キッシン・ダイナマイト、メタル様式と奔放ロックの心地よいバランス

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キッシン・ダイナマイトの日本デビュー・アルバム『アディクティッド・トゥ・メタル』が7月7日に発売となった。

◆「My religion」PV映像


アイアン・メイデン、アクセプト、AC/DC、モトリー・クルー、ガンズ・アンド・ローゼズ、ホワイトスネイクらの影響を受け、大のメタル・ファンとなったキッシン・ダイナマイト。その名前の由来は、メンバーの携帯から流れたAC/DCの「キッシン・ダイナマイト」(『BLOW UP YOUR VIDEO』アルバム収録)だったという。結成当初の彼らは、高校の授業の合間を縫ってシュトゥットガルト周辺でライヴを行なっていた。

2007年12月、4曲入りデモCDが業界関係者の手に渡り、若き才能の未来が決定的なものとなり、2008年7月18日に発売された1stアルバム『STEEL OF SWABIA』(日本未発売)は、当時16~17歳の彼らの確かなソングライティング能力と演奏力でファンを一気に獲得。ドイツの<バング・ユア・ヘッド・フェスティヴァル>、チェコの<マスター・オブ・ロック>等のフェスティヴァルに積極的に出演するなかで、彼らの人気を目撃したジャーマン・メタル界の重鎮、ウド・ダークシュナイダー(ex.ACCEPT、U.D.O.)がキッシン・ダイナマイトの音楽性、将来性を高く評価し、2009年12月には自身のツアー・サポートに起用することとなる。

ドイツで2010年3年26日にリリースされた2ndアルバム、今回日本デビュー盤となる『アディクティッド・トゥ・メタル』では、そのウドをゲスト・ヴォーカルに迎え、メタル魂が炸裂するソングライティングと演奏で堂々たる成長振りを見せ付けてくれた。

「ドイツのフェスティヴァルで彼らを観たんだ。すごく若いのに、あれだけの音楽を既にステージでやっているというのが、俺から観てもエキサイティングだった。ああいうバンドを目にするのは久しぶりだったよ。人を楽しませる術を心得た連中だ、と思った。(中略)彼らを観ていると若い頃の自分を凄く思い出すよ。鏡を見ているようだ。」──ウド・ダークシュナイダー

様式美とロックンロールの無法さの心地よいバランスが、多くのメタルファンをにやりとさせることだろう。

『アディクティッド・トゥ・メタル』
2010年7月7日発売
\2,500 (tax in) TOCP-66957
※国内盤特典:ボーナス・トラック3曲追加収録(M13-15)
1.アディクティッド・トゥ・メタル(feat. ウド・ダークシュナイダー)
2.ラン・フォー・ユア・ライフ
3.スーパーソニック・キラー
4.ハイ・イナフ
5.ラヴ・ミー・ヘイト・ミー
6.ヒステリア
7.オール・アゲインスト・オール
8.イン・ザ・ネーム・オブ・ジ・アイアン・フィスト
9.アサシンズ・オブ・ラヴ
10.ホワイ・キャント・ユー・ヒア・ミー
11.ウイ・ウォント・モア
12.メタル・ネイション
13.フリーキー
14.マイ・レリジョン
15.ライ・フォー・ミー

◆キッシン・ダイナマイト・オフィシャルサイト
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