ドレイク、ベイ・エリアで『クラブ・パラダイス』をスタート
ドレイクの長期継続中の『クラブ・パラダイス』ツアーは連帯と戦略の研究そのものだ。彼はライバルたちの一団を集め、彼らを味方と呼んでいる。ケンドリック・ラマーとA$APロッキーが今年初旬にニュー・スクールのアンダーグラウンド的リーダーとして登場すると、ドレイクは彼らをツアーの第一期に起用した。
5/7にカリフォルニア州コンコードで始まった第二期では、ドレイクはワカ・フロッカ・フレイム、ミーク・ミル、フレンチ・モンタナ、2チェインズなどクラブの人気者をスタジアムに連れ出した。出演予定だったJ.コールは初日には登場しなかった。
フレンチ、2チェインズ、ミークも受けていたが、「ハード・イン・ダ・ペイント」、「グローヴ・ストリート・パーティ」、「ワイルド・ボーイ」などで観客を盛り上げたのはワカ・フロッカだった。
こうしたアーティストたちはたしかにツアーの魅力ではあったが、やはりいちばん重要なのはドレイクだった。「ロード・ノウズ」のオープニングの音が轟いて、ドレイクがステージの真ん中に登場した。
彼は他のアーティストよりもっとニュアンスを効かせたパフォーマンスで観客を掌中に収めてしまった。リック・ロスの「ステイ・スキーミン」ではフランス語を交ぜたり、「トラスト・イシュー」では観客の心を掴んだままテンポを変化させ続けた。「フォーエヴァー」のあと衣装替えして再登場したドレイクは「マーヴィンズ・ルーム」の最初に電話の会話をしてみせた。
「クリュー・ラヴ」ではザ・ウィークンドがカメオ出演し、観客を喜ばせた。そのすぐあと、ドレイクは2チェインズに新しいコラボレーション「ノー・ライ」を披露させ、そこにゲスト出演した。
ショーはリル・ウェインが最新シングル「HYFR」でステージに滑り出してくるといよいよ本調子になった。その後二人は「ザ・モットー」を披露した。
ドレイクはベイ・エリアに捧げる歌を歌ってその夜を締めくくった。ドレイクが2004年に射殺された地元の影響力ある伝説的ラッパー、マック・ドレの名前を叫ぶと、観客は一丸となって声を合わせた。「オレはここで思ってる/マック・ドレよ、安らかに眠れ/オレはベイ・エリアのために歌ってるんだ」
◆ニュース提供:ビルボード
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