monobright、“DO10!!”の攻約宣言とシングル「英雄ノヴァ」で衝動炸裂

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攻めて攻めて攻めまくる怒涛の“DO10!!”攻約宣言

顔面ポップコーン写真の決意表明!弾け出したらやめられない、とまらない

INTERVIEW-1

次々と出てくるバンドにエネルギーは絶対負けたくない、むしろ根絶やしにしてやるぞ、ぐらいな気持ちですよね。

――「英雄ノヴァ」は、めちゃくちゃテンション高いロックナンバーを久しぶりに聴いたな! っていう感じでした(笑)。

桃野陽介(以下、桃野):おぉーっ。ありがとうございます。僕らって、まわりからも変化球っていわれるような曲をよくやっていて。ロックが好きなのに、ロックなものを作ったとしてもポップなエッセンスが入ってきたり、かわいい感じになったり色々あったんですけど。そこを削ぎとって削ぎとって……。monobright流のロックロックこんにちはじゃないですけども(笑)、そういう感じを一発ガツッとやりたいなということで。

――じゃあその、削ぎとって削ぎとって……っていう方向に今回進むことになった発端は?

桃野:例えば、10代のころに聴いてたような……。10代のころってそれこそ、激しいものしか受けつけない! ぐらいの衝動を、僕は持ってたんですよね。そういうエネルギーのハンパなさっていうのを、ハンパない感じでやりたいっていう思いで、この「英雄ノヴァ」を作ったんです。で、詞とかメッセージ的なものとしては、デビューしてから色んな活動を経て、いまの音楽シーンを、いま一度歌いたいなっていうのもあって。それは、なんか……メジャー・デビュー曲の「未完成ライオット」は、音楽っていうワールドがこれでもう消えるっていうぐらいの、とどめを刺してやるぐらいの気持ちを歌ってて。なんか不思議なことに、そういう衝動的な気持ちと同じことを歌ってたんですよね、今回も。自分が“超新星”になっていきたいなっていう気持ちから、エネルギーから何から何までをあらためて込めて。

――“今覚醒中爆発超新星”、っていう歌詞じゃないけど。自分たちが“超新星”になってシーンを爆発させる、ぐらいの気概を込めて。

桃野:そうですね。でもそれは、なんていうか……。正直、悔しさみたいなのもありますよね。毎年毎年新しいバンドが出てきて、その中から、僕自身が聴いて“いいな!”って思える音楽に触れたりすることに対して……。そういうことが多いと、なんか無性に悔しくなって、だったらもうこっちがむちゃくちゃやってやるわ!って開き直りじゃないですけど(笑)。次々と出てくるバンドにエネルギーは絶対負けたくない、むしろ根絶やしにしてやるぞ、ぐらいな気持ちですよね。

――(笑)これから出てくるバンドを根絶やしにって、ものすごい過激発言ですよ。他のバンドには負けたくないっていう、良い意味の対抗心っていうんですかね。

桃野:そうですね。そういうエネルギーは負けたくないから。バンドとして、誰にも。そこが今までよりもさらに強くなって出たのかなって思います、「英雄ノヴァ」には。

――という、サウンドも歌詞も衝動まる出しな「英雄ノヴァ」に対して、カップリングの「すたらい」と「真夏のデストロイ」はまったく違うテイストなのがまた面白い。特に「すたらい」なんて打ち込みをかなりフィーチャーしてて、バンド・サウンドじゃない要素もふんだんだし。

桃野:そうですね。「すたらい」は打ち込みなんですけど、その元の素材自体はもちろん自分たちで演っているし。最初は普通に全員で演奏するんですけど、その音を切ったり貼ったりしながらループ感を作ったり……。そういうことをバンドでできるのはmonobrightらしさだし、今年はそこの振り切りかたを極端に、ガッツリやってやろうっていう。

――「真夏のデストロイ」は、轟音ギターと広がりのあるメロディーがシューゲイザーっぽいかなって、個人的には感じたりして。すごく気持ちよく聴かせてもらいました。

桃野:ありがとうございます。僕は、歌ってて声をすごく張るし、自分に合うものはやっぱり激しいものだっていうのも感じてて。そういう意味では「英雄ノヴァ」みたいな世界観はもちろんやりたいものだし、なおかつ、自分が本質的にやりたい感覚でいえばこういうものも大事にしたいんですよね。ローファイな感じもする、メロディも。そのへんは、元々好きだったアメリカのインディー・バンドからの流れがあるかもなって……。例えば、ペイブメントとかが個人的にはツボで、いわゆるローファイっていわれてたものが好きで。そういうシーンにいたバンドって演奏がヘタっぴなバンドも多いんだけど、何が良いって、メロディがしっかりあるんですよね。そういうルーツに、今のmonobrightのキャッチーさは繋がってるところがある気もします。

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