパイスになってますよね。

SHINPEI:そうですね。この曲があるのとないのではアルバムの印象が変わると思います。曲だけじゃなくて全員が歌詞も書いているのが今回の新たな要素でもありますね。

──ラウドな激しい曲もありつつ、中盤の3人が書いた曲があって後半はまた加速していく構成で、ライヴみたいだなと。

SHINPEI:確かにワンマンのセットリストでこれをそのままやっても成り立ちそうですね。

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