NERDHEAD【特別インタビュー】、ジャンルを超えた豪華女性アーティストとコラボのミニアルバム
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◆NERDHEAD『CRUISE WITH YOU』~拡大画像~
──タイトルが『CRUISE WITH YOU』ということですが、どんな思いを込めて付けたんでしょうか?
ジョルジョ・カンチェーミ(以下ジョルジョ):今作はひとつの企画としてやっていたんですよね。女性アーティストさんとのコラボで、ミニアルバムで。女性と一緒にやる上で、楽曲の中でデートというか、一緒に車でドライヴとか、ヨット乗ったり、お散歩してたり……、女性と一緒にカップルで聴いてもらえたらいいなぁと。僕もそれぞれのパートナーと一緒にクルーズしているというコンセプトみたいな感じだったので、このタイトルにしました。
──一緒にコラボするアーティストによって、曲調もさまざまですね。
ジョルジョ:そうですね。例えばリード曲になっている「i'm OK」は、MiChiさんとコラボしたんですけど、彼女にはロックなイメージがあったから、デジタルロック的にしようかと。僕は初対面だったんですけど、僕の兄貴と知り合いだったり、彼女もハーフだし、僕も純粋日本人じゃないので、そういうのも面白かったんですよ。しょっぱなからタメ語だし(笑)。すっごいいい子で楽しかったですね。本当にロックな子だなぁと。自分の中にはロックロックしたところってないんで、そういうニュアンスとか、性格とかしゃべりとか、彼女のすべてがロックしててカッコいいなと。可愛いというよりもカッコいい。だからこそ、一緒にやるのが楽しかった。久々にPVも一緒に撮ったしね。最近はドラマ仕立てで作っていたんですけど、今回は僕もかり出されて(笑)。それもすごく楽しかったし、これからライヴもやるけど、すごく楽しみなんですよ。
──この曲はエールですけど、MiChiさん個人の楽曲でも、ラブソングはあまり歌わないとおっしゃってて。そういうところもMiChiさんに似合っているなぁと。
ジョルジョ:そうそう。ラブソングはあまり唄わないみたいですね。これは偶然だったんですよ。実はもう一曲作ってて。それはノリノリでイケイケのパーティーチューンな感じだったんですよ。でも、彼女と会ったら、「この曲じゃないな」って思って。それで彼女をイメージしてまた作り直したら「i'm OK」が出来たんですよ。彼女の曲を聴いて、彼女っぽくしようっていうのは一切なく、偶然“らしく”なって。で、渡して聴いてもらったら、「すごい好き。自分っぽい」って言ってて良かったなと思って。ワイワイ言いながら、楽しく二人でレコーディングしてって感じでしたね。
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ジョルジョ:そうですね。実を言うと僕の中では、たいして違うことをやっているわけじゃないんですけどね。今、自分が作る楽曲で、今までどおりの曲も作るんですけど、自分の中でのこの1年~2年のマインドは、シンセ使いでコード進行は王道なんだけど、声だけを際立たせるとか、そういう曲。あとはロック調のヒップホップとか。どっちも80'sっぽいっていうか、昔っぽいんですよね。
──中村舞子ちゃんとコラボした「サヨナラマイラブ」はどうでしたか?
ジョルジョ:実は今回、初顔合わせの方が多いんですよね。中村舞子さんもそうだし、MiChiさんもmihimaruのhirokoさんも。でも三人とも素敵な女性で色が違ってて。中村舞子さんは、この中では一番、いい意味でも今っぽいというか。配信で頑張っているアーティストでもあり、年齢も10歳くらい違うのに、大人っぽい。ある意味不思議な子でしたよね。ライヴを観に行ったら、音で聴いているときとは違う、ロック調の色も盛っていたりとか、すごく素敵だなと思いましたよね。いろいろな楽曲を歌う方で。
──歌唱力もありますしね。
ジョルジョ:そうですね。MiChiさんやhirokoさんが僕の中では出来上がっているアーティストさんなんですよ。中村舞子さんはこれから色んな色を出していく人なのかなぁと思いますね。
──舞子ちゃんに対して、こういう切ないラブソングというのもイメージですか?
ジョルジョ:うん。この曲はベタに彼女が今まで歌ってきている楽曲、彼女が今まで作ってきている楽曲をあわせたような感じ。本人にも何曲か渡した中で、これが一番歌いたかったって言ってくれたんで。
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ジョルジョ:これ、クリスマスのときに作ったんですよ。実は僕、冬が好きなんです。夏よりも冬派なので(笑)。冬生まれで、冬国が好きで、雪山が好きで。これから暑くなっちゃうからどうしようかと。 ビーチとか行っても海には入りませんからね。
──ふふふ(笑)。冬のシチュエーションはお手の物なんですね。
ジョルジョ:好きなんですよね。
──「言葉に出来ないほど好きなのに」はリミックスなんですね。
ジョルジョ:これはリミックスで収録されるのは決まってたんですけど、最初は僕がやるっていうことになってたみたいで。でも、締め切りに間に合わないと(笑)。しかも、僕の中ではオリジナルがもう完成形なので、足し算も引き算もできない。例えば5年10年経っていたらできるかもしれないけど、今は無理だなぁと。じゃあ、他の人に頼もうと。知り合いに「DJ MITSU THE BEATSさんはどうですか?」と紹介されて。3日しかないのにやってくれたんですよ。もう、「ザ・MITSU THE BEATS」さんみたいなのが上がってきましたよね。昔のジャジーヒップホップみたいな。自分の中ではオリジナルとは180度違う。超真逆にあるような。想像もできなかったし、面白かった。僕の辞書にないコードで、僕の辞書にない音の積み方。ドロッとしたヒップホップビートに倉木麻衣の声っていうのが面白いなと。まさにリミックスの醍醐味っていう感じで。
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ジョルジョ:今だったら、4ツ打ちに持ってっちゃったり、アコースティックに持ってっちゃったりっていうのが想像しやすいんだけど、まったく想像つかなかった。逆に今回はポップなミニアルバムになってたから、そこで一曲、ドロッとしたのが入ってて、好きだなと。何回も聴いてるうちにクセになってきちゃって。
──そもそも、この企画って、倉木さんとのコラボから始まってるんですよね。
ジョルジョ:そうそう。前回のアルバムで一緒にやって。で、今回でNERDHEADのコラボだらけというのは一区切りしようかなということで。倉木さんで始まって倉木さんで締めみたいなのはいいんじゃないかと。
──こうして集大成が出来上がったわけですが、先ほども一区切りという言葉が出てきましたが。
ジョルジョ:そうですね。ひたすら作ってたんでね(笑)。とはいえ、まだまだたくさん曲はあって、良い曲もできてるんですよ。この作品までは色んな人との作品だったので、一回ちょっと自分の中で戻って、ライヴをたくさんやっていきたいという思いもあるんですよ。だからもうちょっとライヴができる楽曲を作ったり。あとはちょっとまた別のものをやれたらいいかなと。
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ジョルジョ:誰か一人のアーティストとじっくり何かを作れたらいいなぁと。例えば、Jay-zとカニエ・ウエストがやってるような。いろいろ新しいことを待っていていただければなぁと思っています。
取材・文●大橋美貴子
5/23~配信スタート
「i'm OK feat.MiChi」着うた(R)着うたフル(R)
『CRUISE WITH YOU』
初回限定盤:UPCH-9747 \2,300(tax in)
通常盤:UPCH-1875 \1,680(tax in)
(CD)
1.i'm OK feat.MiChi
2.Tomorrow feat.hiroko from mihimaru GT
3.サヨナラマイラブ feat.中村舞子
4.2度目のi Love U Feat.TOKO from So'Fly
5.言葉にできないほど好きなのに feat.Mai.K (DJ MITSU THE BEATS Remix)
(DVD)
i'm OK feat.MiChi Music Video
<Music Clip Girls version>
Tomorrow feat.hiroko from mihimaru GT/cast 山本美月
サヨナラマイラブ feat.中村舞子/cast おかりえ・ぐぐ
2度目のi Love U Feat.TOKO from So'Fly/cast 田中里奈
言葉にできないほど好きなのに feat.Mai.K/cast 新川優愛
「i'm OK feat.MiChi(Short Ver.)」
<イベント情報>
5月26日(土)「GirlsAward 2012 SPRING/SUMMER」
MiChiとの初共演決定
・場所:国立代々木競技場第一体育館
・開場:13:30 / 開演:15:00
◆公式HP
http://girls-award.com/pc/index.php
◆NERDHEAD オフィシャルサイト
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