レオナ・ルイス、UKが世界に誇るディーバの完璧なツアー・デビュー

ポスト
レオナ・ルイスが現在、UKにて初のツアーを敢行中。デビュー・アルバム『Spirit』から約2年半、待望のツアーは初めてにもかかわらずアリーナという大舞台になった。当初20万人の動員が見込まれたが、それでも足りず、最終的には30万人まで拡大。ロンドンでは2万人収容のロンドンO2アリーナで4公演を開いた。

◆レオナ・ルイス画像

ステージは、レオナが子供のときから大好きだという映画『Labyrinth』(1986年/デヴィッド・ボウイ主演のファンタジー・アドベンチャー)にインスパイアされており、その衣装、セットともにゴージャスでビューティフル。500万ポンド(約7億円)をかけたといわれている。豪華でスリリング、ときとして彼女のパーソナリティそのもののスィートな世界、ラビリンス(迷宮)が作り出された。

ショウは、グラディエーターのような兵士に扮したダンサーが踊る中、全身を黒マントで覆ったレオナが登場するというダークで神秘的なシーンからスタート。その後、何度かセットや衣装のチェンジがあり、その都度オーディエンスはべつの世界へと誘い込まれる。中でも夜の森をイメージしたセット、ステージ中央に設置された木の上で横たわって歌うレオナの姿は幻想的でおとぎ話のように美しかった。

その美しさは衣装やセット、彼女自身だけにあらず。この夜の主役はやはりパワフルでエモーショナルなヴォーカルだった。バラードだけでなく、アップ・ビートなダンス・トラック、スノウ・パトロールをはじめジャスティン・ティンバーレイクやユーリズミックスのカヴァーなどヴァラエティに富んだセットリスト、どのトラックでも輝きを放った。長い間待っただけの価値がある、UKが世界に誇るディーバの完璧なツアー・デビューとなった。

ラビリンス・ツアー(ロンドンO2アリーナ公演)のセットリストは以下の通り。

イントロダクション
1. Brave
2. Don't Let Me Down
3. Better in Time
4. Whatever It Takes
5. Take a Bow
ビデオ "Ride a White Swan" (T. Rex cover)
6. I See You
7. Can't Breathe
8. Forgive Me
9. Happy
10. Could It Be Magic (Barry Manilow cover)
11. I Got You
12. Cry Me a River (Justin Timberlake cover)
13. The First Time Ever I Saw Your Face
14. Homeless
ビデオ "They Don't Care About Us" (Michael Jackson cover) .
15. Outta My Head
16. Sweet Dreams (Are Made of This) (Eurythmics cover)
17. Run
18. Encore: Bleeding Love

Ako Suzuki, London
この記事をポスト

この記事の関連情報