シアターブルック、日本音楽史に名を残すべき名盤『intention』完成
THEATRE BROOK
New Album『intention』2010.6.9 Release
ロックスターの生き様と意図が刻まれた日本音楽史に名を残すべき名盤
俺らはレイドバックしたおっさんのロックバンドじゃない、ギンギンのイケイケのバンドなんスよ。エロい女のお尻をひっぱたき、理想の低い政治家のお尻をひっぱたき、世界のお尻をひっぱたく。
INTERVIEW
ワンマンでもイベントでもええから武道館やりたい!! やらないと死ねないですわ。
タイジ:これは本には入ってないエピソード。ずっとヴィジュアルが記憶として残ってることってあるでしょ? 文房具屋さんの軒先に“74”って書いた旗がたくさんあって、親に「この74って何?」って質問したら「今年は1974年だからよ」っていわれて。そのときに初めて、いまが1974年というのを認識したんやろうね。小学1~2年の頃やけど。それがずっと残ってて。なんで残ってんのか分からんから歌にしてみようと。なんで憶えてるんか、そこに意味はないのよ。でも、このアルバムのタイトルは『intention』やんか? 意味はないけどそこに意図はある、という風にしたかったの。
タイジ:それもそうやし、「恋人よ」とかまさにそう。五輪真弓の曲やないけどな(笑)。人生のなかで、人生をかけて感謝しないといけない人っておるやん? 親以外で1人や2人は。その人のことだよね。俺はその人と恋人として何年か付き合ったんだが、92年あたりから恋人兼シアターブルックのマネージャーになる訳ですよ。その人がいろいろやってくれて、メジャー・デビューにこぎ着けて。そこで、その人は恋人もマネージャーも辞める訳。その人のことを歌っている訳ですね。
タイジ:割とこれもギンギンです(笑)。
タイジ:これはウチの母親にいわれた実話。ちっちゃいとき、これは全部夢で、目が醒めたら全然違うとこ、違う姿で自分はいるって疑問持ちませんでした? その疑問を母親になげかけたら「うん、これは夢やからタイジの思うた通りにやりなさい」と。それで俺はロック・ミュージシャンになった。けど、なったにしてもエエことばっかりやないんスよ。てことは、明らかに俺の中でオカンのこの言葉はトラウマになってるの。けど、そのトラウマのお陰で思い通りのロックスターになったいまの自分がいる。けど、いまも一人ぼっちで酒もタバコもやめられへん(笑)。エエことばっかりやないけど、悪いことばかりじゃないってことやね。トラウマってネガティヴなイメージのほうが強いやん? 俺はそれって現代的ではないなと思うんスよね。そのサンプルの提示やね。
タイジ:俺も演奏してて気持ちがぐっと入るもんね。演奏も難しいからら気合いが入る。
タイジ:この歌詞は完全にフィクションやね。これは女性コーラスとフルートをマイア・バルーにやってもらった。こういう、若干コンテンポラリーな曲ってシアターは多かったやん? でも今回はロックが全面で聞こえてくるアルバムだから、逆にこういう曲が映えてくるんスよね。
タイジ:やっぱ、今回はすごいロックなアルバムにしようというのがあったの。メンバーみんな巧い人間が集まってるから、コンテンポラリーな方向にいってしまうのね、放っとくと。休止前とかそういう傾向が強かった訳。けど、そっちやなくて、今回は“荒ぶれるロックなアルバム”をこしらえようって。やっぱりね、ロックバンドとしてちゃんと認知されてないと始まんないじゃないですか。特に今回は。俺らの立ち位置はロックな人たち。そこに落ち着かないと、分かり辛いんスよね。“何がやりたいのこの人たちは?”ってなるから。いやいや、あくまでもロックやと。そのなかに“こういう奥座敷もあるのだ”ってのがあるほうが、キッズには分かりやすいかなと思ってね。
タイジ:この歳だと、難しいことをやろうと思えばいっくらでもできるんですよ。だからこそ、分かりやすくしたかった。そういうことを、バンドとして意志を持ってできるようになった。だから、凄いキャリアがあって経験値もあるのだが、いまは新鮮なところでやれてんですよね。バンドとしては、すごいエエ状態なんじゃないかな。だから、このタイミングで武道館までいかないと、もうないやろうって思うてますね(笑)。
タイジ:あそこには、日本のロックの神様もどうやらいるみたいやし。やりたいんスよ。シアターブルックのメンバーのなかで、武道館で演奏したことないの俺だけなんです。だから、ワンマンでもイベントでもええから武道館やりたい!! やらないと死ねないですわ。
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