SOPHIAが日本武道館で再始動ライヴ。「たくさんの喜びと愛を返していきたい」

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8月13日、SOPHIAが日本武道館にて再始動ライヴ<SOPHIA LIVE 2011 “HAPPY BIRTHDAY SOPHIA” ~SOPHIAが生まれ変わる日~>を開催した。

◆SOPHIA画像@<SOPHIA LIVE 2011 “HAPPY BIRTHDAY SOPHIA” ~SOPHIAが生まれ変わる日~>

キーボードの都啓一が、“血液のがん”と言われる「ろ胞性悪性リンパ腫」に打ち勝ち、不死鳥の如く復活を遂げたSOPHIA。「都の命を持ってして、SOPHIAは生まれ変わった」とするメンバーが、新しいSOPHIAの誕生を多くの人と祝おうというコンセプトのもとで行なったのが、この日の公演だ。会場には、SOPHIAの復活を待ち続けた1万1000人のファンのほか、多くの関係者、そして都を献身的に支え続けた妻の久宝留理子も足を運んだ。

ライヴの開始を知らせるのは、エディット・ピアフの歌った名曲「愛の讃歌」だった。センターステージに姿を見せたメンバーに、オーディエンスは早くも大声援。「都!」の声も飛ぶ。

スポットライトに照らされた、都の「ただいま!」の声に、オーディエンスは声を合わせて「おかえり!」と返す。そして、「青空の破片」(「愛の讃歌」に松岡充がオリジナルの歌詞をつけた、SOPHIA34枚目のシングル曲)を披露。松岡は、天井までぎっしりと埋まった客席の、SOPHIA復活を待ちわびたファンひとりひとりの顔を確認するように、ステージ上でゆっくりと、本当にゆっくりと360度を見渡す。自分たちのことを待っていたファンが、全方位を埋め尽くした景色。都を近いところから見つめてきた松岡の胸には、この時、万感の思いがあったに違いない。そして都。実に楽しそうにキーボードの鍵盤を叩く彼は、それが“楽しそうに”ではなく、再びSOPHIAとしてステージに立ってキーボードをプレイできることが、心から嬉しく、楽しいのだろう。

2010年2月に都啓一のろ胞性悪性リンパ腫が発覚し、4月10日の中野サンプラザ公演を最後に活動休止したSOPHIA。都は、直後から闘病生活に突入しつつも、松岡たっての希望(そこには“都は、音楽に触れていないと身体が弱ってしまうのではないか”という松岡の心配もあったのだろう)から、松岡が出演した映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』の主題歌「W」の作曲を担当。また松岡も、ほぼ毎日、都と電話し、スケジュールが空いた時には病室に足を運ぶなど、病気と戦う都を励まし続けた。

そして、2010年10月に都のろ胞性悪性リンパ腫は奇跡的にも寛解。活動休止前、「必ず5人でステージに戻って来る。」と、ファンと約束を交わした5人は、この日、開始前に円陣を組んで気合いを入れたのち、ステージに立っていた。

「都ががんに罹り、SOPHIAがストップしてしまいました。どれだけこの時間を待ちわびていたことか! がんに打ち勝った都を連れて帰ってきたぞ! みんな、信じてくれてありがとうな!」── 松岡充
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