【連載】THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載[Vol.16]平田ぱんだ「ロックンロール的映画相談」

＜THE BEST OF THE BOHEMIANS Volume 1＞と銘打った出し惜しみナシのツアーを控え、この夏は各地のフェスでキッズのハートをわしづかみにしているTHE BOHEMIANS。ライヴを重ねるごとにその存在は輝きを増しているロンクンロール・アイドル、THE BOHEMIANSの魅力にさまざまな角度から触れていただく当連載。第16回目は、ヴォーカル平田ぱんだの審美眼が冴え渡る「ロックンロール的映画相談」です。

◆平田ぱんだの「ロックンロール的映画相談」
◆第四回：「燃えよドラゴン」

いきなりだが、
俺が大好きなパンクロックンロールアイドルのトップ5を
発表させてもらおうか？

一位、ブルースリー
二位、ブルースリー
三位、ブルースリー
四位、ブルースリー
五位、ブルースリー

おっと、あまりにも普通に答えてしまった、
エンターテインメント上やってはいけないことをしたね？
だがねこれが真実さ！
一位から五位くらいは軽く独占なのさ！
彼の魅力を答えていこうかい？　俺なんかがさ！

彼には　俺なんかより素晴らしいファンが　およそ四十年程前から
たくさんいらっしゃって　その想いは年々増幅されていっていて
果てしない世界の意味になっているってのにさ ！
俺なんかお話にならないビッグファンが年々増えていって
このままじゃ　世界はブルースリーファンでいっぱいになるんじゃないか
って言われていてもおかしくない状況なんだぜ　気づいておくれよ！

どこがパンクロックだって？　待て待て　ゆっくり話すからさ
まあ　俺とブルースリーの出会いの話からしはじめるのが筋だろう。

子供の頃に　日曜洋画劇場で今日何がやるのかななんてテレビ欄をみてみたら
（1973）だなんて表記で　随分えらく古い映画がやるなあーなんて思ったんだが、
そしたら　両親共々夕方くらいから興奮気味でさ、
普段は健康のためにゆっくり噛んで味を噛み締めて最低百回噛んで食えみたいに
いってるくせに　我先にと飯を押し込み気味にかっくらってさっさと済ま してさ、
「さあお前達、これから子供の頃に私たちに凄い世界の興奮を与えただけの
ただ単純に凄いだけの男が出演しているだけの　凄い映画がテレビで放送されて
凄いから家族総出でみる、みなければならない、黙っていうことをきけ！」
ってなことをいうもんでよ。
何しろ日頃からすぐ「テレビなんてくだらん！一億総白痴化！」などと
言ってばかりいる良き両親だったからさ、子供ながらに「ただ事じゃねえ！」
って思ったもんだよね。

まあ多少誇張して書いてるは書いてるんだが、どれだけ誇張された表現に
置き換えられれるかが　スターの条件みたいなもんでしょ。
まあ、そんなこんなでファーストコンタクトとなったのは、
今日紹介する、ロックンロールムービーである「 燃えよ！ドラゴン」ですやいな。
結局その時みたときの感想は、
昔の人だからこんな強烈な個性のかたまりなのかなって思ったくらいで、
ジャッキーチェンの方がすげえ動きだって思ったもんだ
はっはっはっはっは　あの頃の俺なんて所詮キッズよ
アダルトがわかってないねえ　アダルトが！
ジャッキーチェン？　たしかにかっこいいよ
最高の男だ、
憧れの人、
世界中が彼に恋した！
だけどね、ブルースリーの方が強いのよ、どうみても。なにがってケンカが。
むかつく奴に殴る蹴るの暴行を働くという点においてはどうみても
ブルースリーの方が上手。サインとか握手を気軽に申し込めないっていうか、
機嫌が悪い時ならぶん殴られそうな、その佇まいよ！
スターの、スターのそれよ！

この映画の中で　エキストラとして出演しているジャッキーチェンは二秒で首を
へし折られているが　映画の中だけじゃなくて現実でもそうなる気がする。
そんな凄みがある！
そう、凄みだ、ブルースリーのパンチはなんてすぐ骨折しそうなんだ！いたそー！
実際「燃えよ！ドラゴン」の撮影中には、骨折者が出ているらしいしな。
まあそんな裏話はそこらのサイトで調べりゃ　いくらでも出てくるから
ここではどうでもよかろうて。
まずブルースリーはすげえ強い。これだけ覚えたら先を急ごうか。

ブルースリーの魅力をあんた方にわからせてくれるインターネットサイトなんて
ここの他に二億はあるし、俺よりもでかい愛を持ったビ ッグファンともなると
50億人を超えるだろうから　ここではそんなことよりも
俺の人生とロックンロール観念と照らし合わせて進むわけだが
ジャッキーチェンの方がすげえって思ったまんま、いつのまにか、
なんだか忘れられなくて、気になって、あのフェイス、あのボイス、
あのマッスルが焼き付いちゃって、ついにレンタル屋さんへいって、
過去の作品を一本借り二本借り、全五本しかないからすぐに全部見終わっちゃって、
いつのまにか大ファンになっていたという話をしようか。

キッズの俺は「怒りの鉄拳」が気にいった。
なぜなら俺と同じ日本人がぶん殴られまくるという話だからだ。ブルースリーに
ぶん殴られたい！こんな気持ちわかるでしょう？
その後どうなった？
ヌンチャ クを買ったよ？
日光江戸村で。
ふにゃふにゃのスポンジのやつだったね　六百円だったかな
ちょうど日光江戸村行く予定があったんだよね
しばらく練習してすぐ捨てたね。
それから？
それからはずっと　今日まで変わらず好きなまま時を過ごしています。

俺とブルースリー、完。

つまんねー
でもね　実際本当に好きなだけのものなんてそんな語ることないじゃん？
正にこの映画の冒頭で言ってる台詞そのものでしかないよ
「Don't think, feel.」
あ、間違えた、「どんしんく！フィィィィィィィィルっ」だったわ
失敬失敬
考えるな感じろ、と。
燃えよドラゴンはそういう映画です。

完

つまんねー
大体　鑑賞態度に関していってることじゃねえし
この映画でいってることって
体を動かす　行動の態度のこといってんだし
使い方間違ってるし
でもよ
ロックンロールと同じだね！
ロックンロールの現場でも　考えて踊ってる奴なんか一人もいないし
いたとしたら正真正銘のマヌケだ
プレイヤー側も　全員なんも考えてない大馬鹿野郎だ
そこがいいんだ　そこだけが
そういうことだ。
考えるな感じろ、以上
いや、間違えた
「どんしんく！フィィィィィィィィィィィィィルっ」
だった
失敬失敬
とにかくブルースリーってのは、滅茶苦茶強くてかっこよくて
そんな性格がよくなさそうで　まるでロックンロールスターなんだ！
そういえば　
あの怪鳥音と呼ばれる所謂アチョーの元である、あの甲高い男らしい叫び声は
ジョンレノンの歌声と比較しても　なんら遜色がないじゃないか！
つーかこの「燃えよ！ドラゴン」以外は叫び以外吹き替えだから
その普段からの魅力的な声で鼓膜を揺らしたいんだったら
「燃えよ！ドラゴン」に限るぜ？
だがやはりなんといっても　ケンカが強いと言うのが
そこらのロックンロールスターとはひと味違う
男も女もやっぱケンカが強い男には弱いんだ
ここは大事にしていきたいよね
暴力をふるおうよってんじゃなくてね
物理的に強いってことはきっと優しさにつながることだからね
重要なことさ
心と体は二つで一つさ
ともに強く磨き上げてあがっていこう
できたら俺も　格闘技やって筋肉ムキムキの強い男になりたいもんだ
だがこれが面倒くさくてさ、まだなれていない。
俺もまだまだだぜえ。
まあ「いざという時に君を守れる男になりたいのに、
俺ってばてんでだめなもやしっ子でごめんね」っていうソングを歌うのも
ロックンロールにはとっても似合うからね。その辺の線引きは微妙さ。

最終的に
どれが一番自分らしいかにかかるという普通の話をするわ。
まあ自分らしいのがそ りゃ一番だ。筋肉欲しいけど
いやいや待て待て
筋肉　滅茶苦茶欲しいわ
このまま筋肉のない人生なんてまっぴらだわ
今日から体を鍛える！
今日から？
いやめんどうくさいから明日からにするね
あ、でも明日は、予定があるから
明後日、明後日からね！

みんなも燃えよドラゴンをみて強さをともに目指しましょう！

完

◆「THE BOHEMIANSの5人全員かたまりダイナマイト連載」まとめページ

＜THE BOHEMIANS ワンマンツアー2012
～ THE BEST OF THE BOHEMIANS Volume 1 ～＞
2012年10月19日（金）福岡・DRUM SON
2012年10月21日（日）大阪・梅田CLUB QUATTRO
2012年10月28日（日）北海道・札幌KRAPS HALL
2012年11月4日（日）東京・恵比寿LIQUIDROOM

＜RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO＞
8月11日(土)北海道・石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
※19:30～、def garageに出演




メジャー2ndアルバム
『THIS IS POP !!!』
2012年4月25日発売
FLCF-4424 ￥2,500(tax in)
1. 恋はスウィンギン・イン・ザ・レイン
2. 愛しのマリーナ
3. シーナ・イズ・ア・シーナ
4. Get back my guitar
5. ハイパーデストロイでクラッシュマグナムなベイビージェットよいつまでも
6. goodbye
7. 私のR・A・D・I・O
8. ジーン・ヴィンセントのTシャツ
9. 太陽観覧者
10. THE BIKE
11. THE LENS

◆THE BOHEMIANSオフィシャル・サイト
◆FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT