ポーランドの新進ロック・バンドが今、すごく面白い
◆プイニー、コビエティ画像
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▲プイニー |
この才女、オーラ・ブリンスカは、ムージカ・コニツァ・ラータ(Muzyka Końca Lata)というバンドにも参加している。このバンドは「夏の終わりの音楽」を意味するバンド名どおり、ポップ色豊かなオリジナル・ナンバーを演奏し、ポーランド共和国で最もロマンティックなバンドと呼ばれている。1960年代のポップ・ナンバーに影響を受けて、2006年に『One Wedding Party and Two Funerals (Jedno wesele dwa pogrzeby)』、2007年に『2:1 for the Girls (2:1 dla dziewczyn)』の2枚のアルバムをリリース。ポーランドにおける人生と普段の日常を捉えた歌詞は、「気取らない、正直でチャーニングな音楽」と多くの音楽評論家から好評を得た。ポーランドのバンドHappysadやKometyのツアーにも同行、2009年のOff Festival(ポーランドのロック・イベント)にも出演した。2011年5月に3作目のアルバムとなる『PKP Anielina』をリリース。この3枚のアルバムは、「ザ・スモール・タウン・ラヴ」三部作と呼ばれている。2012年にシン・マン・レコードから4作目となる最高傑作『Szlagiery』をリリース。アメリカ・シアトルの夏をイメージしたという「Dokad」は、軽快なビート、鋭いカッティング・ギターが光るポップ・チューン。アルバム全体として、キャッチーで覚えやすいメロディ、心地よいハーモニー、繊細なアルペジオが満載の爽やかな名盤だ。
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▲コビエティ |
その他、2012年のデビュー・アルバムがポーランドの新聞「Gazeta Wyborcza」にて「アルバム・オブ・ザ・イヤー」と評価を受けた、UL/KRは、2012年のポーランドの夏フェスの常連だった。3人の女性からなるドレコテ(Drekoty)はジャンルを超越した実験的なサウンドを聴かせる。これらのバンドの今後の活動も見逃せない。
ヨーロッパ圏にあって、特殊な音楽史を展開してきたポーランド。そして今もなお、ポーランドのロック・バンドがすごく面白い!
文:Masataka Koduka
◆シン・マン・レコード オフィシャルサイト
◆Płyny「Lucy's Dreams」
◆Thin Man Records Sound Cloud
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