トレント・レズナー、ツアーをやめたわけ

ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが、ツアーに嫌気がさした理由を明かした。レズナーは2009年に“ラスト・ツアー”を敢行。その後、バンドにはもう必要なくなったと数多くの機材をeBayで売り払った。

彼は音楽誌『Q』にこう話した。「現実のところ、ツアーっていうのは本当に楽しくて本気でスタートする。それが必然的に十分な金を作るまで続けなきゃならなくなり、たいてい望んでいたより20～80％長くなるんだ」

「毎晩、演劇やってるような気がしてくるんだよ。自分で書いた筋書きがよくなくて、それを自分で演じなきゃならず、逃げ出せないって感じなんだ」

彼はこの先もナイン・インチ・ネイルズとして曲を制作していくつもりだが、ツアーをやるかどうかはかわからないという。「終わりだ。少なくてもしばらくは。本当の自分じゃないって気がし始めた。やってられなかったよ。でも俺は、もうナイン・インチ・ネイルズの音楽を作らないとはひと言も言ってない」

2012年はそのナイン・インチ・ネイルズの曲を作る予定だという。

Ako Suzuki, London

◆BARKS洋楽チャンネル