【インタビュー】DAIGO、新曲「CHANGE !!」で「ポジティヴに変換していく未来を」
BREAKERZのボーカルDAIGOが9月10日、両A面シングル「CHANGE !!/心配症な彼女」をリリースする。「CHANGE !!」は勢い溢れるギターの音色が前面に押し出されたナンバーであり、BREAKERZのSHINPEIが編曲およびギターレコーディングを手掛けた。サウンドはロックそのもの。すでにライヴでも披露されている同曲だが、DAIGOが弾くゴールドトップのレスポールが鮮やかな光りを放つ輝かしいライヴチューンに仕上がっている。そしてもう一方の「心配症な彼女」は、90年代J-POPを彷彿とさせるアレンジが特徴的だ。ホーンセクションや女性コーラスの導入など、ファンクテイストも採り入れた同曲が「CHANGE !!」と好対照な仕上がりをみせた。
◆「CHANGE !!」「心配症な彼女」ミュージックビデオ
アルバム『DAIGOLD』でソロアーティストとしての持てるすべてを表現したDAIGOが新たにリリースした両A面シングルは、自身の可能性をさらに押し広げる結果となったようだ。それも肩肘張らず、目頭尖らせることもなく自然体で挑んだ新境地。確実に、着実に歩みを進めるDAIGOが語った「CHANGE !!/心配症な彼女」、恋愛観、そして変化の先の展望をお届けしたい。
◆ ◆ ◆
■ネガティヴなものが拡散されていくのは使い方としてもったいない
■何にしても“いいとこ探し”をしていくのが大事
──アルバム『DAIGOLD』で一段落かと思いきや、3作目のシングルがリリースということで。これは両A面のうちの1曲、「CHANGE !!」が映画『劇場版カードファイト!! ヴァンガード「3つのゲーム」』主題歌に、というお話から始まったものなんでしょうか。
DAIGO:それもありますね。僕が実写版『ヴァンガード』の主演をやらせていただくことになり、主題歌のお話もいただいて。とはいえ、昔のデモにあった曲でもあるんですよ。それがすごく合いそうだなと思ったので、これを機にしっかり1曲に仕上げました。
──ロック色のかなり強い曲ですが、デモの段階からそうだったんです?
DAIGO:はい。デモではワンコーラス分でしたけど、基本的にはロックなテイストの楽曲で。すごく勢いがあってキャッチーだったので映画にもリンクするなと思ったんです。歌詞に関しては映画の撮影を進めるうちにいろいろインスパイアされる部分もあったし、最終的に自分の言葉としてこの曲にちゃんと想いを込めたいなって。だから映画の主題歌というだけでなく、自分の気持ちをしっかり伝えている曲になったんじゃないかなと思います。
──前向きで諦めない意志に溢れていますよね。
DAIGO:「CHANGE !!」っていうタイトルには“変わる”とか“変化”とか、そういう意味がありますけど、僕が思ったのは……一回きりの人生だからこそネガティヴな方向にいくよりもポジティヴに変換していったほうがいい未来を作っていくことができるんじゃないかなって。言霊ってよく言いますけど、俺、本当にあると思うんですよ。“ダメだ”とか“できない”とか口にすることでホントにダメになっていっちゃうかもしれない。でも自分の気の持ちようで世界の見え方って変えられると思うんですよね。だからこそ、いろんな物事をポジティヴに変換して生きていくことが大事なんじゃないかなって。
──ポジティヴに変換、ですか。
DAIGO:例えば、今ってたったひとつの発言で世の中が大騒ぎになることもあるし、SNSのコンテンツとか顔が見えない分、いろんなことを言いやすくなってますけど、それによってネガティヴなものが拡散されていくのは使い方としてもったいないなと思って。もっとポジティヴな言葉……もちろん偽善とかじゃなく、そういうものが拡散されるのが正しい使い方だと俺は思うんです。何にしても“いいとこ探し”をしていくのが大事。自分をポジティヴに変えていくことで周りの景色も違って見えてくるはずっていう想いを込めて、この歌詞を書きました。
──先ほどおっしゃっていた映画にインスパイアされたものって具体的にはどんなものですか。
DAIGO:大サビの“希望を実現する世界を 俺はイメージ出来る/そして現実に変える”っていう部分は台詞にあった言葉だったりもするんですよ。これがかなりキーになっています。自分もそう思っていたことが映画の台詞にもなっていたという部分でも刺激を受けましたし、いろいろなことが自分とリンクしたんです。目標を持っていたり夢を描いている人たちはたくさんいると思うけど、それを口にするのはけっしてカッコ悪いことじゃないって今でも思っているんですよ。それを言うことで自分が何をしているか見えてくるものもあるだろうし。だから“いい言葉”はどんどん発していっていいと思うんです。
──ちなみに「CHANGE !!」はSHINPEIさんが楽曲のアレンジをされたそうで。
DAIGO:もともとデモの段階でもSHINPEIがアレンジしていて、それがいい感じだったんで、じゃあやってもらおうかなって。
──おふたりの間でどんなやり取りが?
DAIGO:そうですね、いろいろやり取りはしてたと思うんですけど……特に記憶には残ってないですね(笑)。それぐらい自然だったってことでしょうね。SHINPEIもソロのツアーが終わったばっかりで、わりと時間を持て余してたからちょうどよかったです。すごくレスポンスも早くてやりやすかった。そのひと言に尽きる。ま、わかりやすく言うとヒマだったんだろうな(笑)。
──いやいやいや(笑)。
DAIGO:でも、しっかりギターも弾いてくれて、すごくいい仕上がりになりました。
──たしかにギターがすごく効いている曲です。
DAIGO:今回はギターロックなサウンドで攻めてみました。でもちょっとパンキッシュなテイストも勢い的に感じたんで、ジャケット写真やミュージックビデオもそのイメージで撮ったんです。BREAKERZではできない、ソロならではのことをやりたいので、今回は自分がギターを持とうっていう。BREAKERZには素敵なギタリストがふたりいますから、俺がギターを持つことはないですけど、そこはソロならではの表現として。
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