ROOKiEZ is PUNK'D、ザ・ジェッジジョンソン、MERRY、ジャンルを超えた競演で音楽ファンを魅了
音楽サイト「LAUNCH.COM」の日本版「LAUNCH JAPAN」として2000年4月1日に立ち上がったBARKSが、サイト開設10周年を記念したライヴ・イベント<BARKS LIVE[10周年感謝祭]vol.3>を行なった。
◆<BARKS LIVE[10周年感謝祭]vol.3>画像
場所はO-WEST。今回このライヴを盛り上げてくれたのは、エレクトロ・ロックを放つザ・ジェッジジョンソン、パンクと歌謡曲とヘヴィロックが融合した独自の世界観を放つMERRY、ミクスチャー・ロックシーンのニュー・カマーROOKiEZ is PUNK'Dだ。
今回のライヴの主旨は異種格闘技とあって、参加バンドたちは初の共演となった。正真正銘の異種格闘技の実現は、まさにBARKSならでは。ジャンルを超えた対バンが、ここまで面白いモノだとは、そして、やはりいい音というのは心を惹き付け、自然と体を揺らすモノなのだということを教えてくれた。
トップバッターを飾ったのはROOKiEZ is PUNK'D。自らのバンド名が記されたタオルを大きく掲げて登場した彼らは、キャッチーなサビが印象的な爽快感溢れる「eggmate of the year」でイベントの幕を開けてくれた。振り付きの弾けたステージは、パブリック・イメージを裏切る景色だった。2010年の6月にメジャー・デビューを果たしたばかりとあって、彼らのライヴを初めて見たというオーディエンスも多かったと思うが、彼らは確実に1曲目で見る者の心を奪っていた。
キャッチーながらも、間奏や時おりみせるヘヴィなフレーズは、3ピースとは思えない厚みを感じさせた。唯一のバラード曲であるという3月2日にリリースされる「Song for…」(テレビ東京系アニメ『BLEACH』のエンディング・テーマ)では最高のロッカバラードと、ジャジーなピアノの同期にアタック感の強い独特なグルーヴを絡めた骨太なナンバー「BUMP ON de STYLE」を流れで届けた彼らだったが、その振り幅に誰もが惹き付けられたのを肌で感じた瞬間だった。
続いてはザ・ジェッジジョンソン。ハードな音の中で唄が不思議な存在感を放っていたジェッジ。エレクトロニカなテイストをバンドに取り入れているという印象ではなく、あくまでも基盤をギターロックに置きつつも、そこと同じバランスでシンセや同期を取り込んでいる硬派な音を感じた彼らの音にもおおいに惹かれた。バンド・サウンドが押し出された疾走感ある「陽の当たる場所へ」では、キレのあるドラムが実に気持ちよく刻まれ、そこに動きのあるベースが絡み、ギターがその上で遊び、その絶妙なバランスの中に藤戸の唄が置かれる。まるで絵が描き出されていくかのような世界に、自然と体が揺れた。
激しくもとことんエレクトロ。これこそが絶対的な彼らの個性だろう。タムのないシンプルなドラムとメロを奏でるようなベースラインとヘヴィなギターと激しさの中で浮遊する唄。彼らが描き出す空間に、オーディエンスはすっかり魅了されていた。
ラストはMERRY。彼らがステージに立つとそこは大きく景色を変えた。存在だけでここまで独特な個性を放てるバンドはそう多くはいない。1曲目は「歌声喫茶『モダン』」。ここから始まったこの日のMERRYは、歌モノを中心に激しく攻めたてた。音のない中、ガラの声から始まった「クライシスモメント」は、静寂と破壊の時をそこに産み落とした。琴線に触れるメロとガラの哀愁感ある声と破壊的な音に、彼らの生き様を見た気がした。
“ダーク・ジャズ”をテーマに描かれたという「月食」で、暗さと重さと絶妙なリズムが濃厚な雰囲気を漂わせた瞬間や、拡声器で歌われた「演説~シュールレアリズム~」は、ザ・ジェッジジョンソンとROOKiEZ is PUNK'D目当てのオーディエンスには興味深い瞬間でもあっただろう。演説をモチーフにしたガラの唄と茶化した感じの演奏は、実にシニカルだ。ここから「[human farm]」に繋がる流れはアルバムの並びと同じなのだが、ライヴでのその流れもやはり最高だった。不思議と彼らのライヴの後は心が疼く。子供の頃、サーカスを見た後の感覚に似ている気がする。見ているときには最高に楽しいのだが、終ってしまうととてつもなく寂しさが襲ってくるような…。何かポツンと心に残される。そんな感覚も含め、MERRYなのかもしれない。
迫り来る音圧に圧倒された3時間は本当にアッという間であった。音楽を手放しで心底楽しめたこの時間に感謝したい。
取材・文●武市尚子
写真●北岡一浩
【ROOKiEZ is PUNK'D】
New Single
「Song for...」
2011年3月2日発売
※「BLEACH」エンディング・テーマ
<AIR-G'×TSUTAYA Presents LIVE the Circus vol.1>
2月25日(金) Cube garden
<全力投球!!POWER HITTER 2011>
2月27日(日)Shibuya O-EAST ・DUO MUSIC EXCHANGE・Shibuya O-Crest
チケット詳細&購入ページ
<PATi★Night Episode 07 ~Brand New Season 2011 in Spring~>
3月28日(月) Zepp Tokyo
<ワンマンライブ「Song for…」>
4月15日(金)渋谷STAR LOUNGE
開場18:30/開演19:00
チケット スタンディング ¥2.000(税込み)
(問)DISK GARAGE 03-5436-9600
チケット詳細&購入ページ
◆ROOKiEZ is PUNK'Dオフィシャル・サイト
【ザ・ジェッジジョンソン】
<ONEMAN “BREAKS TO DOWNER”>
3月6日(日)下北沢・Club Que
開場18:00/開演18:30
チケット 前売¥3,000/当日¥3,500※1D別(\500)
Club Que店頭、ローソンチケット、イープラスにて発売中
(問)Club Que 03-3412-9979
※本公演はワンマン公演です。
チケット詳細&購入ページ
◆ザ・ジェッジジョンソン オフィシャル・サイト
◆THE JETZEJOHNSON「フューリー」PV
◆THE JETZEJOHNSON「Tomorrow」PV
【MERRY】
<MERRY 10th Anniversary 裏【freak show】CORE PREMIUM GIGS>
3月19日(土) 新宿BLAZE
※ファンクラブ CORE限定LIVE
(問)フリップサイド 03-3466-1100
<MERRY 10th Anniversary 【freak show】>
3月24日(木) 仙台HooK
3月26日(土) 柏Thumb Up
3月29日(火) HEAVEN'S ROCK熊谷
3月31日(木) 名古屋OZON
4月01日(金) 岡山IMAGE
4月03日(日) 大阪umeda AKASO
4月08日(金) 赤坂BLITZ
チケット詳細&購入ページ
◆MERRYオフィシャル・サイト
◆MERRY「夜光」PV
◆MERRY「クライシスモメント」PV
◆MERRY「モノクローム」PV
◆MERRY「The Cry Against...」PV
◆<BARKS LIVE[10周年感謝祭]vol.3>画像
場所はO-WEST。今回このライヴを盛り上げてくれたのは、エレクトロ・ロックを放つザ・ジェッジジョンソン、パンクと歌謡曲とヘヴィロックが融合した独自の世界観を放つMERRY、ミクスチャー・ロックシーンのニュー・カマーROOKiEZ is PUNK'Dだ。
今回のライヴの主旨は異種格闘技とあって、参加バンドたちは初の共演となった。正真正銘の異種格闘技の実現は、まさにBARKSならでは。ジャンルを超えた対バンが、ここまで面白いモノだとは、そして、やはりいい音というのは心を惹き付け、自然と体を揺らすモノなのだということを教えてくれた。
キャッチーながらも、間奏や時おりみせるヘヴィなフレーズは、3ピースとは思えない厚みを感じさせた。唯一のバラード曲であるという3月2日にリリースされる「Song for…」(テレビ東京系アニメ『BLEACH』のエンディング・テーマ)では最高のロッカバラードと、ジャジーなピアノの同期にアタック感の強い独特なグルーヴを絡めた骨太なナンバー「BUMP ON de STYLE」を流れで届けた彼らだったが、その振り幅に誰もが惹き付けられたのを肌で感じた瞬間だった。
激しくもとことんエレクトロ。これこそが絶対的な彼らの個性だろう。タムのないシンプルなドラムとメロを奏でるようなベースラインとヘヴィなギターと激しさの中で浮遊する唄。彼らが描き出す空間に、オーディエンスはすっかり魅了されていた。
“ダーク・ジャズ”をテーマに描かれたという「月食」で、暗さと重さと絶妙なリズムが濃厚な雰囲気を漂わせた瞬間や、拡声器で歌われた「演説~シュールレアリズム~」は、ザ・ジェッジジョンソンとROOKiEZ is PUNK'D目当てのオーディエンスには興味深い瞬間でもあっただろう。演説をモチーフにしたガラの唄と茶化した感じの演奏は、実にシニカルだ。ここから「[human farm]」に繋がる流れはアルバムの並びと同じなのだが、ライヴでのその流れもやはり最高だった。不思議と彼らのライヴの後は心が疼く。子供の頃、サーカスを見た後の感覚に似ている気がする。見ているときには最高に楽しいのだが、終ってしまうととてつもなく寂しさが襲ってくるような…。何かポツンと心に残される。そんな感覚も含め、MERRYなのかもしれない。
迫り来る音圧に圧倒された3時間は本当にアッという間であった。音楽を手放しで心底楽しめたこの時間に感謝したい。
取材・文●武市尚子
写真●北岡一浩
【ROOKiEZ is PUNK'D】
New Single
「Song for...」
2011年3月2日発売
※「BLEACH」エンディング・テーマ
<AIR-G'×TSUTAYA Presents LIVE the Circus vol.1>
2月25日(金) Cube garden
<全力投球!!POWER HITTER 2011>
2月27日(日)Shibuya O-EAST ・DUO MUSIC EXCHANGE・Shibuya O-Crest
チケット詳細&購入ページ
<PATi★Night Episode 07 ~Brand New Season 2011 in Spring~>
3月28日(月) Zepp Tokyo
<ワンマンライブ「Song for…」>
4月15日(金)渋谷STAR LOUNGE
開場18:30/開演19:00
チケット スタンディング ¥2.000(税込み)
(問)DISK GARAGE 03-5436-9600
チケット詳細&購入ページ
◆ROOKiEZ is PUNK'Dオフィシャル・サイト
【ザ・ジェッジジョンソン】
<ONEMAN “BREAKS TO DOWNER”>
3月6日(日)下北沢・Club Que
開場18:00/開演18:30
チケット 前売¥3,000/当日¥3,500※1D別(\500)
Club Que店頭、ローソンチケット、イープラスにて発売中
(問)Club Que 03-3412-9979
※本公演はワンマン公演です。
チケット詳細&購入ページ
◆ザ・ジェッジジョンソン オフィシャル・サイト
◆THE JETZEJOHNSON「フューリー」PV
◆THE JETZEJOHNSON「Tomorrow」PV
【MERRY】
<MERRY 10th Anniversary 裏【freak show】CORE PREMIUM GIGS>
3月19日(土) 新宿BLAZE
※ファンクラブ CORE限定LIVE
(問)フリップサイド 03-3466-1100
<MERRY 10th Anniversary 【freak show】>
3月24日(木) 仙台HooK
3月26日(土) 柏Thumb Up
3月29日(火) HEAVEN'S ROCK熊谷
3月31日(木) 名古屋OZON
4月01日(金) 岡山IMAGE
4月03日(日) 大阪umeda AKASO
4月08日(金) 赤坂BLITZ
チケット詳細&購入ページ
◆MERRYオフィシャル・サイト
◆MERRY「夜光」PV
◆MERRY「クライシスモメント」PV
◆MERRY「モノクローム」PV
◆MERRY「The Cry Against...」PV
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