トニー・ヴィスコンティ「みんな、デヴィッド・ボウイを見限っていただろう」

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トニー・ヴィスコンティが木曜日(2月13日)、友人デヴィッド・ボウイの代わりに<Music Producers Guild Awards 2014>のセレモニーに出席し、ボウイが受賞したイノヴェーション・アワードを受け取った。

◆デヴィッド・ボウイ 画像

ボウイのカンバック作品『The Next Day』をプロデュースしたヴィスコンティは、こう話した。「僕の友人デヴィッド・ボウイに代わって、これは本当に素晴らしい。僕らは、リアクションにとても興奮しました。正直言って最初の1週間、僕はぼう然としてしまいました。というのも、2年間秘密にしていた、すなわち嘘にまみれていたからです。ほとんど、自分が発する言葉を信じ始めていました」

「デヴィッド・ボウイが新しいアルバムを作るなんて誰も信じていなかったでしょう。だから、完璧なタイミングでした。みんな、彼に見切りをつけていたようなものでしたから」

また、アルバムはリリースしたものの表舞台に出て来ないボウイの健康状態を憶測する声もあるが、ヴィスコンティは「体調が悪いとかリタイアするとかいう噂がありますが、そういうの聞く度に僕は大笑いしています。僕が一緒にスタジオにいるのは、曲作りを苦ともせず、アルバムのためなら30曲は簡単に作り上げてしまうような健康な人ですから」と話した。

ヴィスコンティ本人は<Music Producers Guild Awards 2014>で、インターナショナル・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされていたが、惜しくも受賞はならず、同アワードはリック・ルービンが手にした。主要部門であるUKプロデューサー・オブ・ザ・イヤーはフォールズの『Holy Fire』をプロデュースしたFloodとアラン・モウルダーが受賞した。

Ako Suzuki, London
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