フー・ファイターズ、MSGでのライヴにジョーン・ジェットとボブ・モウルドが登場
フー・ファイターズほどのバンドなら、アリーナ級の会場でファンを満足させるのに誰かの助けなど必要ないはずだ。しかし彼らの場合、敢えてその選択肢を排除するつもりはなかったらしい。
11/13(日)の晩、ニューヨーク・マンハッタンにあるマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたデイヴ・グロール率いるフー・ファイターズのライヴは、通常であれば夜の11時までに演奏を終える決まりとなっている同会場の規定から外れ、深夜零時過ぎまで演奏が続く異例のものとなった。そしてアンコールが始まると、メンバーたちはジョーン・ジェットとハスカー・ドゥのリーダー、ボブ・モウルドをステージに呼び込み、ジェットとは「バッド・レピュテーション」を、モウルドとはトム・ペティの「ブレイクダウン」をそれぞれカバー共演した。
この晩のライヴは、まず前座としてソーシャル・ディストーションとジョイ・フォーミッダブルバンドがパフォーマンスを行い、午後9時30分頃にフー・ファイターズがステージに登場した。そしてオープニング・ナンバー「ブリッジ・バーニング」のパフォーマンスのあと、最新アルバム『ウェイスティング・ライト』からの楽曲を複数演奏し、グロールの激しいドラム・ソロを中心に、アンコールに至るまでのあいだ全24曲を聴かせる熱い単独ステージを繰り広げた。
音楽ゲーム『ギター・ヒーロー』に使われていたグロールのお決まりのセリフ“it's going to be a looooong night”には、会場のファンも大歓声を上げ、そのグロールは会場にいた親の世代に向かって、「どうか子供たちには本物のギターを買ってやってほしい。将来こんな曲を書くかもしれないから」と言って、「モンキー・レンチ」のパフォーマンスを行った。
そしてグロールは、自らの顔で“ウェイヴ(波)”を作って見せるなどして会場のファンを大いに楽しませ、「ホイールズ」、「ベスト・オブ・ユー」といったヒット曲をシンプルにしたヴァージョンなどを聴かせつつ最後の曲「エヴァーロング」まで激しいパフォーマンスを敢行した。
◆ニュース提供:ビルボード
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