【速報レポート】<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013>ZIGZO、ストレートなメッセージと男臭い演奏で初日のトリを熱演

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2012年3月の再結成以来、順調な活動を続けているZIGZO 。7月には『TRUE IMPULSE』をリリースし新曲を携えた彼らが、「中津川THE SOLAR BUDOKAN2013」メイン・ステージの初日トリを務める。

◆<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2013> ZIGZO 拡大画像

高野哲(Vo)はインディーズ電力として、2012年の日本武道館にも出演。今回はRESPECT STAGEでのインディーズ電力ライブを終えてからのダブル・ヘッダーだ。

SEが流れ、それぞれ黒い衣装に身を包んだメンバーが登場。「こんばんは、ZIGZOです。どうぞよろしく!」と高野が余裕しゃくしゃくといった佇まいで第一声を上げ、オープニング・ナンバー「笑う月」でスタート。“ほら笑う月が見てる~中津川”と、一曲目から歌詞を変えてフェス仕様に。早くもサービス精神満点だ。

続いて直線的に突っ走る「Super Charger Star」へ。キメの多いこの曲をビシっと決め、右手で拳を握り激しくアクションする。スクリーンに映る表情は既に汗ばんでいる。

「こんばんは!中津川SOLAR BUDOKAN!さっきインディーズ電力として演奏してきたんだけど、音が良い!そしてビールが美味い(笑)!」と上機嫌で感想を一声。「今日はトリということで、光栄です!」と続く「衝動」、「Medicine Man」へ。

櫻澤のドラム、大西のベースの硬質なサウンドと岡本のギターの毛羽立ったような歪み具合が、男臭さを演出している。センチメンタルな歌詞を重いサウンドに乗せて歌う、「トロイメライ」。“君が願うのなら 僕も願う”という言葉は、自然エネルギーを人間の生活により活用していけるように、というこのフェスの趣旨を思い起こして聴き入ってしまった。

「我々にも、太陽の歌がありまして。聴いて下さい」とのMCから始まったのは「ひまわり」。豪快無比な演奏で一際観客も盛り上がる。曲間に聴かせるドラムの5連符フレーズが切れ味抜群で爽快だ。ポップなコーラスで盛り上がる「WALK」ではファンが飛び跳ね、手を叩き、メンバーも楽しげだ。

続く「I'm in Love」ではギターの印象的なリフに観客が両手を振りながら、踊る踊る!「ロックン・ロール!」と叫ぶ高野の声とともに、照明が明るくフィールドをを照らし、ハッピーなヴァイブスに満ち溢れたライヴは終了。

ステージを去るメンバーに、すかさずアンコールの声。すぐにステージに戻った高野の「昔、若気の至りで、アンコールをやらないバンドだったんですけど、もう僕らも40歳なんで(笑)。初日の締めなんで、アンコールやらないわけにはいかないでしょう!」とここで佐藤タイジを呼び込む。

曲はニール・ヤングの「Keep On Rockin In The Freeworld」を日本語で。タイジお得意のディレイ・サウンドでサーチライトが飛び交うステージ上をカオスにする。“俺たちには責任がある 世界中の子供たちの将来に”という、衒いの無い歌詞がストレートに心に突き刺さった。“未来へ 未来へ”と繰り返すバンドとタイジ。

演奏が終わると、全員が抱き合い、両手を繋ぎ観客へ頭を下げ、「明日も楽しんで下さい!ありがとう!」という高野の言葉でステージを去っていった。<中津川THE SOLAR BUDOKAN2013>初日のトリに相応しい、熱のこもったメッセージと男臭い演奏が心に残る、名演であった。

取材・文◎岡本貴之 撮影◎岡村直昭

■ZIGZO@REVOLUTION STAGE SETLIST
1.笑う月
2.Super Charger Star
3.衝動
4.Medicine Man
5.トロイメライ
6.ひまわり
7.WALK
8.I'm in Love
EN.Keep On Rockin In The Freeworld

◆<THE SOLAR BUDOKAN>オフィシャルサイト
◆ZIGZO オフィシャルサイト
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