ヤマハ、シンセ&iPhoneアプリも多数登場、小室哲哉も参加の<Yamaha & Steinberg EXPO 2011>イベントレポート

会場は最新シンセやプラグインを展示するスペースと、セミナーやライブセッションが行われるホールで構成。展示スペースには、ヤマハのシンセサイザーのラインナップが実際に演奏できる状態でスタンバイ。SteinbergのCubaseをはじめとするソフトウェアやオーディオインターフェイスなども音が出せるようになっている。また、iPhone/iPod touch用MIDIインターフェースi-MX1とともにiPhone/iPod touchアプリも多数展示。さらにヤマハ以外のソフトウェアが展示されるサードパーティが参加するVST Plugin ZONEも設けられていた。
ホールではnishi-ken、NOBU-K、Gakushi、DE DE MOUSEらトップアーティストによるステージやヤマハのスペシャリストによるセミナーを実施。さらに小室哲哉によるトーク&ライブも行われ多くの来場者を魅了した。

5月に発売されたばかりのシンセサイザーMOXをはじめ、フラッグシップモデルのMOTIF XFをはじめとするシンセ、ステージピアノのCPシリーズなどが勢ぞろい。その多くはi-MX1とiPadとともに展示されていたのが印象的。シンセのエディターやアルペジエーター、キーボード&ドラムパッド、フェーダーなどのアプリによりシンセのコントロールが可能なことをアピールしていた。

▲最新モデルのMOX 6/8、フラッグシップモデルのMOTIF XF、ステージピアノCPシリーズの各モデルがずらり。試奏の人気は88鍵モデルに集中。

▲プレーヤーズシンセS90 XS&S70 XS、エントリー向けのMM6/8もラインナップ。シンセの隣にはiPad+i-MX1で動作するiPadアプリをセッティング(画面はDrum Pad)。
■iPhone関連も充実
登場したばかりのMIDIインターフェースi-MX1を中心に、iPhone/iPod touch/iPad用アプリが多数展示されていたのも本イベントの大きなトピック。MIDI機器のコントロールするアプリをはじめ、TENORI-ONのiOS版「TNR-i」も大きな注目を集めていた。また、ヤマハの技術系の部門Y2 PROJECTからも多数エントリーしている。

▲多数のiPadとともにiOSアプリを展示。写真中央はTNR-i。Y2 PROJECTのコーナーにはVOCALOID3がWindowsマシンで操作できる状態でひっそり展示。

「Piano Diary」は、i-MX1とピアノをつないで演奏を記録、再生、さらにYouTubeにアップロードまでできるというアプリ。イベント前日にリリースされたアプリで、演奏データはMIDIで記録されるが、再生は内蔵ソフトシンセでiPhoneだけでも可能。YouTubeへのアップロードはヤマハのサーバーを介し、iPhoneで撮影した写真とともにスライドショーのムービーにレンダリングされた状態でアップされる。ピアノのレッスンがモチベーションをもって楽しくできるアプリだ。

▲ピアノとセッティングされたPiano Diary。記録はワンタッチ、記録した日時はカレンダー表示で一目でチェックできる。YouTubeには演奏をBGMにしたスライドショーがアップロードされる。

■Cubase関連
パソコン関連ではCubase 6シリーズとともに各種インターフェースやソフトウェアを展示。サンプラー&バーチャルアナログも搭載したシンセ「HALion 4」のほか、「NUENDO 5」やVCMテクノロジーによるルパート・ニーブのプラグインなども用意された。また、ヤマハの専門スタッフが来場者に対応するプロダクトサポートデスクも相談する人でにぎわっていた。

▲CubaseシリーズはコントローラーのCC121、iPad、オーディオインターフェースMR816CSXやMIDI鍵盤のKX25とともにまさにフル装備でセッティング。写真右はプロダクトサポートデスク。
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