フ・ファイターズ、“ナイス・ガイ”返上?ドキュメンタリーを公開

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フー・ファイターズのバンド結成時(どころかニルヴァーナ後期)から現在までの16年間の歴史を記録したドキュメンタリー『BACK AND FORTH』が今週、アメリカ、UK/ヨーロッパの映画館で上映される。これまで知られていなかった秘話、彼らの素顔、メンバー脱退/加入に対するそれぞれの言い分などをメンバー自身が包み隠さず明かす、とても興味深い内容だ。とくに、“ロック界1のナイス・ガイ”といわれるデイヴ・グロールの冷たいとも思えるほど頑固で厳しい一面、彼がそういった顔を持つことにも、そしてそれをドキュメンタリーで明白にしたことに驚く。

◆『BACK AND FORTH』トレーラー映像

ドキュメンタリーは、ニルヴァーナ時代を振り返るグロールのインタヴューからスタートする。ニルヴァーナ解散後、トム・ぺティからの誘いに惹かれながらも自らのバンドを結成することにした経緯、ニルヴァーナの質問ばかりでウンザリ気味のバンド初期、ウィリアム・ゴールドスミス(Dr)が脱退した理由、パット・スメア(G)再加入に対するクリス・シフレット(G)の複雑な思い、そして兄弟のような関係にあるグロールとテイラー・ホーキンス(Dr)の対立など、数々の出来事についてメンバー自身が語っていく。

デイヴ・グロールの意外な面が明らかになるのは、ゴールドスミス脱退のくだり。なぜ彼が脱退することになったのか――デイヴ・グロール、ゴールドスミス両者の口から説明される。

また、カメラはデイヴ・グロールの自宅にて行なわれた最新アルバム『Wasting Light』のレコーディングも収めており、制作の裏側だけでなくデイヴ・グロールの日常生活、家族ぐるみで付き合うメンバーの様子も見ることができる。

コアなファンでも知らないのではないかと思われる逸話がいっぱいの『BACK AND FORTH』は、UKで今週木曜日(4月7日)に劇場公開。フー・ファイターズの7枚目のスタジオ・アルバム『Wasting Light』は4月11日にリリースされる(日本盤20日発売)。

Ako Suzuki, London


◆BARKS洋楽チャンネル
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