上位版と同じUIとエンジンを搭載した「Cubase」のエントリーグレード「Cubase Elements 6」登場
ヤマハは、Steinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ)開発の音楽制作用デジタル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェアのエントリー・グレードである「Cubase Elements 6」を6月1日より発売する。4月7日に行われた発表会では「Cubase Elements 6」の新機能を紹介したほか、スタインバーグのソフトサンプラーの最新バージョン「HALion 4」の登場についてもアナウンスされた。
スタインバーグ社の四半世紀以上に渡るソフトウェア開発技術を凝縮し、パーソナル音楽制作環境に特化したDAW(デジタルオーディオワークステーション)ソフトウェアの最新版「Cubase Elements 6」が登場した。4月6日よりドイツで開催のMusikmesse 2011で発表された新製品が早くも国内発表となった。「Cubase Elements 6」は、3月に発売された上位グレード「Cubase 6」「Cubase Artist 6」と同じユーザーインターフェイス、オーディオエンジンを搭載。従来Cubaseシリーズのエントリー・グレードは「Cubase Essential」という名称だったが、新バージョンからは「Cubase Elements」と改められている。
上位グレードと同じ32ビット浮動小数点演算によるオーディオエンジンを搭載。最大24bit/96kHz対応、Windows/Macとも32ビットに加え64ビットネイティブ対応版が含まれる。48オーディオ/64MIDIトラック使用可能で24トラックのオーディオ同時録音にも対応する。VSTインストゥルメントはヤマハとの共同開発によって生まれた「HALion Sonic SE」を含む3種類内蔵。合計550以上の音色が使用可能と、作曲、録音、編集のための基本的なツール群が厳選して搭載されている。エントリー・グレードながらも、オーディオ&MIDIレコーディングと編集、ミックスを一体化させた「Cubase」シリーズならではの快適な音楽制作ワークフローを実現している。
注目すべきは音源の充実ぶり。ヤマハとの共同開発によって生まれた高品位な音色を多数搭載するマルチティンバー音源「HALion Sonic SE」、アナログモデリングシンセサイザー「Prologue」、ビート制作に欠かせないドラム音源「Groove Agent ONE」の3種類のVSTインストゥルメントを搭載、合計で550以上もの音色を用意。いずれも音楽制作において即戦力となる強力なソフトウェア音源だ。また、ファイル検索・マネージメント機能「MediaBay」を用いることにより、スピーディな音色検索・管理が可能となっている。
オーディオエフェクトプラグインは30種類以上付属。ボーカルのピッチコントロールや新たなメロディラインを作成可能な「Pitch Correct」、ギタリスト必携の「AmpSimulator」、オーディオミックスダウン時に重宝するディザープラグイン「UV22HR」を筆頭に、作曲からミックスまで即戦力となるハイクオリティなエフェクトが多数搭載される。エントリー・グレードでは楽曲制作はできるもののミックスには力不足ということも多いが、本製品ではコンプレッサーなど基本的なミックスに必要なプラグインが網羅されているのもうれしいところだ。
4月7日に行われた発表会では、選択範囲内の複数のノートイベントやオートメーション情報の大小関係を維持したまま増減できるスケーリング機能が上位版同様備えられていることが強調された。また、リズムサンプラーである「Groobe Agent ONE」ではサンプリングCDからオリジナルキットが簡単に作れる点、アナログモデリングシンセサイザー「Prologue」ではフィルターやMono/Polyの選択などエディットのやりやすさなどを紹介。さらに上位モデルの「Cubase 6」「Cubase Artist 6」とのファイル互換性にも触れられた。バンドメンバーがそれぞれ異なるグレードの「Cubase」シリーズを購入した場合でも、ファイルのやりとりが行えるというわけだ。気になる価格は通常版、アカデミック版ともにオープンプライス。予想実売価格はそれぞれ19,800円、14,800円前後とのこと。
なお、4月7日以降に現行バージョンである「Cubase Essential 5」または同ソフトがバンドルされる「CI2+」購入者には、「Cubase Artist 6」へのアップグレードを14,800円で提供する優待サービスが実施される。
●ソフトサンプラー「HALion 4」も参考出品
このほか、発表会においては「HALion 4」も参考出品された。Cubaseシリーズに搭載される音源「HALion Sonic SE」の上位版であるスタインバーグの「HALion」の最新版となる「HALion 4」。内蔵音色は1600以上。定評のあるサンプラーエンジンに加え、ヴァーチャルアナログシンセ機能装備でより幅広い音作りが可能となっている。プラグインでありながら各ウィンドウの配置、大きさが自由にカスタマイズでき、その組み合わせをスクリーンセットとして登録可能で、複数モニターでの作業にも対応する。これらUIのカスタマイズはVST3.5の機能とのこと。発表会ではすでに音が出る稼働状態のデモが披露されたが、画面などはまだ変更される予定だという。発売時期、価格ともに未定だが、早期の登場に期待したい。
◆Cubase Elements 6
価格:オープン
発売日:6月1日
◆Cubase Elements 6 アカデミック版
価格:オープン
発売日:6月1日
◆Cubase Elements 6 製品詳細ページ
◆Steinberg 日本語サイト
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
スタインバーグ社の四半世紀以上に渡るソフトウェア開発技術を凝縮し、パーソナル音楽制作環境に特化したDAW(デジタルオーディオワークステーション)ソフトウェアの最新版「Cubase Elements 6」が登場した。4月6日よりドイツで開催のMusikmesse 2011で発表された新製品が早くも国内発表となった。「Cubase Elements 6」は、3月に発売された上位グレード「Cubase 6」「Cubase Artist 6」と同じユーザーインターフェイス、オーディオエンジンを搭載。従来Cubaseシリーズのエントリー・グレードは「Cubase Essential」という名称だったが、新バージョンからは「Cubase Elements」と改められている。
上位グレードと同じ32ビット浮動小数点演算によるオーディオエンジンを搭載。最大24bit/96kHz対応、Windows/Macとも32ビットに加え64ビットネイティブ対応版が含まれる。48オーディオ/64MIDIトラック使用可能で24トラックのオーディオ同時録音にも対応する。VSTインストゥルメントはヤマハとの共同開発によって生まれた「HALion Sonic SE」を含む3種類内蔵。合計550以上の音色が使用可能と、作曲、録音、編集のための基本的なツール群が厳選して搭載されている。エントリー・グレードながらも、オーディオ&MIDIレコーディングと編集、ミックスを一体化させた「Cubase」シリーズならではの快適な音楽制作ワークフローを実現している。
注目すべきは音源の充実ぶり。ヤマハとの共同開発によって生まれた高品位な音色を多数搭載するマルチティンバー音源「HALion Sonic SE」、アナログモデリングシンセサイザー「Prologue」、ビート制作に欠かせないドラム音源「Groove Agent ONE」の3種類のVSTインストゥルメントを搭載、合計で550以上もの音色を用意。いずれも音楽制作において即戦力となる強力なソフトウェア音源だ。また、ファイル検索・マネージメント機能「MediaBay」を用いることにより、スピーディな音色検索・管理が可能となっている。
オーディオエフェクトプラグインは30種類以上付属。ボーカルのピッチコントロールや新たなメロディラインを作成可能な「Pitch Correct」、ギタリスト必携の「AmpSimulator」、オーディオミックスダウン時に重宝するディザープラグイン「UV22HR」を筆頭に、作曲からミックスまで即戦力となるハイクオリティなエフェクトが多数搭載される。エントリー・グレードでは楽曲制作はできるもののミックスには力不足ということも多いが、本製品ではコンプレッサーなど基本的なミックスに必要なプラグインが網羅されているのもうれしいところだ。
4月7日に行われた発表会では、選択範囲内の複数のノートイベントやオートメーション情報の大小関係を維持したまま増減できるスケーリング機能が上位版同様備えられていることが強調された。また、リズムサンプラーである「Groobe Agent ONE」ではサンプリングCDからオリジナルキットが簡単に作れる点、アナログモデリングシンセサイザー「Prologue」ではフィルターやMono/Polyの選択などエディットのやりやすさなどを紹介。さらに上位モデルの「Cubase 6」「Cubase Artist 6」とのファイル互換性にも触れられた。バンドメンバーがそれぞれ異なるグレードの「Cubase」シリーズを購入した場合でも、ファイルのやりとりが行えるというわけだ。気になる価格は通常版、アカデミック版ともにオープンプライス。予想実売価格はそれぞれ19,800円、14,800円前後とのこと。
なお、4月7日以降に現行バージョンである「Cubase Essential 5」または同ソフトがバンドルされる「CI2+」購入者には、「Cubase Artist 6」へのアップグレードを14,800円で提供する優待サービスが実施される。
●ソフトサンプラー「HALion 4」も参考出品
このほか、発表会においては「HALion 4」も参考出品された。Cubaseシリーズに搭載される音源「HALion Sonic SE」の上位版であるスタインバーグの「HALion」の最新版となる「HALion 4」。内蔵音色は1600以上。定評のあるサンプラーエンジンに加え、ヴァーチャルアナログシンセ機能装備でより幅広い音作りが可能となっている。プラグインでありながら各ウィンドウの配置、大きさが自由にカスタマイズでき、その組み合わせをスクリーンセットとして登録可能で、複数モニターでの作業にも対応する。これらUIのカスタマイズはVST3.5の機能とのこと。発表会ではすでに音が出る稼働状態のデモが披露されたが、画面などはまだ変更される予定だという。発売時期、価格ともに未定だが、早期の登場に期待したい。
◆Cubase Elements 6
価格:オープン
発売日:6月1日
◆Cubase Elements 6 アカデミック版
価格:オープン
発売日:6月1日
◆Cubase Elements 6 製品詳細ページ
◆Steinberg 日本語サイト
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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