マーク・ロンソン、新作は得意分野に専念

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シングル「Uptown Funk」が英米両方でNo.1に輝くマーク・ロンソンが今週、UKでニュー・アルバム『Uptown Special』をリリースした。

◆マーク・ロンソン画像

ブルーノ・マーズをフィーチャーした「Uptown Funk」はUKで今週、5週目のNo.1を獲得。アメリカでも2週連続で1位をキープしている。これまでプロデューサーとして数多くのヒット曲を手がけ、アーティストとしてもトップ10シングルを生み出してきたロンソンだが、UKにおいてもアメリカにおいてもNo.1シングルは初めて。これまでで最大のヒット曲となった。

マーク・ロンソンは、4枚目のアルバムとなる『Uptown Special』では彼の得意分野に専念したと話している。

「今回はどういうアルバムにするべきか、自分の中にちゃんとアイデアがあった。ほら、これまでに僕が作ってきたアルバムを振り返ると、もちろんどれもいい作品だし、自分でも誇りに感じている曲が色々あるものの、あれこれ多彩なスタイルを取り入れ過ぎて、散漫になってしまったような気がするんだ。例えば前作『Record Collection』では、『Bang Bang Bang』と『Somebody to Love Me』は大好きなんだけど、毛色の違うサウンドをミックスし過ぎたんじゃないかと思う」

「そんなことを踏まえて、今回は、自分が一番得意とする音楽を作ることに専念しなければと悟ったのさ。 そしてその“自分が一番得意とする音楽”っていうのは、昔DJをやり始めた頃に僕がいつもプレイしていたアーティストたち、聴きまくっていたアーティストたちに根差した音楽だということにも気付いた。つまり、当時のヒップホップやR&Bやソウルや……僕は本当にそういう音楽が好きでたまらないし、知り尽くしている。僕にとってはもはや、いわゆる第二の天性で、生まれつき備わっているような感じなんだ」

「だから今回のアルバムに関しては、そこに焦点を絞るべきだと思った。もちろん、実際に作業を始めてみないとどういう結果になるのか分からない。ピアノに向かって曲を書き始めた時に、どんな曲が生まれるのか予測はできないし、特定のジャンルの音楽を強制的に、意図的に作るというのはやるべきことじゃない。だから究極的には、自分の中から自然に生まれ出てきた音楽なんだけどね」

「Uptown Funk」はUKにおいて年末から年始にかけての1週間で256万回近くがストリーミングされ、UKチャート史上、週単位での最多記録を樹立した。

約4年ぶりのニュー・アルバムとなる『Uptown Special』は、ブルーノ・マーズ(「Uptown Funk」)ほかスティーヴィー・ワンダー(「Uptown's First Final」)も参加している。

Ako Suzuki
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