大盛況となった<Chopin 2.0 - New paradigm>音楽マルチメディア・ショー

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ポーランド ワルシャワ市広報局主催の元、<ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010>において、<Chopin 2.0 - New paradigm>音楽マルチメディア・ショーが5月2日(日)から4日(祝・火)の3日間に渡って東京国際フォーラムで開催された。

▲ショパンの曲を演奏したピアニスト達。(左から)フィリップ・ヴォイチェホフスキ、ユスティナ・ガラント・ヴォイチェホフスカ、クバ・ルボヴィッチ。
ここでは、ショパンを産みだした国ポーランドを代表する3人のピアニスト、フィリップ・ヴォイチェホフスキ、ユスティナ・ガラント・ヴォイチェホフスカ、クバ・ルボヴィッチが奏でるショパン音楽とともに、ステージ周辺に数台のプラズマ・ハイビジョン・スクリーンと天井部分に円状の大型スクリーンが設置。そこには、ピアニストが演奏するステージ映像やショパンが青年時代を過ごしたワルシャワ市の魅力を紹介する映像、コンピュータグラフィックスが映し出され、会場を彩った。

来場者が360度からステージを楽しむことができるように設計された巨大円形ステージでは、3人のピアニストがピアノ3台による同時演奏という斬新な演奏スタイルで、マズルカ、バリエーション、バラッドと、時代を超越したショパンの楽曲をピアノ3台用のアレンジで再現。オーディエンスとコミュニケーションをとるかのようなジャズの即興的な要素も見られ、大いに刺激的なパフォーマンスを見せ付けてくれた。

「われわれのコンサートの目的は、ショパンが作り出した素晴らしい音楽のお陰で、いかに多くの表現が可能になるのかを伝えることでした。今回の公演では、ショパンが生きた時代に演じられたようなクラシック・スタイルとジャズのモダンなスタイルの2つの演奏スタイルで表現することができました。」──フィリップ・ヴォイチェホフスキ(ピアニスト)

「このイベントのおかげで、ワルシャワ市の観光プロモーションも大成功だったと思います。私達のショーは日本の皆さんに大きな印象を与えることができたといえるでしょう。日本の多くの方々にご来場いただき、素晴らしい音楽の情熱が伝わったと励ましてくださいました。また、日本のいくつかの主要メディアでも高く評価してくださり、大変ありがたく思います。」──カタジナ・グラバルスカ=ノヴィツカ氏(ワルシャワ市広報局外部促進部)

会場に複数台設置されたプラズマ・ハイビジョンのスクリーンに映し出された映像では、ショパンが青年時代を過ごした都市として、ヨーロッパの近代的な都会でありながら深い歴史を持つワルシャワ市の魅力が映し出された。また演奏間の休憩時間には、19世紀の若いショパンが知る町やゆかりのある場所を描いた映画『ショパンのワルシャワ』(日本語字幕、原題「Warszawa Chopina」)が上映されており、来場者の視線を集めていた。

この日、ワルシャワ市広報局からは来場者全員へ、ショパンゆかりの地を紹介したワルシャワ市の観光ガイドブックがプレゼントされた。

<ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭2010>は、東京国際フォーラムを会場とし、2010年4月28日(水)~5月4日(火・祝)の間、1,327名のアーティスト出演した358公演が開催され、80万7,900人もの来場者で賑わった。
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