ヤマハ サイレントギターに音質と演奏性を向上した新モデル「SLG110S/110N/130NW」、新カラーも追加
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サイレントギターは、時間や場所を気にすることなく自由に演奏を楽しみたい、という人のニーズに応えたギター。発売10年目を迎えた同シリーズの新モデルは、さらなる音質と演奏性の向上を実現したもの。高い静粛性と、ヘッドホンをつなげればホールで演奏しているかのようなギターサウンドで演奏できる特長はそのままに、自然で奥行きのあるアコースティックギターサウンドを追求。演奏性や操作性を考慮してフレームやヘッドの形状を見直し、全モデルにフィンガーレストを搭載したのも変更点の1つ。さらに、スチール弦仕様「SLG110S」と、ナイロン弦仕様としてナローネックタイプ「SLG110N」およびクラシックギタータイプ「SLG130NW」の合計3種類のモデルを用意。新しいカラーバリエーションも追加されている。
新機種の目玉は、自然で奥行きのあるサウンドの追求にある。共鳴胴を持たない独自のデザインにより、周囲に聞こえる音は一般的なアコースティックギターの約10分の1の小音量に抑えながら、ヘッドホンから聞こえる音は、自然で奥行きのあるアコースティックギターサウンドを実現している。エフェクトには、自然な残響を加える「リバーブ」に加え、「コーラス」と「エコー」を追加したため、練習用だけでなく、ステージユース、レコーディングなどの場面でも活用範囲が広がる。これら音作りの心臓部であるDSPに自社製カスタムDSPを採用したことで、より高品位なサウンドが得られるようになっただけでなく、エフェクト使用時の電池駆動時間も従来の約7.5時間から約13時間(アルカリ乾電池使用時)へ省電力化を実現しているのもうれしいことろだ。
ステレオインナーフォンや電源アダプターが付属するので、アンプなどの用意は不要。手に入れたときからすぐに演奏が可能だ。お気に入りの音楽をバックに演奏できるよう、AUX IN端子とレベルコントロールを備えているのも便利なところ。さらに、エレクトリックアコースティックギターと同様にLINE OUT端子も備えているため、ステージのPAシステムに接続することも可能。ハウリングの心配が少ない。
3種類のモデルの概要は以下のとおり。
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「SLG110N」は、ナイロン弦仕様のモデルながら、一般的なクラシックギターに比べ、やや狭い指板幅と低めの弦高設計としたもの。優れた演奏性と美しいナイロン弦サウンドを備えた、弾きやすいナローネックタイプのモデルとなっている。カラーは「SLG110S」と同じ3つのカラーを用意する。かつてナイロンギターを弾いていた人はもちろん、ネックが細いため、エレキギターのユーザーにも最適だ。
「SLG130NW」は、一般的なクラシックギターと同様の指板とネック形状を採用、本格的なクラシックギタープレーヤーの要求にも対応するナイロン弦モデル。エボニー指板採用により、タイトかつクリアなサウンドを実現しており、ローズウッド&メイプルの質感を生かしたフレームや独特な高級感を演出するライトアンバーバーストフィニッシュなどハイグレードな外観仕上げも魅力だ。こちらはクラシックギター経験者に加え、これからクラシックギターを始めたいというエレキユーザーにオススメのモデルとなる。
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デモ演奏に使われた新モデルについては、「SLG130NW」はピエゾピックアップの静かでノイズが少ないこと、ボディがよりフィットすること、追加のエフェクトで多くの音が楽しめることを強調。お気に入りのサウンドはコーラスで、「広い音がして大好き」と笑顔で語った。スチール弦モデルの「SLG110S」についでは、ヘッドの形状変更でチューニングがやりやすくなったほか、デザインもいいとこれまた気に入ったという。
◆SLG110S
カラー:ナチュラル、タバコブラウンサンバースト、ブラックメタリック
価格:73,500円
◆SLG110N
カラー:ナチュラル、タバコブラウンサンバースト、ブラックメタリック
価格:73,500円
◆SLG130NW
カラー:ライトアンバーバースト
価格:78,750円
発売日:2010年10月1日
◆プレスリリース
◆ヤマハ
◆BARKS 楽器チャンネル
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