【インタビュー】DAIGO、新曲「CHANGE !!」で「ポジティヴに変換していく未来を」

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■「ジェラルミン」は男性側のジェラシーだったじゃないですか
■「心配症な彼女」はその逆バージョンで女性側が心配している

──ミュージックビデオを拝見しましたけど、ギターがさまになってますよね、とっても。

DAIGO:さまになっているのか、そういう部分を使ってくれているのか(笑)。そこはさすがの編集で。まるで“ホントにコイツ、ギター弾けるんじゃないか”って思われるような。レコーディングでは一切弾いてないんです(笑)。ライヴでは弾く曲もありますけどね。でも、すごく新しい、ミュージシャンらしいミュージックビデオになったと思いますね。「BUTTERFLY」と『DAIGOLD』で派手なのが続いてたから、ちょっと削ぎ落としてまた違った見せ方ができたのもすごくよかったなって。

──ミュージックビデオの中で使われていたあのゴールドトップのギターは?

DAIGO:ヴィンテージなんですけど、親戚の方が持っていたものを4~5年前かな? プレゼントしていただいて。あの状態であの年代のレスポールのギターが残ってること自体、なかなかないくらい保存状態もよかったんですよ。音もすごくいいですしね。

──ピックアップにP-90を搭載したストップテイルピース仕様というところがマニア心もくすぐるのではないかと。

DAIGO:ただ、ちょっと重いんです。ミュージックビデオの撮影中、“これ、ゾウさん(Zo-3)ギターでもいいんじゃないかな”ってちょっと思いかけたほどで(笑)。

──歌い方、声の出し方もちょっと他の曲とは変えてませんか。すごくパンチの効いたものに聴こえたのですが。

DAIGO:そうですね。ストレートに歌詞を伝えるっていうのは大事にしつつ、サビはただメロディを追うんじゃなくてエモーショナルに想いを叫ぶ、伝えるっていう感覚で歌いました。自分のありったけの想いを歌に乗せる感覚で。

──楽曲の強さと歌詞のポジティヴさ、そしてパンチのある歌っていう三位一体のパワーを感じる曲だなと思って。

DAIGO:たしかにハマりが全部よかったなって思います、自分でも。レコーディングもすごく順調で。ただ、頭の2行、歌い出しの部分だけ繊細なので、ちょっとそこはこだわりましたけど、基本的にはすごく勢いに乗れていいテイクが録れたなと。

──曲作り自体もあまり難産ではなく?

DAIGO:いや、難産か難産じゃないかっていったら、最近はどうしても簡単にできる曲って減ってはきているんですよ。やっぱり1曲1曲こだわってやっているので、作る作業は昔より時間がかかってるんですけど。これも時間はかけながらもいい着地点にたどり着いたという感じですかね。ただ、どんな言葉を乗せるかとか、そういうのは簡単な作業ではなかったですけど。 

──どれくらいかかるものなんですか、歌詞を書く作業って。

DAIGO:空いた時間にやってるので、どれくらいかかったかよくわからないんです。「CHANGE !!」に関してはホント少しずつ積み上げながら書いていったという感じで。もちろん曲にもよるんですけどね。「心配症な彼女」のほうは“心配症な彼女”っていうワードからすべてができていったんですよ。楽曲的にも遊び心満載なので、わりとプレッシャーなく、いろんなエピソードを考えながら書けたんですけど、「CHANGE !!」みたいな真面目でストレートな曲はやっぱり時間がかかっちゃいますね。もともと遊び心のある曲は好きなので、そういう曲ばっかりだったらもっと悩まずに作れるんでしょうけど、いろいろと伝えたい想いもあるから、そこはしっかり書き上げたいなって。

──「心配症な彼女」はポップでかわいい曲ですね。彼女のやきもきしてる感じと、それにまっすぐ応える彼の気持ちが絶妙だなって。

DAIGO:『DAIGOLD』で「ジェラルミン」っていう曲がありましたけど、あれは男性側のジェラシーだったじゃないですか。今回は逆バージョンで女性側が心配してるっていう、その対比も面白いかなと。

──こういう女性はかわいいなって思います?

DAIGO:かわいいですね、ホント。玄関開けたら2秒で抱きしめるぐらいのかわいさを持ってますよ(笑)。

──早すぎる(笑)。“心配症な彼女”っていうワードからできたというのは?

DAIGO:「心配症な彼女」っていう曲タイトルがいいなと思って、そこからサビができたんです。で、Aメロ、Bメロを作っていって。いろんな場面やエピソードを考えながら歌詞を構築しつつ、サウンドはキラキラしたポップなものにしたかったので、そういうアレンジにしていって。ちょっと90年代初期の頃みたいなテイストでもあるんですけど、それはそれでこの曲に合ってるなと。

──ホーンがいいなと思いました。

DAIGO:そうですね。あと、女性コーラスと、ファンクっぽさも醸し出しつつ、ちゃんとJポップだし、すごく洗練されたいいバランスの曲に落ち着きましたね。

──90年代初期っぽい懐かしさもありながら、しっかり今の音に仕上がってますよね。“LINEのスタンプ”みたいなリアルなフレーズも散りばめられていて。

DAIGO:だからキャッチーだし、今の時代の人たちに共感してもらえるものだと思うんですよ。女性のみなさんに“わかる、わかる!”って言ってもらえたらうれしいですよね。

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