【ライブレポート】Sabao、ヒスブルに捧げた15年を経て、新たな一歩

ポスト

1998年にメジャーデビュー、1999年「春〜spring〜」「なぜ…」が大ヒットし、その年の紅白歌合戦にも出場したHysteric BlueのメンバーであるTama(Vo)と楠瀬タクヤ(Dr)からなるユニット、Sabão(シャボン)の初ワンマンライブが行われ、ヒスブル時代からのファンや最近新たにファンになった観客で会場は大盛り上がりを見せ、メンバーも観客も満面の笑みでライブを締めくくった。

◆Sabão画像

ライブのオープニングは、ヒスブル時代の代表曲の1曲である「Reset me」からスタート。Tamaの伸びのある艶やかなボーカルと楠瀬タクヤのエモーショナルなドラムが会場を一気に熱くする。その後もSabãoの新曲である「KNOW」を楽曲プロデューサーである松隈ケンタがギターでゲスト参加し初披露したり、ヒスブルのサポートも行っていた人時(B)と名曲「なぜ…」を演奏したりと、新旧楽曲を織り交ぜ、19曲にわたる全く飽きのこない本編はあっという間に終了。アンコールでは「春〜spring〜」のアンサーソングと言える最新曲「今〜present〜」と、この時期にピッタリの「春〜」を熱唱し、ファンは当時の事を思い出した様な晴れやかな表情で会場を後にした。

ライブのサブタイトルにある通り、ヒスブルに捧げた15年の集合体ライブであり、ライブMCでは触れなかったが、2014年1月に惜しまれつつ亡くなったヒスブルのプロデューサーの佐久間正英氏に捧げるライブでもあったのではないだろうか。アンコール時にサプライズで次週の誕生日を祝われた楠瀬タクヤはデビュー時18歳だったが34歳を迎える。「これまで音楽をやってこれた事を、メンバー・スタッフ、そして待っていてくれたみんなに感謝したい。そして、わがままだけど、これからも待っていて欲しい。」と力強く語った。そしてTamaも6月には自身のソロアルバムリリースと全国ツアーが決まっており、2人ともこのライブをスタートに、これまでの15年の先にある新たな一歩を進みだした。

文:柳真努加(ANTENNAFLAG(S)& Co.)
写真:オオタシンイチロウ(scene16works)

<Sabão One man live『Dedicate to Hysteric Blue 〜15 Years Compile〜』4/6@恵比寿リキッドルーム>
1.Reset me
2.ふたりぼっち
3.アップデート
4.会いたくて
5.たからもの
6.nightmare before decadence
7.FakeFive
8.カクテル
9.暖炉
10.さよなら私の片想い
11.KNOW(w/松隈ケンタ)
12.キミと会う瞬間(w/人時, 松隈ケンタ)
13.なぜ・・・(w/人時)
14.ta chi ma chi
15.夢の途中
16.旅路
17.RUSH!
18.グロウアップ
19.BIG VENUS
En1.今〜present〜
En2.春〜spring〜

Tama 1st SOLO ALBUM『Opal』
2014年6月11日(水)
BNTA-0001 / ¥2,037+消費税

<Tama 1st LIVE TOUR 〜Precious Opal〜>
2014年6月21日(土)東京 Shibuya eggman
2014年6月29日(日)大阪 ESAKA MUSE
2014年6月30日(月)名古屋 HeartLand STUDIO

この記事をポスト

この記事の関連情報