【ライブレポート】モーサム百々+時雨345+ラルクyukihiroからなるgeek sleep sheep、無尽蔵のポテンシャルを初ライブで発揮

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ギター&ボーカルにMO'SOME TONEBENDERの百々和宏、ベース&ボーカルに凛として時雨の345、そしてL’Arc~en~Cielのyukihiroがドラムを担う、異色にして最強の布陣といえる3ピース・バンド=geek sleep sheepが、梅田クラブクアトロにて実質的な初ライブを敢行した。

“実質的”というのは、今年8月16日に行われたオールナイト・イベント<acid android in an alcove vol.5>で既にゲリラ的ショート・ライブを披露していたから。深夜の川崎クラブチッタを沸騰させたあの衝撃的ステージから約3ヵ月、今度は約50分のフルセットで再びオーディエンスを熱狂の渦に巻き込むこととなった。

定刻の19時を少し回ったころ、揃いの白パジャマをまとったgeek sleep sheepが登場。既にフロアは満杯で(中には物販でゲットしたと思われる「三匹の羊Tシャツ」を着込んだファンの姿も!)、SEをかき消すほどの大歓声がバンドを迎える。高まる高揚感のなか、百々のギター・ストロークを筆頭にグルーヴィなセッションがスタート。

yukihiroの軽快なドラミングが心地よく観衆を揺らし、一転、重厚かつ狂気じみた3コードのグランジ・ナンバーが勢いフロアを加熱。続くMy Bloody Valentineのカバー「When you sleep」では、桃源郷へと誘うようなドラッギィかつドリーミィな景色を広げる。始動間もないとはいえ、さすがは歴戦のキャリアを積んだ猛者たち。そのアンサンブルは強固にして切れ味鋭く、百々と345のツイン・ヴォーカルも鮮やかなコントラストを描いて観る者を魅了する。また、3人の間にはバンドを無邪気に楽しんでいるような初々しいムードもあって、yukihiroが曲を勘違いして仕切り直すなど、微笑ましいシーンも見られた。

この夜プレイされた10曲のうち過半数がオリジナル曲で、いずれも80~90’sオルタナティヴ・ロックからの影響を独自に昇華させたもの。中でも鋭角的なギターとトリッキーなリズムが印象的なナンバーと、ラストに披露された幻想的かつ躍動感に満ちた楽曲は、このバンドの無尽蔵のポテンシャルを感じさせた。

「まだまだひよっこバンドなんで」と百々が謙遜気味に話していたが、あるいは今後とんでもないモンスターに化けるかもしれない――そんな胸の高鳴る予感すら抱かせて3人はステージを後にしたのだった。

geek sleep sheepの次なるライブ出演は、年末12月27日に日本武道館で行われるイベント<DECEMBER'S CHILDREN>。凛として時雨、TK from 凛として時雨、9mm Parabellum Bullet、MUCCなど錚々たる共演者の中で3人がどんなステージを見せるのか、ぜひその目で目撃してほしい。

取材・文●奥村明裕
写真●岡田貴之

<DECEMBER'S CHILDREN>
  2012年12月27日(木)  日本武道館
13:00 開場/14:00 開演 (21:00 終演予定)
出演者: TK from 凛として時雨/凛として時雨/geek sleep sheep/9mm Parabellum Bullet/ドレスコーズ/MUCC and more...
チケット: 全席指定 6300 円(税込)
一般発売日: 2012 年11 月10 日(土)
SOGO TOKYOオンラインチケット http://sogo.pia.jp/event.do?eventCd=1241684
 チケットぴあ http://ticket.pia.jp/pia/event.do?eventCd=1241684 
ローソンチケット http://l-tike.com/d1/AA02G07F1.do?DBNID=1&ALCD=1&LCD=72273
 CNプレイガイド http://www.cnplayguide.com/evt/evtdtl.aspx?ecd=CNI11582 
イープラス http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002085027P0030001P0006 

◆geek sleep sheep オフィシャルサイト
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