デフ・レパード「デフ・レパード、キッス、ボン・ジョヴィはいらないとか言ってるんだろ」

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ロックの殿堂入りしたキッスと、この夏ジョイント・ツアーを行うデフ・レパードのフロントマン、ジョー・エリオットが「殿堂入りしたって何もいいことなんかない」と話した。

◆デフ・レパード画像

「デビューしてから25年以上」という殿堂入りの条件は10年以上前にクリアしているものの、まだ一度もノミネートされていない彼ら。エリオットは『Hollywood Reporter』誌のインタビューで「殿堂入りに関心はあるか?」と問われるとこう答えた。

「文字通り、今日、キッスの殿堂入りについて意見を問われるまで考えたこともなかった。ロックの殿堂入りってものには、6人のミスター・ロボット、顔のないタキシード着たぼんくらがテーブルを囲んでるってイメージがある」「“デフ・レパード、ボン・ジョヴィ、キッス、モトリー・クルー、ありえん”“レナード・コーエン、ジョン・クーガー・メレンキャンプ、ブルース・スプリングスティーン、トム・ペティ、R.E.M.、ピクシーズ、彼らは欲しい。クールだから。ラットはいらない。ポイズンも”なんてこと言っているのが想像つくよ」

「ジョニー・ロットンが“くそ食らえ”って言ったとき、俺はホントに嬉しかった。俺もそうするだろうから。たとえ、他のメンバーに止められようとも。でも、どうでもいい。何かいいことあるわけじゃないからな。アカデミー賞を受賞したんなら、次の映画でギャラが5倍に跳ね上がる。台本もいいのが来るだろう。殿堂入りしたって、次の朝、同じベッドで目が覚めるだけだ。レッド・ツェッペリンのツアーのサポート依頼が来るわけでもなく、ポール・マッカートニーが一緒に曲を作りたがっているって聞くわけでもない。くだらない。なんの得もない」

また、ハード・ロックは殿堂入りしづらいとの声はよく聞くが、プログレッシヴ・ロックの人達も同じように感じているようだ。イエスのクリス・スクワイア(B)は最近、「たいていの場合、プログレッシブ・ロック系はない。過去にジェネシスやラッシュはあったが、基本的に彼ら(Rock And Roll Hall Of Fame)はいつもプログレッシブ・ロックとは距離を置いている。ロックの殿堂入りでは、パンクのほうがはるかにプログレッシブ・ロックより評価されているんだ」と話した。

2014年はキッス、キャット・スティーヴンス、ホール&オーツ、ニルヴァーナ、リンダ・ロンシュタット、ピーター・ガブリエルが殿堂入りした。

Ako Suzuki, London

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