lynch.【インタビュー】「LIGHTNING」“明日死ぬかもしれないんだから、やっちゃえよ!”っていう意味に取ってもらいたい
■きっと何か面白いことをやるはずなので
■とりあえず8周年ライヴには絶対に来い!
◆lynch.「LIGHTNING」~拡大画像~
――そこで気になるのが、これだけメッセージ性の強い曲を発表して、今後はどうなるんだろう?ということなんですが。
葉月:どうしましょうね。これ以外、もう、あんまり言いたいことも残ってないんで、困っちゃうんですけど(笑)。ただ、メッセージ性を出したいがために、わざわざメッセージを探すようなことはしないと思います。付け焼刃みたいなのは絶対に伝わらないですからね。無いなら無いで書かないし、あれば書くかも……かなぁ。
――ちなみにカップリングの「THE MORNIG GLOW」は「LIGHTNING」と同じスタイルなのか、もしくは従来通りメッセージは無いのか、どちらでしょう?
葉月:最初は後者のつもりで、実際Aメロとかは曲のイメージに沿って描写する従来のスタイルだったのが、だんだん書くうちに変わっていって。最後には“窓をあけて”なんて言っちゃいました。
――ある意味、これも呼び掛けですもんね。
葉月:ただ、伝えたかったというよりは、世界というものを無責任な立場から見た感想みたいな感じですね。朝がやってくる様子を書いた詞にしても、“苦しんで毎日泣いていても明日は来るんだよ”っていう意味もあれば、“誰かが命を落とすような悲しい事件があっても、世界は何も変わらず朝を迎える”っていう意味もある。だから単なる応援ソングではない。
――捉え方によっては「LIGHTNING」と裏表のような関係性も見出せるのは面白いですね。サウンドは重さと幻想感が同居するlynch.らしい曲ですけれど。
葉月:もともとはアルバムを作り終えた後にポロッと作った曲で、キッカケはド頭からループしてるベースなんですよ。割と僕が無意識に弾いてることが多いフレーズで、“ちょっとカッコいいから、これをメインにして曲を作ってみよう”と。そのぶんギターには抑えてもらってるんですけど、悠介くんいわく、ソロの途中でライトハンドが入ってくるのは、ちょっと新しいみたいです。
――ちなみに、他に何か新たな傾向や試みってあります? 今作の中で。
葉月:ドラムのスネアが、すごくローピッチになってきましたね。ドシッ!とした趣向になってきてて、まぁ、今のロック・シーンの流行りでもあるんでしょうけど、それに乗るのって晁直くんは嫌いそうだなぁと思ってたから、“お!”とは思いました。最近いろんなドラマーと話す機会も増えたみたいで、なんだか彼自身が変わってきてる気がするんですよ。最近はライヴでもメッチャ頭振りながら叩いてたりもするし。MERRYのネロさんとか、すごく仲が良いみたいなんで、ちょっと影響受けてるんじゃないのかなぁ。
――激しい曲を淡々と叩くのが晁直さんのスタイルでしたから、それは驚きです! ちなみにヴォーカル面では?
葉月:極力“クセ”を抜きたいと思いながら歌ってはいました。いわゆるヴィジュアル系っていう畑で育ってきた人の歌って、テレビで流れても一瞬でわかるじゃないですか?
――そうなんですよ! 知らないバンドや曲であっても、すぐわかる。
葉月:もちろん、そのクセが強みでもあるけれど、違う手法もできたほうが、その武器の効果も高まると思ったんで、素直な曲が揃った今回の機会に一回挑戦してみようと。ちなみに次作では、メロディで勝負したいとも考えてます。それは単にポップな曲を増やすということとは違って、激しさ、暗さ……そういった要素もへヴィな音やシャウトではなく、メロディで表現できたらなと。とはいえ、実際どうなるかは、そのときにならないとわからないですけどね(笑)。
――まずは10月29日から全国七大都市ツアー<「THE FATAL EXPERIENCE#2」-SEIZE THE MOMENT->が行われますが、こちらはタイトルからして夏のツアーの続きと考えていいんでしょうか?
葉月:そうですね。ただ、前回ほどアルバム曲で固めたセットリストにはならないと思います。夏のツアーで喉が丈夫になってきたことも実感できたから、今回も楽しみですね。オーディエンスのノリも少しずつ自由になってきてるし、僕らの側にしても決め事がどんどん減ってきて、もう、超自由にやってるんですよ!
――おかげで最近のlynch.のライヴは、とても人間味が増しているのも魅力だと感じます。そして年末恒例のアニバーサリー・ライヴも、12月29日に地元・名古屋で開催されますね。
葉月:とりあえず、この8周年ライヴには来い!と言っておきたいですね。周年ライヴって、毎年いろんな出し物があるんですよ。例えばパートチェンジとか、僕がピアノだけで歌ったりとか。今年はさらにグレードアップしないと飽きられちゃうなぁ……とも思っているんで、きっと何か面白いことをやるはずです。なんと言っても“プレミアム・ライヴ”ですからね(笑)。
取材・文●清水素子
「LIGHTNING」
KICM-1423 \1,050(tax in)
1.LIGHTNING
2.THE MORNING GLOW
http://www.amazon.co.jp/LIGHTNING-lynch/dp/B008Z1E2OG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1350542451&sr=8-1<「THE FATAL EXPERIENCE #2」― SEIZE THE MOMENT ―>
10月29日(月)名古屋THE BOTTOM LINE
11月 3日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
11月 5日(月)福岡DRUM Be-1
11月10日(土)梅田CLUB QUATTRO
11月20日(火)札幌cube garden
11月23日(金・祝)仙台CLUB JUNK BOX-SOLD OUT-
12月 7日(金)恵比寿LIQUID ROOM-SOLD OUT-
<8th Anniversary Premium Live「THE IDEAL」>
12月29日(土)名古屋ダイアモンドホール
[問]ズームエンタープライズ 052-290-0909
◆lynch. オフィシャルサイト
◆キングレコード
◆lynch.【インタビュー】「LIGHTNING」~1ページ目へ戻る~
◆lynch.【インタビュー】「LIGHTNING」~2ページ目へ戻る~
■とりあえず8周年ライヴには絶対に来い!
◆lynch.「LIGHTNING」~拡大画像~
――そこで気になるのが、これだけメッセージ性の強い曲を発表して、今後はどうなるんだろう?ということなんですが。
葉月:どうしましょうね。これ以外、もう、あんまり言いたいことも残ってないんで、困っちゃうんですけど(笑)。ただ、メッセージ性を出したいがために、わざわざメッセージを探すようなことはしないと思います。付け焼刃みたいなのは絶対に伝わらないですからね。無いなら無いで書かないし、あれば書くかも……かなぁ。
――ちなみにカップリングの「THE MORNIG GLOW」は「LIGHTNING」と同じスタイルなのか、もしくは従来通りメッセージは無いのか、どちらでしょう?
葉月:最初は後者のつもりで、実際Aメロとかは曲のイメージに沿って描写する従来のスタイルだったのが、だんだん書くうちに変わっていって。最後には“窓をあけて”なんて言っちゃいました。
――ある意味、これも呼び掛けですもんね。
葉月:ただ、伝えたかったというよりは、世界というものを無責任な立場から見た感想みたいな感じですね。朝がやってくる様子を書いた詞にしても、“苦しんで毎日泣いていても明日は来るんだよ”っていう意味もあれば、“誰かが命を落とすような悲しい事件があっても、世界は何も変わらず朝を迎える”っていう意味もある。だから単なる応援ソングではない。
――捉え方によっては「LIGHTNING」と裏表のような関係性も見出せるのは面白いですね。サウンドは重さと幻想感が同居するlynch.らしい曲ですけれど。
葉月:もともとはアルバムを作り終えた後にポロッと作った曲で、キッカケはド頭からループしてるベースなんですよ。割と僕が無意識に弾いてることが多いフレーズで、“ちょっとカッコいいから、これをメインにして曲を作ってみよう”と。そのぶんギターには抑えてもらってるんですけど、悠介くんいわく、ソロの途中でライトハンドが入ってくるのは、ちょっと新しいみたいです。
――ちなみに、他に何か新たな傾向や試みってあります? 今作の中で。
葉月:ドラムのスネアが、すごくローピッチになってきましたね。ドシッ!とした趣向になってきてて、まぁ、今のロック・シーンの流行りでもあるんでしょうけど、それに乗るのって晁直くんは嫌いそうだなぁと思ってたから、“お!”とは思いました。最近いろんなドラマーと話す機会も増えたみたいで、なんだか彼自身が変わってきてる気がするんですよ。最近はライヴでもメッチャ頭振りながら叩いてたりもするし。MERRYのネロさんとか、すごく仲が良いみたいなんで、ちょっと影響受けてるんじゃないのかなぁ。
――激しい曲を淡々と叩くのが晁直さんのスタイルでしたから、それは驚きです! ちなみにヴォーカル面では?
葉月:極力“クセ”を抜きたいと思いながら歌ってはいました。いわゆるヴィジュアル系っていう畑で育ってきた人の歌って、テレビで流れても一瞬でわかるじゃないですか?
――そうなんですよ! 知らないバンドや曲であっても、すぐわかる。
葉月:もちろん、そのクセが強みでもあるけれど、違う手法もできたほうが、その武器の効果も高まると思ったんで、素直な曲が揃った今回の機会に一回挑戦してみようと。ちなみに次作では、メロディで勝負したいとも考えてます。それは単にポップな曲を増やすということとは違って、激しさ、暗さ……そういった要素もへヴィな音やシャウトではなく、メロディで表現できたらなと。とはいえ、実際どうなるかは、そのときにならないとわからないですけどね(笑)。
――まずは10月29日から全国七大都市ツアー<「THE FATAL EXPERIENCE#2」-SEIZE THE MOMENT->が行われますが、こちらはタイトルからして夏のツアーの続きと考えていいんでしょうか?
葉月:そうですね。ただ、前回ほどアルバム曲で固めたセットリストにはならないと思います。夏のツアーで喉が丈夫になってきたことも実感できたから、今回も楽しみですね。オーディエンスのノリも少しずつ自由になってきてるし、僕らの側にしても決め事がどんどん減ってきて、もう、超自由にやってるんですよ!
――おかげで最近のlynch.のライヴは、とても人間味が増しているのも魅力だと感じます。そして年末恒例のアニバーサリー・ライヴも、12月29日に地元・名古屋で開催されますね。
葉月:とりあえず、この8周年ライヴには来い!と言っておきたいですね。周年ライヴって、毎年いろんな出し物があるんですよ。例えばパートチェンジとか、僕がピアノだけで歌ったりとか。今年はさらにグレードアップしないと飽きられちゃうなぁ……とも思っているんで、きっと何か面白いことをやるはずです。なんと言っても“プレミアム・ライヴ”ですからね(笑)。
取材・文●清水素子
「LIGHTNING」
KICM-1423 \1,050(tax in)
1.LIGHTNING
2.THE MORNING GLOW
http://www.amazon.co.jp/LIGHTNING-lynch/dp/B008Z1E2OG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1350542451&sr=8-1<「THE FATAL EXPERIENCE #2」― SEIZE THE MOMENT ―>
10月29日(月)名古屋THE BOTTOM LINE
11月 3日(土)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
11月 5日(月)福岡DRUM Be-1
11月10日(土)梅田CLUB QUATTRO
11月20日(火)札幌cube garden
11月23日(金・祝)仙台CLUB JUNK BOX-SOLD OUT-
12月 7日(金)恵比寿LIQUID ROOM-SOLD OUT-
<8th Anniversary Premium Live「THE IDEAL」>
12月29日(土)名古屋ダイアモンドホール
[問]ズームエンタープライズ 052-290-0909
◆lynch. オフィシャルサイト
◆キングレコード
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