【対談】キリト×金子ノブアキ、Angelo主催イベントを語り合う「お互い違う村の住人だった」
7月の最後の3日間、Zepp Diver City Tokyoを占拠するAngelo。このうち30日と31日の両日は<DOGMATIC PARTY case of Angelo>と銘打たれたワンマンライヴだが、29日はAngeloの主催による恒例のイベント<THE INTERSECTION OF DOGMA>となる。同日、彼らの他にステージに登場することになるのはlynch.、FAKE?、D’ESPAIRSRAY、そしてRIZEという意外性充分な顔ぶれ。なかでもAngeloとはまるで接点がなさそうにみえるRIZEの出演に驚きをおぼえる人は多いはずだ。
◆キリト×金子ノブアキ 拡大画像
そして7月中旬のある日、筆者のもとに、このイベントの首謀者であるAngeloのキリトから対談取材の司会進行のオファーがあった。しかもその対談相手はRIZEの金子ノブアキ。正真正銘の初対面だという2人の会話は、普通に自己紹介から始まり、いわゆるジャンル論めいたものから、双方の意外な共通点に至るまで、多岐に広がっていった。その一部始終については9月9日に発売予定の『MASSIVE Vol.16』の誌面でお届けすることになっているが、今回は前述のイベント開催を前に、そのさわりの部分だけ、特別にお届けしておきたい。
■いろんなジャンルが入り交じったものにしたい
■OKの返事をもらったときは自分でもびっくりしたんです──キリト
──本日が、正真正銘の初対面だそうで。
キリト:ええ。RIZEのドラマーとしても俳優さんとしてももちろん知っていたんだけど、僕の頭のなかでは何故か両者が繋がらない部分というのがあって……。
金子:最近よくあるんです、そういうケース。たとえば映画やドラマの現場でヘアメークさんとかに「音楽、詳しいんですね」みたいなことを言われたり(笑)。しかもそこで「バンドやってるんで。RIZEっていうんですけど」って答えると、「えっ、RIZEってあのRIZE?」って驚かれたりして(笑)。
キリト:ははは! でも、すごいなって思うんですよ。“ミュージシャンだけど俳優もやってます”みたいな感じじゃなく、両方ともきっちりやってるからこそ、なんか別人みたいに思えてしまうところがあったんだと思う。
金子:ありがとうございます。でも、なかなかめずらしいことですよね。お互いこうしてバンド界隈でわりと長いことやっていながら、初対面の場が対談というのも。
キリト:確かに。まあ、ジャンル的にもだいぶ違いますからね。
金子:それでも今度、同じステージに立つわけですけどね。
──それが実際、この対談の発端でもあるわけです。そもそも今回、キリトさんがRIZEを誘った理由というのは?
キリト:このイベントは3回目になるんですけど、当初からやっぱ、ゆくゆくはいろんなジャンルが入り交じったものにしたいなと考えていて。徐々にそういうふうにしてきたつもりなんですけど、そういう意図から今回もいろんな候補を挙げていって……。正直、RIZEにはダメモトで声をかけました。だから出演OKの返事をもらったのを知ったときは、自分でもびっくりしたんですけど(笑)。
金子:あはは! お声がけ、ありがとうございます。
キリト:言ってみるもんだなあって(笑)。
金子:意外と出るんですよ、うち(笑)。RIZEの場合、動ける時期が限られてくるというのもあるんで、動くときはめっちゃ動く、みたいな。今年は夏から秋にかけていっぱいライヴをやりたいね、という話をちょうどしてたんです。やりたくてもやれない時期というのもあるわけなんで、いいタイミングで誘っていただけたな、と。しかもジャンル的な縛りがないのも楽しいし。自分としても、なんか年々、出会いの幅が広がってきてるところがあって。デビューからの数年までは村意識みたいなのが強かった気がするんですけど、人との出会い自体もジャンルを超えてきてるところがあって。
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