【イベントレポート】荻野可鈴、ソロイベントでキス顔を赤面披露。爪痕を残す大場はるか
北は北海道から南は沖縄まで。全国各地からファンがはるばるやってくる、夢みるアドレセンス・荻野可鈴の定期イベント<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。>。第4回目は南青山にあるFuture SEVENにて開催された。
◆<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。vol.4> 画像
<おしゃはい>用オリジナル制服もお披露目となったこの日は、参加してくれる新規ファンも増えたということで、冒頭から荻野可鈴のテンションも高め。ステージの照明も明るめ。4回目ということでトークのスキルも上がったのではないかと指摘するMCアラケンに、荻野は「もとからペラペラペラッペラしゃべるじゃないですか。だから(スキルが)上がってるというより、うるさくなってきた?」と、コメントすると、会場は妙に納得してしまう空気が支配する。
さらにそのまま話の流れで、“前回の宿題”としてセクシーなキス顔を披露することになってしまう荻野。今ひとつ納得できないながらも、客席のファンからの視線が集中する中で、制服姿で、会場のミラーボールを顔に見立てて「好きだよ、チュッ☆」と、頬を赤く染めながら、ちょっとかかとを浮かせてキス顔を披露する。次の瞬間、会場は沈黙。そして微妙な空気が流れる。「ほら、アラケンさんがやらせるから!」と憤りを隠せない彼女は、アラケンにもキス顔を見せるよう迫る。そこでアラケンが、昭和の大スター・石原裕次郎をイメージしたという、セクシーさの中にダンディズムを漂わせたキス顔を披露する。すると今度は、笑いとともに喝采が贈られるのであった。
なお、あらためて述べておきたいが、イベント会場、客席を埋めているのは紛れもなく荻野可鈴のファンである。
気を取り直して、これまで定番であった「美術の時間」に変わる最初のコーナーは、テーマに沿った川柳を荻野が作る「国語の授業」。「私ね、国語得意なんですよ! 美術より国語が得意。国語のほうが、中学の成績よかったんです!」と、俄然、やる気をみせる彼女。会場の期待感もグッと高まる。そこでアラケンが「中学の(国語の)成績、何段階評価のいくつだったの?」と訊ねると、荻野は「5段階の、2!」と堂々発言。会場からは「おー!」なのか、「お、おう…」なのかよくわからないものの、声が上がり拍手が起こる。「それ以上のやつ、ないの? 3とか?」というアラケンに、「ない。」と即答する荻野。「全部、2以下なの?」と再度確認するアラケン。「うん。」と、荻野。「それは……すごいね。」と、言葉を絞り出すアラケンに、会場も失笑。客席からは「ゆとり教育の偉大さ……。」という呟きも聞かれたが、いずれにせよ荻野可鈴、だたものではない。
「私の苦手なもの」というテーマで、最初の川柳が披露される。「香りムリ 大人になったら のめるかな。」という一句で、紅茶が苦手であることを告白。荻野曰く「鼻に抜けるすーんってのが無理。だから、ティーが付くものは基本無理なんです。」とのこと。様々な紅茶ブランド名がアラケンとファンから出されるが、そのすべてに「無理無理!」と彼女は首を横に振る。そこで客席から「マネティ(※ ご存知、真野恵里菜や荻野可鈴らを担当しているマネージャー)は?」と振られると、「マネティは……好き。」と、口にするものの、そんなマネティが、今日、春雨スープとペットボトルの紅茶を買ってきてくれた、という話を披露。大好きなミッキーマウスがパッケージに描かれていた紅茶だったが、「空気を読んで……何も触れずに置いておいた。」と、荻野の紅茶嫌いは徹底しているようだった。
「テレビをあまり観ない」という発言から、夢みるアドレセンスとしての活動にも支障をきたしかねない荻野可鈴の驚きの事実が爆笑とともに明らかになった「宿題の時間」を挟んで、「あなたの心に住んでいる自宅警備員!」と、登場してきたのは、今回のゲスト、大場はるか。人見知り同士の荻野と大場は、「髪型」「童顔」「ディズニーが好き」「友達がいない」「青文字系が好き」「身長がほぼ一緒」「人間」「息する」「女性」「二足歩行」と、目を合わすことなくお互いの共通点を探り探りのトークを展開した。
大場をゲストに迎えてのコーナーは、シチュエーションに合わせて、観客がキュンキュンしそうな台詞を言う「キュンキュン選手権」。最初の「寝ている男性を起こす時のキュンキュンな台詞」というお題に、先攻の大場はるかは「早く、早く起きてよ。早く起きないと、漫画みたいにフライパンとオタマでガンガンするやつ、耳元でやるよ。」と、確実に笑いを取っていく。アラケンも「作家さんがたとえばで書いてる台詞より面白い。」と、高評価だ。
続いて「バレンタイデーでチョコを渡す時のキュンキュンしちゃう台詞」と、季節感をまったく気にしないお題に、荻野は「チョコ? チョコなんて持ってきてないしー。……私の、未来あげる。チュッ☆」と、まさかの直球ストレートかつ、プロポーズにも聞こえる台詞を放つ。これには思わずファンからも「おー。」という好意的な反応が起こる(「重いな……」という呟きつき)。ただ、続く「仕事に向かう男性を送る時の台詞」のお題で、「仕事早く終わらせてきてよぉー。淋しいんだよー。バカー。チュッ☆」と、さっきとまったく同じパターン、最後にチュッ☆とすればなんとかなる的な発想のフレーズを披露する。「ものすごいノープラン感が!」というアラケンからのツッコミとともに、客席も失笑。「チュウしたらキュンキュンするかなって。一回やったら使い回しで!」と、荻野可鈴、実に打算的である。一方の“人力舎”臭を漂わせる大場は、「行ってらっしゃい。早く帰ってきてね。どこに行ってるか、全部GPSでわかってるからね☆」と、可愛らしく恐ろしい発言をして、「怖い怖い」と、会場の男性陣を存分に怖がらせた。
最後、「クマに襲われた時のキュンキュンした台詞」では、“いついかなる時でも可愛らしくあるべき”というアイドルの精神を見せつけるふたり……のはずが、まさかのクマ役のアラケンの演技にダメ出し。客席をキュンキュンさせるコーナーは、いつの間にか会場に爆笑を巻き起こす荻野可鈴×アラケン、大場はるか×アラケンのミニコントコーナーと化したのであった。
ラストは、「裏でケチャやってるんで!」との言葉を残して大場はるか(※ でんぱ組.incの現場系)とアラケンが降壇し、定番となっている荻野可鈴の「お歌の練習」コーナー。「ハナモモ」と「ひまわりハート」を披露して盛り上げると、大場も「声が可愛いし、裏まで元気さが伝わってきました」と、荻野の歌声を賞賛した。
さらに大場から「10月27日に東京ジョイポリスでミスiD 2014のお披露目イベントがあるんですけど、私、初代受賞者で。まだ『出て』って言われてないんですけど、一応、スケジュールだけ押さえているので。私、ジョイポリスに遊びに行ってるんで。みなさんもぜひ。」という告知がなされる。出演オファーがまだきていないイベントを勝手に告知するというその姿勢には「シュールな……」と、会場は爆笑。最後の最後まで<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。>に、しっかりと爪痕を残し去っていった大場はるかであった。
次回の<荻野可鈴の渋谷おしゃべりはいすくーる。>は11月8日に開催を予定している。場所は追って発表される。
text and photo by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
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