マーダードールズ、「女子供は最後の楽しみにとっとこうぜ」
2002年に活動をスタートさせたホラー・モンスター、マーダードールズ。デビュー当初は「スリップノットとスタティックXのメンバーによるスーパー・プロジェクト」という形でシーンに登場したが、そのホラー・テイストが支配するグラマラス・パーティ・ロック・サウンドは全世界で熱狂的に迎え入れられ、もはや「スリップノットの」という言葉は必要ないほどの存在感とインパクト放ち出した。
◆「マイ・ダーク・プレイス・アローン」試聴&マーダードールズ画像
ここ日本へも<SUMMER SONIC 02>、<BEAST FEAST 2002>、そして2003年の単独公演と、3度の来日を果たしているが、強力なインパクトと絶大な人気を誇りながらも、その後マーダードールズはすべての活動を停止。スリップノットのレコーディングが始まったことによりキャンセルになった2003年の<FUJI ROCK FESTIVAL>出演が実現していたら、史上初の3巨大フェスを制覇するバンドとなっていたところだ。
2009年、スリップノットの『オール・ホープ・イズ・ゴーン』に伴う18か月にも及ぶツアーを終えたジョーイは、「期は熟した」として、ウェンズデイ13と連絡を取り始め、このモンスターの復活計画を立て始めた。2人はすぐさま2010年3月からレコーディングを開始させると同時に、英KERRANG!誌でマーダードールズ復活宣言を発表、全世界から恐怖と期待に満ちた熱い注目を受けることとなる。
約8年振りとなる最新作『ウィメン・アンド・チルドレン・ラスト』がついに登場となる。「女子供は最後の楽しみにとっとこうぜ」という彼らのホラー・テイストは、より鋭さを持ちダークにヘヴィに、デンジャラスにダーティに、オーディエンスを襲うのだ。
「俺達はこの復活を8年間温めてきたけど、今こそマーダードールズを世に放つのに最高なタイミングなのさ」──ジョーイ
ウェンズデイ13やジョーイがそれまでに書きためていた楽曲をリメイクして作りあげた前作と違い、今作は曲作りの段階から2人で共同作業を続け、プロデュースにヘイトブリードなどを手がけるゼウスを迎えた。
「この『ウィメン・アンド・チルドレン・ラスト』こそ本当の意味でのマーダードールズのデビュー・アルバムだと、俺は思っている。サウンドは以前より断然ヘヴィになってるけど、あのクレイジーでばかみたいなバイブはそのままなんだ」──ジョーイ
アルバムの幕開けとなる「ザ・ワールド・アコーディング・トゥ・リヴェンジ」から「チャペル・オヴ・ブラッド」へと続く流れを聴いただけで、そのヘヴィさ、ダークさにより磨きがかけられている事が感じられるはずだ。ダークでありながらも、あの疾走感あふれるキャッチーなロックン・ロールは「ノーホエア」や「サマータイム・スーサイド」といった曲でも全開に放たれている。
なお、「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」と「ブラッド・ステインド・ヴァレンタイン」では、ミック・マーズがゲスト参加。天性のリフメイカーが、マーダードールズのぶつかりあい、どのような化学変化をもたらしたか、とても楽しみじゃないか。
『ウィメン・アンド・チルドレン・ラスト』、発売は8月25日。震えて待て!
『ウィメン・アンド・チルドレン・ラスト』
2010年8月25日発売
DVD付2枚組特別盤:RRCY-29211/2 \3,500 (tax incl.)
通常盤:RRCY-21377 \2,548 (tax incl.)
01.World According To Revenge / ワールド・アコーディング・トゥ・リヴェンジ
02.Chapel Of Blood / チャペル・オヴ・ブラッド
03.Bored Till Death / ボアード・ティル・デス
04.Drug Me To Hell / ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル
05.Nowhere / ノーホエア
06.Summertime Suicide / サマータイム・スーサイド
07.Death Valley Superstars / デス・ヴァレー・スーパースターズ
08.My Dark Place Alone / マイ・ダーク・プレイス・アローン
09.Blood Stained Valentine / ブラッド・ステインド・ヴァレンタイン
10.Pieces Of You / ピーシズ・オヴ・ユー
11.Homicide Drive / ホマサイド・ドライヴ
12.Rock N Roll Is All I Got / ロックン・ロール・イズ・オール・アイ・ガット
13.Nothings Gonna Be Alright / ナッシングズ・ゴナ・ビー・オールライト
14.Whatever you Got, I’m Against It / ホワットエヴァー・ユー・ゴット、アイム・アゲインスト・イット
15.Hello, Goodbye, Die / ハロー、グッドバイ、ダイ
16.Motherfucker See, Motherfucker Do / マザーファッカー・シー、マザー・ファッカー・ドゥ(ボーナス・トラック)
※DVD付限定盤ボーナス・トラック
17. The Funeral Ball / ザ・フューネラル・ボール
18. A Moment Of Violence / ア・モーメント・オヴ・ヴァイオレンス
※限定盤ボーナスDVD
・2010年6月17日にロサンゼルスKEY CLUBにて行なわれた最新ライヴ映像(収録楽曲未定)
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