キッス、「全てのメンバーを称えたい」
ロックの殿堂入りが決まり、セレモニーでオリジナル・メンバーによるパフォーマンスが期待されたキッスだが、残念ながらパフォーマンス自体行わないことを発表した。ラインナップでもめたらしい。
◆キッス画像
オリジナル・メンバー4人での演奏に固執していた元メンバーのエース・フレ―リー(G)は、金曜日(2月21日)ラジオ局Q104.3のインタビューでこう話した。「キッスのファンはこのニュースに沸き立ちもしないし、ハッピーでもないと思う。現時点でポールとジーンは(現メンバーの)トミーとエリックとパフォーマンスすることを決めた。Rock and Roll Hall of Fameもそれで納得しているようだ」
そして同時期、もう1人のオリジナル・メンバー、ピーター・クリス(Dr)も「エースと俺は、ロックの殿堂入りでジーンとポールとパフォーマンスすることを拒否された」「屈辱だ。4人が一緒に殿堂入りするのを楽しみにしていたファンに申し訳なく思う」との声明を発表した。
これを受け、ジーン・シモンズとポール・スタンレーは日曜日(2月23日)、「全ての人を満足させることなどできない」ゆえに「どのラインアップでのパフォーマンスもしないことに決めた」との声明を発表。エースとピーターの発言により浮上したファンからの疑問に答えた。
「Rock and Roll Hall of Fameの見解はどうであれ、俺らはキッスの全歴史を祝福し、長年に渡る現メンバー、トミー・セイヤーとエリック・シンガーに加え、ブルース・キューリックとエリック・カーを含めた全てのメンバーを称えたい意向だった。みんながバンドを今ある姿に作り上げた」
「キッスはすでに彼ら抜きで長いこと歩んできたが、エースとピーターは俺らの基盤の一部であり、最初に彼らがいなかったら全ては不可能だった」「マスコミはいろいろ言っているが、俺らはエースとピーターとのパフォーマンスを拒んだことはない」
「キッスはいつだって、ほかとは違うバンドだった。だからこそ、俺らはキッスをスタートし、キッスを続けているんだ。ほかのバンドと異なるということは、ほかのバンドとは異なる選択をし決定を下すということでもある。当然、感情は入り混じるが、全ての人を喜ばすのは無理だ。早期解決するために、俺らはどのラインナップでもパフォーマンスしないことに決めた。ロックの殿堂入りを祝うことだけに意識を向ける。みんなには、キッスの40周年世界ツアーで会えるのを楽しみにしている」
ロックの殿堂入りのセレモニーは4月10日開催。2014年はキッスほか、キャット・スティーヴンス、ホール&オーツ、ニルヴァーナ、リンダ・ロンシュタット、ピーター・ガブリエルが殿堂入りする。
Ako Suzuki, London